2017年03月07日
ダンベル、ベンチプレス、棒術、木人椿! 花菱昼男最新刊! 『運動習慣向上の秘訣』、堂々予約開始!\(^0^)/
近日、私の最新刊、『運動習慣向上の秘訣』がアマゾンその他の電子書籍サイトで堂々配信予定となっています。
既に予約開始となっておりますので、気になった方々は、Kindleサイトで、私のペンネーム「花菱昼男」を検索してみて下さい。
で、今回、発行する新刊の趣旨に関しても、簡単に紹介しておきます。
思い出すと、十年以上前の出来事なのですが、総合学科の高校を卒業するちょうど一日前、早朝の教室で、クラスの女の子たちが三人ばかり揃って、
「昨日のサッカー観た?」
「〇〇選手、ムチャクチャ格好良かったよね!」
「ホント! 超格好良かったーー!」
まるで、その試合に出ている選手には、一生、相手にして貰えない寂しさと悔しさを一生懸命、紛らわせたいというように大声を出していたんですね。
当時の私は一年ほど前に少林寺拳法系の道場を辞めたばかりで、サッカーはおろか、スポーツ全般に関してほとんど興味を失っていたのですが、
まるでジャニーズのタレントか何かのように男性サッカー選手を熱狂的にアイドル視する女子生徒たちの騒ぐ様は今でも、記憶の中に鮮明に残っています。
男性スポーツ選手とは、ジャニーズのタレントと同じくらいに、若い女性たちにとってアイドルそのものなんだと、私はそのことを思い出す度に、強く実感するわけです。
当時の私は既に四年制大学への進学が決まっていて(入学後、すぐに退学してしまうのですが)、残念ながら、周りの若い女の子たちの意には反して、その興味の対象も文学や哲学、思想や政治運動といったもので、そうした方面で頭角を現すことが若かりし頃の夢だったのです。
このブログの先の記事にも書きましたが、私はこれまでの人生の中で、野球やサッカーといった球技に関心を持ったことが一度もなく、試合も観戦したことがなければ、地元の草野球チームに参加したこともありませんでした。
スポーツに関して唯一、興味を持ったのは、高校一年次から二年次にかけて通った少林寺拳法系の護身術だけで、それも巧く身に付かないまま辞めてしまうと、今度は読書の世界に入って、マハトマ・ガンジーやキング牧師の非暴力主義の思想にハマるようになったのです。
実際に、護身術を諦めてしまうと、当時の私には、他に運動やスポーツをする理由がなくなってしまって、政治的に影響力を行使できるのも武力ではなく、非暴力だという論調には説得力を感じたので、高校三年次からの私の関心はもっぱら、思想や哲学になっていったのですね。
ところが、です。
社会人になるような年齢に達してからも、「お前、運動はしているの?」、「スポーツには興味ないの?」と、訊かれることは度々、多く、
私の履歴書にも一応、「拳法3級」と記載してあるため、出会う人ごとに極真空手がどうだとか、総合格闘技がどうだとかいう話をされるわけです。
ハッキリ言って、少林寺拳法系の護身術と極真空手とは全く、異なる流派なのですが、道場に通ったことがない人たちにはその区別が付かない。
それに、運動やスポーツに関する趣味が求められるのは、日本の場合、何も子供や若い時だけではない、大人になってからも、その方面の資質や関心、話題は常に要求されるのだと、20歳前後の頃の私は痛感したものです。
今回、私が書いた『運動習慣向上の秘訣』で指摘しているのは、こうした日本人のスポーツ好き・競技好きの傾向性なんですね。
その事実を指摘する際には、フランス文学者・鹿島茂氏の『パリ時間旅行』を大いに引用させて頂きました。
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道場の師匠からは確かに、総合格闘技やプロレスの寝技も研究しろ、試合も観ろみたいなことを言われましたが、それはあくまで参考にしろと言われた程度で、
その道場では元々、試合をしないわけです。
まず、日本の宗道臣が開いた少林寺拳法と、中国の少林拳(南派少林拳?)は全く別物だということは、武道に関わったことがある人ならだいたい、熟知している筈ですよね。
で、私が通っていた道場の師匠は、日本の少林寺拳法を批判して、その連盟を脱退した人だったんですね。
ただ、日本の少林寺拳法と、中国の少林拳には、公的には「試合をしない」という共通点があるのです。
経験者によれば、中国拳法の「散打」といわれる公式試合も、伝統武術とはハッキリと区別されるみたいです。
一般的に、日本の少林寺拳法や合気道、詠春拳やジークンドーなどといった護身術が主体の武道は、日本の空手や柔道のように競技化されたスポーツではないのです。
ただ、競技好きの傾向性が強い日本人の間では、武道というと、空手や柔道、剣道のように、トーナメント形式で試合が行われやすい種目が人気を集めやすいのですね。
私は元々、競技一般が嫌いだったので、球技にも関心がなく、格闘技に関しても、空手や柔道はほとんど行いませんでした(ただ、護身術の道場ではその技を学ぶことはあるのです)。
但し、成人を過ぎてからも、日本人の間で求められているのは、競技で勝ったのか、試合で勝ったのかという具体的なスポーツの戦績の話で、これは国際的にみても日本人の特殊な一面だと思います。
練習を少しでも怠ると、「怠けるな!」、「逃げるな!」と追いかけて鞭を打つのが日本人の精神で、
この点では、特攻隊が威勢を揮っていた戦中の軍国主義も、戦後民主主義教育の同調圧力もほとんど変わりがないと云って良い位です。
あるコミュニティを離脱しても、SNSなどを通じて、友達がストーキングしてくるのも、こうした日本人の競争意識が後背にあるのでしょう。
どうやら、日本で称賛される頭の良さも、単に「口喧嘩が強い」、「ディベートが巧い」、「相手を言い負かせる」という勝負事に即して判断されるものらしいので。
私はもちろん、そんなことだけが頭の良さを判断する基準にはなってほしくないと思います。
こんなことを許しておいたら、社会的ないじめは増える一方ですしね。
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