2020年03月13日
新型コロナウイルスと互角に戦える免疫力!自然免疫を高めると無症状・軽症で回復
【政府・厚生労働省の新型コロナウイルス (COVID-19) 情報】
▢厚生労働省:感染症の特徴
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#tokucho
▢首相官邸:感染が疑われる方へ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html#c3
▢国際感染症センター:症状・診断・治療概要
http://dcc.ncgm.go.jp/index.html
新型コロナウイルスの感染予防策として、
「マスクの着用」や「手洗いの励行」が推奨されています。
さらに、「人混みを避け1m以上離れる」ことや「密閉空間の集合を避ける」
などの行為も感染リスクを低めてくれます。
しかし、これらの予防策は季節性インフルエンザと何ら変わりません。
新型コロナウイルス感染症で最も怖いのは、重症化して「新型肺炎」を疾患すること。
この重症化は、
新型コロナウイルスが「下気道(気管支や肺胞)で増殖する」ことで起こります。
今回は、もし新型コロナウイルスに感染しても、
無症状または軽症で回復させる方法を追求します。
そのためには、「自然免疫」を高めて、
新型コロナウイルスが「上気道(鼻腔、口腔、咽頭、喉頭)で増殖している間に撃退する」
必要があります。
新型コロナウイルスは上気道で増殖する

新型コロナウイルスは、ヒトの口や鼻から侵入すると、
まず上気道内の粘膜細胞に吸着・侵入して増殖を始めます。
新型コロナの上気道での増殖プロセス
新型コロナウイルスは、“飛沫感染”または“接触感染”により、
鼻腔、口腔、咽頭、喉頭などの上気道内の粘膜細胞に吸着して、細胞内に侵入します。
自らの複製機能を持たないウイルスは、
ヒトの細胞を乗っ取ることで、細胞の複製機能に準じて増殖していきます。
細胞内で大量に増殖したウイルスの分子は、細胞の壁を壊して細胞の外に放出。
そして、放出された新しいウイルスは、
また新たな標的細胞に侵入して増殖を繰り返していきます。
新型コロナウイルスが上気道で増殖している間は無症状または軽症
新型コロナウイルスが上気道で増殖している間に発現する症状が、
“無症状”または“風邪ようの軽い症状”なのです。
新型コロナウイルスの増殖が上気道内だけで潜伏期間を過ぎれば、
肺炎の症状も併発せずに無症状または軽症で回復すると考えられます。
この無症状または軽症は、
新型コロナウイルスの侵入・増殖に対して、
ヒトが先天的に備えている「自然免疫」が互角に戦えている証拠だと考えられます。
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新型コロナウイルスが下気道で増殖すると重症化する

新型コロナウイルスに感染してもその初期症状は、
多くの人がインフルエンザよりも軽く、風邪ようの症状であることが分かっています。
しかし、この軽い症状は、
新型コロナウイルスが上気道で増殖している間のこと。
新型コロナウイルスの増殖が、
声帯から下に位置する下気道内の細胞で起こりはじめると重症化していきます。
新型コロナ感染での重症化のプロセス
新型コロナウイルスは、まず上気道内の粘膜細胞を標的にして増殖していきます。
増殖を繰り返して上気道内にまん延したコロナウイルスは、
さらに奥の気管支や肺胞へと進んでまた新たな標的細胞で増殖していきます。
すると、胸の圧迫感や激しい咳き込み、呼吸困難、肺炎症状などが発現します。
特に、新型コロナウウイルスが肺胞の細胞に侵入すると、
今まで以上の凄まじい勢いで増殖して「新型肺炎」を発症します。
こうなると自然免疫も互角に戦うことができずに、
症状が悪化して重症化することになります。
新型コロナウイルスが下気道で増殖して肺炎を起こして重症化すると、
呼吸不全、敗血症、多臓器疾患などを合併して、
最悪のケースでは死亡に至ることになります。
重症化は免疫力が低い高齢者や持病のある人に多い
中国や日本国内での症例をみると、重症化や死亡に至る感染患者は、
圧倒的に高齢者や基礎疾患などの持病のある人です。
特に、高血圧、糖尿病、心臓疾患、呼吸器疾患などがある患者が、
肺炎や敗血症や多臓器疾患を合併して死亡に至ることがあるようです。
これらの高齢者や基礎疾患のある人は、
免疫力が低くなっており、新型コロナウイルスと互角に戦うことができません。
また、比較的に若い人でも、免疫力が低い人は重症化する症例も散見されます。
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ヒトが備える「自然免疫」と「獲得免疫」の働き

ヒトが備える免疫には、
生まれながらの先天的な「自然免疫」と後天的に得た「獲得免疫」の2つがあります。
自然免疫のしくみ
「自然免疫」とは、
侵入してきたウイルスなどの病原体をいち早く感知して排除する、
生体防御システムの最前線での免疫のしくみ。
担当する免疫細胞は、「マクロファージ」や「樹状細胞」などの食細胞や
リンパ球系の「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」です。
侵入したウイルスなどの病原体を排除する方法は大きく2つです。
①マクロファージや樹状細胞などの食細胞が病原体を貪食して排除する
②直接病原体に作用して、穴を空けたり融解したりして排除する
特に、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、
ウイルスによる感染細胞に優位に働く自然免疫の主要な免疫細胞です。
獲得免疫のしくみ
「獲得免疫」とは、
感染したウイルスなどの病原体を特異的に識別して記憶しておくことで、
同じ病原体に感染した時に的確・効率的に排除できる免疫のしくみ。
獲得免疫を担当する免疫細胞は、
「T細胞」や「ヘルパーT細胞」、そして「B細胞」などのリンパ球群です。
しかし残念ながら、ウイルスでも“新型”では、
獲得免疫はその的確・効率的な排除能力を発揮することはできません。
“新型”コロナウイルスは、
この獲得免疫が通用しないことで、誰にでも感染力を強めているのです。
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新型コロナウイルスに感染しても軽症で回復する方法

新型コロナウイルスに対しては、「獲得免疫」もなく「ワクチン」もありません。
また、体内に侵入したウイルスを殺せる薬や、
肺炎などを確実に治療できたりする特効薬もありません。
そこで、新型コロナウイルスに感染しても軽症で回復するためには、
コロナウイルスを上気道内で撃退する必要があります。
新型コロナウイルスを上気道内で撃退する唯一の方法は、
免疫力を高めて「自然免疫」の働きを万全にしておくことです。
上気道で新型コロナと戦うマクロファージとNK細胞
新型コロナウイルスが上気道内の粘膜細胞に侵入すると、
免疫システムが異物や病原体(抗原)として察知します。
真っ先に、免疫細胞のマクロファージやNK細胞が駆けつけて攻撃を仕掛けます。
この新型コロナウイルスと免疫細胞とが、
上気道内で互角に戦うことができれば、風邪ようの軽症で回復できる確率が高くなります。
また、免疫システムのひとつである「アポトーシス(細胞死)」によっても、
ウイルスの新たな増殖を妨げて重症化を防御してくれます。
「アポトーシス」とは、ウイルスなどの病原体から弊害を受けた細胞が、
これ以上細胞に危害(ガン化など)が及ばないように、
細胞が自ら自殺する「プログラム化された細胞死」のことです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、
感染経路が不明な感染者が増え「市中感染」が起こり始めると、
誰がいつ感染してしまうかも分かりません。
睡眠不足やストレスなどを解消する生活習慣を改善し、
栄養バランスの良い食生活を心掛けて、自然免疫を高めておくことが大切です。

【コチラの記事もご参照!】
『新型コロナ感染症の不可解な謎!回復後の再陽性は再感染?抗体免疫の獲得は可能か?』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/216/0
『新型コロナウイルスは呼気や会話でも感染!小さな飛沫によるエアロゾル感染の危険性』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/212/0
『コロナウイルスの全てが分かる!“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/213/0
『新型コロナの死者はなぜ男性が7割も!基礎疾患の部位と受容体の発現が関係か?』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/205/0
『新型コロナ肺炎の恐怖!ACE2受容体の発現部位で異なる症状と重症化のプロセス』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/200/0
『新型コロナウイルス感染から重症化を防ぐ!「粘膜免疫」の防御と「自然免疫」の攻撃の役割
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/201/0
『新型コロナウイルスの感染力が100倍に増大!密閉・密集・密接の3密の危険性とは』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/198/0
『コロナウイルスとは何もの?新型ウイルスの正体と強力な感染力による拡散の危険性!』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/142/0
『新型コロナウイルスを完全シャットアウト!励行すべき5つの防御方法と科学的根拠』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/193/0
『コロナウイルスはマスク着用で防げるのか?4つの予防効果と2つの落とし穴』
fanblogs.jp/boyakiman/archive/190/0
『新型コロナウイルスの感染経路|飛沫感染・接触感染・エアロゾル感染の違いと予防対策』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/189/0
『新型コロナウイルスの細胞侵入・増殖から肺炎の発症までの過程とその危険度とは』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/179/0
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