いみじのあんちの徒然なるままに

BS11の「大正オトメ御伽話」です。
珠彦の屋敷に妹の珠子がやってきた。
十二歳とは思えぬ大人びた容姿を持つ珠子は、年上ながらも小柄で肩揚げの取れない夕月を子ども扱い！
「ご自分を大人の女性なんて恥ずかしい思い違いしてはいけませんよ、夕月さん」
彼女は人の負い目につけこんで、グサリとくる言葉を投げかける悪女だった…



珠子から兄たちの縁談の様子を聞かされ、偽りの死を利用する家族に珠彦は絶望する
ふさぎ込む珠彦を夕月が外に連れ出す。
屋敷の裏山を登った珠彦は、湧水を夕月の小さい手に掬ってもらい喉を潤す。
別のルートで降りるとお花畑が！
「ご覧ください。木々も山も空もすっかり春の色…春が来たのですよ珠彦様」
珠彦にとって、夕月は春の嵐。一陣の風と共に闇を何処かへ吹き飛ばす…


家族とは折り合いが悪く女学校でも友達が出来なかった。何もかも嫌になって兄の家に転がり込んだ珠子は、寂しがり屋だった
春雷が鳴る中、不浄(トイレ)に行くのが怖くて夕月についてきてもらうが、近くで雷が落ちたショックでおもらし…夕月は珠子を責めるどころか慰める。
「大丈夫ですよ。雷は春雷。春の訪れを告げているんです」
夕月の優しさに珠子の闇も消えた…


「こ、これは、どういう事だ？」
朝、目が覚めた珠彦が見たものは、仲良くお菓子作りをしている夕月と珠子。
珠子は夕月にすっかり懐き、ユヅ姉様と呼んでいた。
完成したアマンドマカロンで女子会？
縁側に放り出された珠彦は狐につままれたような気分に。
「たった一晩で何があったんだ？」

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