アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog
キャンペーン

ブログ内をgoogle検索

筆者お気に入りの記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
https://fanblogs.jp/gblues/index1_0.rdf
プロフィール

Green BLUE South
http://gblues.z721.com/ よろしくお願いします
最新記事

広告

posted by fanblog
2009年08月27日
投資は天気予報
投機はジャンケン」を書いたときから、どうしても引っかかっていたことがあります。
これだけだと、なんだか市場に否定的だと思われるんじゃないか。

私はトレーディングについて、決して否定的な考えは持っていません。
ずいぶん昔に、そうしたかなり自虐的な考えに陥ったことはありましたが、今は否定的には考えていませんし、むしろ素晴らしいと思っています。

それを説明するために、書かなくてはならないと思いました。
投機がジャンケンなら、じゃぁ投資はなんなのか、と。

市場というのは、実に不思議なものです。
株式市場も、為替市場も、商品市場も、債権市場も、あまり関りを持たない人から見れば、なんだか自然現象のように、日々勝手に動いているように見えます。
ところがこれは、まぎれもなく、人間の手によってなされているものです。
それも単にデキレースをやっているんじゃない。
売ったほうが儲かると考えている人間と、買ったほうが儲かると考えている人間が、ガチンコで売ったり買ったりした記録なんです。
そして数時間もしないうち、同じ場所で、全く別の人間同士が、別の価格で売ったり買ったりしている。
市場によっては、それが数ミリ秒単位で行われている。

どうしてこんなことが起こるのかというと、理由はふたつあります。
ひとつは、それぞれの立場に応じて、有利不利を考える条件が異なるから。
そしてもうひとつは…これはとても大切なこと。
それは「誰も正確な答えを知らないから」です。

分かりやすい市場として、青果市場を例にとってみましょう。
ここには一方的な立場の参加者が常に存在します。
一方は生産者。彼らは常に大量の在庫を抱えていて、これを確実に売り払わなくてはなりません。
一方は小売業者。彼らは常に自らの顧客に対し、市場から商品を調達しなくてはなりません。
でも、ここには各々の「秘密」があります。
ひとつは、どれくらいの商品を売り、あるいは買わなくてはならないのかということ。
もうひとつは、その商品を売り、あるいは買うために、どれくらいの価格なら出してもいいのか、
あるいは「諦めてしまっても構わないのか」ということ。

そんなそれぞれの思惑で、市場では売買が繰り返されています。


さて本題。
投機がジャンケンなら、投資は「天気予報」ではないでしょうか?

市場価格は、ざっくり分けてしまうと「上がる」「下がる」「変わらない」の三通りしかありません。
こうした視点で「予想」をしてしまうと、素人の、相当にいい加減な「予報」でも、そこそこの確率で当たってしまいます。
お天気も「晴れ」「曇り」「雨」という「予測」は、素人でもそこそこ出来てしまいます。
猫が顔を洗っているだけでも、田んぼでウシガエルがゲコゲコ鳴いているだけでも。

ですが、お天気を、より正確に予測し「予報」するには、気象についての専門知識が不可欠です。
地域特性、気圧の変化から、偏西風やエルニーニョ現象、未だ立証に至らぬ因果関係まで。
残念ながら私は気象の専門家ではありませんので、このことについて詳しく述べることはできません。
ですが「新しいタイプの専門家」が常に台頭する可能性については指摘することができます。

日本で1986年に、不思議な民間会社が誕生しました。今では東証一部に上場する、その会社の名は「ウェザーニューズ」といいます。
気象予報を専門に扱うこの会社には、大きな優位性がありました。
綺麗どころの女性キャスターをテレビ局に送り込んだことじゃありませんよ。
気象庁の発表する天気予報よりも、予報の的中確率が高かったことです!!

この会社の主たる収益源は、テレビや新聞で天気予報をすることじゃありません。
天気によって利害に大きな影響をもたらす顧客に対し、その顧客が求める気象情報を、より正確に提供することです。
日中の気温が一度違うだけで、売り上げに数割の差が出るアイスクリーム屋さん。
雨が降るか降らないかで客の出足や定着率が劇的に変わるイベント屋さん。

気象に対する並々ならぬ知識を駆使し予報を提供することで、会社は利益を得ました。
ですが、報酬を支払ってでも、その予報に頼ったことで、顧客にはどんな新しい世界が開けたのか。
私にはちょっと想像できません。
その後の法改正もあり、今でこそ民間の気象予報会社は珍しくなくなりましたが、その先鞭を切ったのが、まさに同社でした。


特定の企業の業績や、特定の国の通貨や債権の未来を予測することは、もちろん容易ではありません。
けれども、企業の周囲をとりまく環境、取引先、従業員のモチベーション、業態の将来性、その他無数の知識を駆使して、予測の精度を高めていくことは、十分に可能なことだと思います。

他の参加者が手放したいリスクを引き受け、別の参加者へ引き継いでゆく「市場」は、実需家同士の相対取引だけでは厚みを持つことができません。
英知を駆使した投資家の存在なくして、より正確な「答え」に近づくことは出来ません。

この先どれだけ生活苦になり、どれだけおちぶれても、私は投資家でありつづけたいと思います。
オリンピックに参加するのは容易ではありませんが、投資家として市場に参加することは、わずかばかりのお金と、参加する意思さえあれば可能だからです(^^)v

この記事のURL

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。