2021年04月04日
あのとしまえんの閉園をイメージさせる レトロな遊園地の閉園後、役所広司とジョーンズがウーバーイーツを思わせるデリバリーの配達員に転身 宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
ジョーンズが今回、調査対象として選んだ場所は、地元の人々に昔から愛されてきたレトロな遊園地です。
そこで、整備担当スタッフとして働くジョーンズは、同僚で勤続50年という設定のベテランスタッフである役所広司さんらとともに、半世紀以上続いた遊園地の閉園という歴史的瞬間に立ち会うこととなります。
まずは、下のYouTubeからのプレーヤーで、今回の記事の対象となった宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。
宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇 60秒
では、今回の記事の対象となった「夢の国」篇の内容について、いつものように私なりに振り返ってみましょう。
【宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇 60秒バージョン】
この日を最後に、閉園が決まっている昔ながらの遊園地「ドリームランド」にて。
「この惑星には、長年夢の国を支えてきた人もいる」
という宇宙人ジョーンズ(以下、ジョーンズ)の調査報告とともに、いつもと変わらず、早朝から忙しく働く遊園地のスタッフたちの姿が映し出されていた。
「53年YEARS 今までありがとう!!」
と書かれた垂れ幕の前では、
「本日でお別れとなってしまいます。
お気持ちはいかがでしょうか?
寂しいでしょうね」
と、インタビュアーの女性が、ドリームランドのマスコットキャラクターのそばにいた女性スタッフにマイクを向け、インタビューの撮影をしていた中で、遊具のゴーカートのタイヤに空気を入れている整備担当のジョーンズ。
また、整備担当の先輩で、勤続50年のベテランスタッフの男性(役所広司)は、メリーゴーランドの馬を愛おしそうに撫でながら、
「長い間ありがとうな…」
と声をかけていた。
すると、別の女性のインタビューアーが、ベテランスタッフの男性にマイクを向け、
「勤続50年とお聞きしていますが、いまどんなお気持ちですか?」
とインタビューするものの、
「いいよ、俺は」
と言って断り、メリーゴーランドから離れて行った。
そして夜中になり、営業終了後の閉園セレモニーには、大勢のファンがメリーゴーランド前に集結。
最後のあいさつをする、マスコットキャラクターを始めとした遊園地のスタッフ一同に、駆けつけたファンたちから「お疲れさまー」といったねぎらいや感謝の言葉が飛び交う中、号泣するジョーンズや同僚たちに囲まれながら、ベテランスタッフの男性も必死で涙をこらえていた。
セレモニー終了後、ジョーンズと2人になり、すっかり暗くなった園内で、
「これで俺の人生も終わったようなもんか…。
明日からどうすんだ…」
と寂しそうにつぶやくベテランスタッフの男性。
すると次の瞬間、メリーゴーランドの照明が点灯して動き出すと、園内全体が明るくなって、他のアトラクションも次々と無人で動き始めたではないか。
気落ちしている自分の心を奮い立たせるかのような、美しくも不思議な光景を前にして、
「お前たち…励ましてくれてんのか…!」
と、ベテランスタッフの男性の目からは思わず涙が溢れ出すことに。
最後の別れを惜しみ、ジョーンズと一緒にメリーゴーランドに乗りながら、
「おかげで吹っ切れたよ!」
と叫ぶのだった。
そして数日後、これまでの遊園地の整備担当から、デリバリーの配達員に転身した二人。
ウーバーイーツのように、背中には四角の形をした大きなデリバリーバッグを背負った状態で、自転車に乗った元ベテランスタッフの男性が、
「今日から新しい人生だ!」
「交通ルールは守れよ、ジョーンズ」
とジョーンズに声をかけて、さっそうとこぎ出します。
配達先であり、配達の品を届けた車いすの老婆からは、
「助かったわ」
と感謝され、笑顔で立ち去る元ベテランスタッフの男性。
最後はそれぞれの配達を終え、缶コーヒーの「ボス レインボーマウンテンブレンド」を飲んでひと息つく男性とジョーンズのカットに、
「この惑星で、ベテランから新人に変わるのは意外と悪くない」
というジョーンズの調査報告でENDとなっていた。
◆「夢の国」篇の撮影エピソードをご紹介しつつ、私のコメントも交えて書いてみました
では、「夢の国」篇のCMの内容を私なりに振り返ったところで、今回もサントリーさんのニュースリリースで紹介されていたCMの撮影エピソードを引用し、ご紹介しつつ、私のコメントを交えた記事として書いてみたいと思います。
職人気質のベテランスタッフを圧倒的な存在感で熱演
架空の遊園地「ドリームランド」の整備担当スタッフを演じる役所さんは、待ち時間もセリフの練習をくり返し、役作りに励んでいました。
役者として、「50年も働き続ける職人さんのような役は大好きで、憧れがあります」と語っていただけに、お芝居に取り組む姿勢はまさに真剣そのもの。
目線や声のトーン、表情、しぐさなど、監督と話し合いながら、細かいアクションにまで注意を払い、遊園地の整備に半生を捧げた職人気質のスタッフを、圧倒的な存在感で演じていました。
さすがは、日本アカデミー賞で何度も最優秀主演男優賞を受賞している役所さん。
50年も整備担当スタッフとして働き続けた、職人気質の男性役という設定だったそうですが、そのことを知ったうえでCMで見たところ、不思議とそのように見えたのでした。
迫真の号泣シーンを演出した制作チームのファインプレー
まるで魔法が掛かったかのように遊園地の照明が灯り、無人で動き出した遊具を前に、役所さんが「お前たち…励ましてくれてんのか…」と涙を流すシーン。
間もなく本番の準備が整う直前、すっかり役に入りきっている役所さんの姿を見た監督は、あえて「よーい、スタート」の声を出さず、ジェスチャーでカメラを回すよう指示しました。
静まり返る現場の気配で、撮影が始まったことを察した役所さんの目から次の瞬間、今まで堪えていた涙が堰を切ったように流れ出すと、そのカットは見事一発OK。
役者と制作チームによるあうんの呼吸が生んだベストショットに、役所さんも大満足の表情を浮かべていました。
役所さんが完全に役に入りきり、感情移入していたからこそ、今まで堪えていた涙が堰を切ったように流れ出すカットが一発OKとなったのかもしれませんね。
18歳で上京した新人時代に思いを馳せる役所さん
ベテランだった前の職場から一転、新たな職場で新人として働く姿が描かれたストーリーということで、監督やスタッフとの会話の中で、自らが新人だったころの思い出話を披露していた役所さん。
「東京を1回は見に行こうと思って、長崎から上京したのが18歳のとき。途中で故郷に戻るつもりが、ひょんな出会いから、役者の世界にどっぷりハマっちゃって。まさかこんな風になるとはね」などと笑みを浮かべながら、当時をなつかしそうに振り返る場面がありました。
以前出演者のプロフィールの記事で、役所さんは長崎の高校を卒業して上京した18歳のとき、千代田区役所土木工事課に勤務。
しかし、役所さんがおっしゃっていた“ひょんな出会い”である、友人に連れられて観劇した仲代達矢さん主演の舞台公演「どん底」に感銘を受け、俳優への道を志すことになるのでした。
しかも、200倍もの難関である、仲代さんが主宰の俳優養成所「無名塾」の試験に合格。
芸名は、前職が役所勤めだったことに加え、「役どころが広くなる」ことを祈念して仲代さんが命名したことは、朝のトーク番組、役所さんがゲストだった際のエピソードとして紹介されていました。
それゆえ、役者の世界にどっふりハマっていた無名塾の新人時代は、役所さんにとってなつかしく振り返りたくなる場面なのかもしれませんね。
次の記事では、宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇の視聴後の感想を含めた関連記事について書いてみたいと思います。
ジョーンズが今回、調査対象として選んだ場所は、地元の人々に昔から愛されてきたレトロな遊園地です。
そこで、整備担当スタッフとして働くジョーンズは、同僚で勤続50年という設定のベテランスタッフである役所広司さんらとともに、半世紀以上続いた遊園地の閉園という歴史的瞬間に立ち会うこととなります。
まずは、下のYouTubeからのプレーヤーで、今回の記事の対象となった宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。
宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇 60秒
では、今回の記事の対象となった「夢の国」篇の内容について、いつものように私なりに振り返ってみましょう。
【宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇 60秒バージョン】
この日を最後に、閉園が決まっている昔ながらの遊園地「ドリームランド」にて。
「この惑星には、長年夢の国を支えてきた人もいる」
という宇宙人ジョーンズ(以下、ジョーンズ)の調査報告とともに、いつもと変わらず、早朝から忙しく働く遊園地のスタッフたちの姿が映し出されていた。
「53年YEARS 今までありがとう!!」
と書かれた垂れ幕の前では、
「本日でお別れとなってしまいます。
お気持ちはいかがでしょうか?
寂しいでしょうね」
と、インタビュアーの女性が、ドリームランドのマスコットキャラクターのそばにいた女性スタッフにマイクを向け、インタビューの撮影をしていた中で、遊具のゴーカートのタイヤに空気を入れている整備担当のジョーンズ。
また、整備担当の先輩で、勤続50年のベテランスタッフの男性(役所広司)は、メリーゴーランドの馬を愛おしそうに撫でながら、
「長い間ありがとうな…」
と声をかけていた。
すると、別の女性のインタビューアーが、ベテランスタッフの男性にマイクを向け、
「勤続50年とお聞きしていますが、いまどんなお気持ちですか?」
とインタビューするものの、
「いいよ、俺は」
と言って断り、メリーゴーランドから離れて行った。
そして夜中になり、営業終了後の閉園セレモニーには、大勢のファンがメリーゴーランド前に集結。
最後のあいさつをする、マスコットキャラクターを始めとした遊園地のスタッフ一同に、駆けつけたファンたちから「お疲れさまー」といったねぎらいや感謝の言葉が飛び交う中、号泣するジョーンズや同僚たちに囲まれながら、ベテランスタッフの男性も必死で涙をこらえていた。
セレモニー終了後、ジョーンズと2人になり、すっかり暗くなった園内で、
「これで俺の人生も終わったようなもんか…。
明日からどうすんだ…」
と寂しそうにつぶやくベテランスタッフの男性。
すると次の瞬間、メリーゴーランドの照明が点灯して動き出すと、園内全体が明るくなって、他のアトラクションも次々と無人で動き始めたではないか。
気落ちしている自分の心を奮い立たせるかのような、美しくも不思議な光景を前にして、
「お前たち…励ましてくれてんのか…!」
と、ベテランスタッフの男性の目からは思わず涙が溢れ出すことに。
最後の別れを惜しみ、ジョーンズと一緒にメリーゴーランドに乗りながら、
「おかげで吹っ切れたよ!」
と叫ぶのだった。
そして数日後、これまでの遊園地の整備担当から、デリバリーの配達員に転身した二人。
ウーバーイーツのように、背中には四角の形をした大きなデリバリーバッグを背負った状態で、自転車に乗った元ベテランスタッフの男性が、
「今日から新しい人生だ!」
「交通ルールは守れよ、ジョーンズ」
とジョーンズに声をかけて、さっそうとこぎ出します。
配達先であり、配達の品を届けた車いすの老婆からは、
「助かったわ」
と感謝され、笑顔で立ち去る元ベテランスタッフの男性。
最後はそれぞれの配達を終え、缶コーヒーの「ボス レインボーマウンテンブレンド」を飲んでひと息つく男性とジョーンズのカットに、
「この惑星で、ベテランから新人に変わるのは意外と悪くない」
というジョーンズの調査報告でENDとなっていた。
◆「夢の国」篇の撮影エピソードをご紹介しつつ、私のコメントも交えて書いてみました
では、「夢の国」篇のCMの内容を私なりに振り返ったところで、今回もサントリーさんのニュースリリースで紹介されていたCMの撮影エピソードを引用し、ご紹介しつつ、私のコメントを交えた記事として書いてみたいと思います。
職人気質のベテランスタッフを圧倒的な存在感で熱演
架空の遊園地「ドリームランド」の整備担当スタッフを演じる役所さんは、待ち時間もセリフの練習をくり返し、役作りに励んでいました。
役者として、「50年も働き続ける職人さんのような役は大好きで、憧れがあります」と語っていただけに、お芝居に取り組む姿勢はまさに真剣そのもの。
目線や声のトーン、表情、しぐさなど、監督と話し合いながら、細かいアクションにまで注意を払い、遊園地の整備に半生を捧げた職人気質のスタッフを、圧倒的な存在感で演じていました。
さすがは、日本アカデミー賞で何度も最優秀主演男優賞を受賞している役所さん。
50年も整備担当スタッフとして働き続けた、職人気質の男性役という設定だったそうですが、そのことを知ったうえでCMで見たところ、不思議とそのように見えたのでした。
迫真の号泣シーンを演出した制作チームのファインプレー
まるで魔法が掛かったかのように遊園地の照明が灯り、無人で動き出した遊具を前に、役所さんが「お前たち…励ましてくれてんのか…」と涙を流すシーン。
間もなく本番の準備が整う直前、すっかり役に入りきっている役所さんの姿を見た監督は、あえて「よーい、スタート」の声を出さず、ジェスチャーでカメラを回すよう指示しました。
静まり返る現場の気配で、撮影が始まったことを察した役所さんの目から次の瞬間、今まで堪えていた涙が堰を切ったように流れ出すと、そのカットは見事一発OK。
役者と制作チームによるあうんの呼吸が生んだベストショットに、役所さんも大満足の表情を浮かべていました。
役所さんが完全に役に入りきり、感情移入していたからこそ、今まで堪えていた涙が堰を切ったように流れ出すカットが一発OKとなったのかもしれませんね。
18歳で上京した新人時代に思いを馳せる役所さん
ベテランだった前の職場から一転、新たな職場で新人として働く姿が描かれたストーリーということで、監督やスタッフとの会話の中で、自らが新人だったころの思い出話を披露していた役所さん。
「東京を1回は見に行こうと思って、長崎から上京したのが18歳のとき。途中で故郷に戻るつもりが、ひょんな出会いから、役者の世界にどっぷりハマっちゃって。まさかこんな風になるとはね」などと笑みを浮かべながら、当時をなつかしそうに振り返る場面がありました。
以前出演者のプロフィールの記事で、役所さんは長崎の高校を卒業して上京した18歳のとき、千代田区役所土木工事課に勤務。
しかし、役所さんがおっしゃっていた“ひょんな出会い”である、友人に連れられて観劇した仲代達矢さん主演の舞台公演「どん底」に感銘を受け、俳優への道を志すことになるのでした。
しかも、200倍もの難関である、仲代さんが主宰の俳優養成所「無名塾」の試験に合格。
芸名は、前職が役所勤めだったことに加え、「役どころが広くなる」ことを祈念して仲代さんが命名したことは、朝のトーク番組、役所さんがゲストだった際のエピソードとして紹介されていました。
それゆえ、役者の世界にどっふりハマっていた無名塾の新人時代は、役所さんにとってなつかしく振り返りたくなる場面なのかもしれませんね。
次の記事では、宇宙人ジョーンズ「夢の国」篇の視聴後の感想を含めた関連記事について書いてみたいと思います。
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