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2016年05月15日
全商簿記1級から日商簿記2級を取得するには?
商業高校生には、全商簿記1級を取得したら日商簿記2級を受けてみるという流れがあります。
日商簿記の取得を勧めたり、試験会場になったりする商業高校もあります。
「全商簿記と日商簿記の違いとは?」でも言いましたが、全商簿記1級から日商簿記2級を取るのはそう簡単ではありません。
では、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
どう勉強すればいいのでしょうか?
僕の高校の場合、3年次に全商簿記検定1級が一発で受かった人と、落ちた人に別れた簿記の授業を30時間くらいやっていました。全商簿記1級に受かった人は日商簿記2級の授業を、落ちた人は全商簿記1級の授業を引き続きやるといった形です。
それにプラスして家でも過去問題や模擬問題を10回分ほど解きました。
1回の問題を解くのに2時間、見直しに1時間ほど時間が必要でした。
ですので、僕の場合、全商簿記1級は会計・原価計算とも90点以上で合格していましたが、それから合計60時間ほど勉強しました。結果は合格しました。
みんなの勉強時間の目安としては、
新しい範囲を学ぶのに20時間、
過去問題や模擬問題に40時間を取っておきましょう。
もちろんそれだけやっても落ちる人もいますし、勉強時間が少なくても受かる人もいます。
また、日商簿記検定は試験回によってだいぶ合格率が変動します。例えば、第140回(H27.6.14)の合格率は34.5%でしたが、次の第141回(H27.11.15)は11.8%でした。かなりの差ですね。
なので、日商簿記2級が受かる自信がなくても、なるべく早めの時期に申し込みをして受験する方がいいです。多く受ければ確率的に受かる可能性も高くなります。「前の試験は合格率が高かったから、受けとけばよかった…」という後悔をしないように気を付けましょう。
日商簿記2級取得までの流れ
STEP1.全商簿記1級の範囲にはなかった、日商簿記2級の問題を学習する
STEP2.過去問題や予想問題をしっかり解いて復習する
この2つのステップを踏みましょう。
STEP1. 新たな範囲を学習する
学校で日商簿記2級の授業がある場合は、それで十分だと思います。でも、気を付けておきたいのが暗記ではなくて、理解するのを意識することです。分からないところは先生に質問しましょう。
独学でする場合は、書店でテキストを買うのが一番です。
僕のおすすめは、TACの「簿記の教科書」です。 学校の教科書や問題集に比べて断然分かりやすいですし、図が多用されているのでスムーズに読み進めることができます。学校で日商簿記の対策をやってくれているという人や、全商簿記1級が難しいと感じている人にもおすすめです。
うまくまとまっているので、頭の整理ができ1度読めば今後にもつながると思います。
そんな「簿記の教科書」の使い方ですが、ざっと読む程度で大丈夫です。
問題演習もありますが、やらなくていいです。とりあえず、一通り読み通すことを意識しましょう。
STEP2. 過去問題・予想問題を解く
過去問題や予想問題を時間を計って解いていきましょう。
過去問題集・予想問題集は学校が用意したものでもいいですが、実教出版の予想問題集は問題によりかなり難易度に差があります。得点が乱高下しますが、あまり気にしなくていいです。過去問題であればハズレはないので過去問を集中的に解きましょう。
独学の方は、やはりTACが出版しているものがおすすめです。解説も分かりやすいですし、予想問題の難易度もあまり変わりません。学校の問題集では不安な人にもおすすめです。
過去問題・予想問題は最低でも10回分は解きましょう。
日商簿記は全商と違っていろいろな問題パターンがあります。コンスタントに合格点にいても、不合格になることがあります。
問題を解くより重要なのが、見直しです。
間違えた問題の正答・解説を見て、「どうして間違えたのか」「なぜ正答のようになるのか」「次、間違えないようにするにはどこに気を付けたらいいのか」よく考えましょう。いっぱい間違えたからといってがっかりする必要はありません。間違えた問題を復習して、自分のものにするのが大切です。
以上2つのステップを踏めば、確実に実力はつくはずです。
合格に向けて、頑張りましょう。
日商簿記の取得を勧めたり、試験会場になったりする商業高校もあります。
「全商簿記と日商簿記の違いとは?」でも言いましたが、全商簿記1級から日商簿記2級を取るのはそう簡単ではありません。
では、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
どう勉強すればいいのでしょうか?
勉強時間
僕の高校の場合、3年次に全商簿記検定1級が一発で受かった人と、落ちた人に別れた簿記の授業を30時間くらいやっていました。全商簿記1級に受かった人は日商簿記2級の授業を、落ちた人は全商簿記1級の授業を引き続きやるといった形です。
それにプラスして家でも過去問題や模擬問題を10回分ほど解きました。
1回の問題を解くのに2時間、見直しに1時間ほど時間が必要でした。
ですので、僕の場合、全商簿記1級は会計・原価計算とも90点以上で合格していましたが、それから合計60時間ほど勉強しました。結果は合格しました。
みんなの勉強時間の目安としては、
新しい範囲を学ぶのに20時間、
過去問題や模擬問題に40時間を取っておきましょう。
もちろんそれだけやっても落ちる人もいますし、勉強時間が少なくても受かる人もいます。
また、日商簿記検定は試験回によってだいぶ合格率が変動します。例えば、第140回(H27.6.14)の合格率は34.5%でしたが、次の第141回(H27.11.15)は11.8%でした。かなりの差ですね。
なので、日商簿記2級が受かる自信がなくても、なるべく早めの時期に申し込みをして受験する方がいいです。多く受ければ確率的に受かる可能性も高くなります。「前の試験は合格率が高かったから、受けとけばよかった…」という後悔をしないように気を付けましょう。
勉強方法
日商簿記2級取得までの流れ
STEP1.全商簿記1級の範囲にはなかった、日商簿記2級の問題を学習する
STEP2.過去問題や予想問題をしっかり解いて復習する
この2つのステップを踏みましょう。
STEP1. 新たな範囲を学習する
学校で日商簿記2級の授業がある場合は、それで十分だと思います。でも、気を付けておきたいのが暗記ではなくて、理解するのを意識することです。分からないところは先生に質問しましょう。
独学でする場合は、書店でテキストを買うのが一番です。
僕のおすすめは、TACの「簿記の教科書」です。 学校の教科書や問題集に比べて断然分かりやすいですし、図が多用されているのでスムーズに読み進めることができます。学校で日商簿記の対策をやってくれているという人や、全商簿記1級が難しいと感じている人にもおすすめです。
うまくまとまっているので、頭の整理ができ1度読めば今後にもつながると思います。
そんな「簿記の教科書」の使い方ですが、ざっと読む程度で大丈夫です。
問題演習もありますが、やらなくていいです。とりあえず、一通り読み通すことを意識しましょう。
STEP2. 過去問題・予想問題を解く
過去問題や予想問題を時間を計って解いていきましょう。
過去問題集・予想問題集は学校が用意したものでもいいですが、実教出版の予想問題集は問題によりかなり難易度に差があります。得点が乱高下しますが、あまり気にしなくていいです。過去問題であればハズレはないので過去問を集中的に解きましょう。
独学の方は、やはりTACが出版しているものがおすすめです。解説も分かりやすいですし、予想問題の難易度もあまり変わりません。学校の問題集では不安な人にもおすすめです。
過去問題・予想問題は最低でも10回分は解きましょう。
日商簿記は全商と違っていろいろな問題パターンがあります。コンスタントに合格点にいても、不合格になることがあります。
問題を解くより重要なのが、見直しです。
間違えた問題の正答・解説を見て、「どうして間違えたのか」「なぜ正答のようになるのか」「次、間違えないようにするにはどこに気を付けたらいいのか」よく考えましょう。いっぱい間違えたからといってがっかりする必要はありません。間違えた問題を復習して、自分のものにするのが大切です。
以上2つのステップを踏めば、確実に実力はつくはずです。
合格に向けて、頑張りましょう。
2016年07月03日
ITパスポート試験と全商情報処理検定の違い
商業高校生の中には、ITパスポート試験を受けようと思っている人も多いと思います。
ITパスポート試験(Iパス)は国家試験でもあり高校や大学生から社会人まで幅広く受験されている、IT系の資格の中でも有名なものです。
ITパスポート試験と全商情報処理検定(ビジネス情報部門、プログラミング部門)との試験形式の違いや、難易度・レベルの差について比較していきます!
試験時間は、全商情報処理検定は2部門ともに1時間です。ITパスポート試験は2時間です。
ITパスポート試験の問題形式は、全て4択問題で100問出題されます。
合格基準は60%以上の正解で合格です。
ITパスポートは、CBT方式という試験形式を採用しています。CBT方式というのは、コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを使って回答する方式のことです。
ちなみに、ITパスポートの合格率はだいたい50%前後で推移しています。合格率としては高い方でしょう。
ITパスポートは試験時間が長いですが、全て4択問題なので、全商検定しか受けてこなかった人でもとっつきやすい試験です。
必要な勉強時間から考えると、以下の順だと思います。
【難】全商情報処理検定(プログラミング部門)> ITパスポート試験 > 全商情報処理検定(ビジネス情報部門)【易】
難易度的にはITパスポートは全商検定1級とそんなに変わりません。
ITパスポート試験は主に用語問題で、計算問題はほとんど出ません。 もちろん、全商情報処理検定(ビジネス情報部門)で出るExcel関数の問題や、全商情報処理検定(プログラミング部門)で出るプログラミングの問題も出ません。
でも、用語は全商とITパスポートで同じものがよく出ます。
もし、Excel関数やプログラミングが苦手で、全商情報処理検定1級を持っていなくても、ITパスポート試験は合格できます。ITパスポートの場合、情報処理が苦手でも用語さえ理解しておけば、十分です。
ただ、その代わり用語の範囲は広いので、勉強は必要です。
全商との難易度のランクは人によって違うと思いますが、国家試験だからといってそんなに難しいものではありません。
全商情報処理検定を受けるのであれば、ITパスポートも積極的に受けてみましょう!
ITパスポート試験(Iパス)は国家試験でもあり高校や大学生から社会人まで幅広く受験されている、IT系の資格の中でも有名なものです。
ITパスポート試験と全商情報処理検定(ビジネス情報部門、プログラミング部門)との試験形式の違いや、難易度・レベルの差について比較していきます!
試験時間・問題形式の違い
試験時間は、全商情報処理検定は2部門ともに1時間です。ITパスポート試験は2時間です。
ITパスポート試験の問題形式は、全て4択問題で100問出題されます。
合格基準は60%以上の正解で合格です。
ITパスポートは、CBT方式という試験形式を採用しています。CBT方式というのは、コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを使って回答する方式のことです。
ちなみに、ITパスポートの合格率はだいたい50%前後で推移しています。合格率としては高い方でしょう。
ITパスポートは試験時間が長いですが、全て4択問題なので、全商検定しか受けてこなかった人でもとっつきやすい試験です。
難易度はどっちが高い?
必要な勉強時間から考えると、以下の順だと思います。
【難】全商情報処理検定(プログラミング部門)> ITパスポート試験 > 全商情報処理検定(ビジネス情報部門)【易】
難易度的にはITパスポートは全商検定1級とそんなに変わりません。
ITパスポート試験は主に用語問題で、計算問題はほとんど出ません。 もちろん、全商情報処理検定(ビジネス情報部門)で出るExcel関数の問題や、全商情報処理検定(プログラミング部門)で出るプログラミングの問題も出ません。
でも、用語は全商とITパスポートで同じものがよく出ます。
もし、Excel関数やプログラミングが苦手で、全商情報処理検定1級を持っていなくても、ITパスポート試験は合格できます。ITパスポートの場合、情報処理が苦手でも用語さえ理解しておけば、十分です。
ただ、その代わり用語の範囲は広いので、勉強は必要です。
まとめ
全商との難易度のランクは人によって違うと思いますが、国家試験だからといってそんなに難しいものではありません。
全商情報処理検定を受けるのであれば、ITパスポートも積極的に受けてみましょう!
2017年07月02日
商業高校で受験する 全商以外の資格・検定 7選
商業高校生が受験する検定といえば全商検定です。でも、それ以外に商業高校生が受ける検定・資格は何種類かあります。全商検定以外で商業高校生が受験する代表的な資格・検定を7つ紹介します。
(1)日商簿記検定
受験する可能性 【高】
簿記で一番有名な検定です。主催は日本商工会議所です。高校在学中に日商簿記2級はほしいところです。全商簿記1級を取得し、次のステップとして日商簿記2級に挑戦する人が多いようです。日商簿記2級は全商1級より難しいです。
(2)ITパスポート試験
受験する可能性 【中】
すべての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。主催は情報処理推進機構です。多くの場合、全商情報処理検定1級(ビジネス情報部門)を取得した方が挑戦します。国家試験ですが取得が難しい資格ではありません。基本的に就職や進学にそこまで有利にはならないとは思いますが、知識確認のために取得してもよいでしょう。
(3)実用英語技能検定
受験する可能性 【中】
TOEICと並び英語の代表的な検定です。主催は日本英語検定協会です。英語が得意とアピールするには、実用英検2級はほしいところです。全商英検よりかなり難しいので、対策は早目がよいでしょう。全商英検1級を2年生までに取得して、実用英検準2級から始めるのが理想的です。
(4)販売士検定
受験する可能性 【中】
流通・小売業界で必須の定番資格です。主催は日本商工会議所です。全商商業経済検定1級を取得して、販売士3級を目指す方が多いようです。全商商業経済検定に合格した人は、一部の科目が免除されます。
(5)秘書検定
受験する可能性 【低】
一般的に秘書業務に必要とされる、文書作成やファイリング、スケジュール管理、マナー・接遇など、基本的な職務知識を広く問う検定です。主催は実務技能検定協会です。3級や2級を受ける人が多いです。やはり女子の受験者がほとんどです。受験を強制することはまずなく、必須授業として習うことはないでしょう。
(6)基本情報技術者試験
受験する可能性 【低】
情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定する国家試験です。主催は情報処理推進機構です。全商情報処理検定1級(プログラミング部門)の合格者の中でも、情報が得意な人が受験します。難易度は高く、授業で範囲をカバーすることはまず無理なので、一人でも学習する必要があります。ただし、合格すればIT関係なら進学・就職ともに有利になるのは間違いないです。
(7)GTEC for STUDENTS
受験する可能性 【低】
中学・高校生対象のスコア型英語テストです。主催はベネッセです。近年、受験者が増えてきているので、英語系の学科の人は受験する可能性があります。ただ、あまり認知されていない検定なので、任意であれば受験しなくてよいでしょう。
まだまだ商業・情報系の検定はたくさんあると思います。やみくもに受験するのではなく、きちんと進路を見定めたうえで受験するのをおすすめします。
(1)日商簿記検定
受験する可能性 【高】
簿記で一番有名な検定です。主催は日本商工会議所です。高校在学中に日商簿記2級はほしいところです。全商簿記1級を取得し、次のステップとして日商簿記2級に挑戦する人が多いようです。日商簿記2級は全商1級より難しいです。
(2)ITパスポート試験
受験する可能性 【中】
すべての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。主催は情報処理推進機構です。多くの場合、全商情報処理検定1級(ビジネス情報部門)を取得した方が挑戦します。国家試験ですが取得が難しい資格ではありません。基本的に就職や進学にそこまで有利にはならないとは思いますが、知識確認のために取得してもよいでしょう。
(3)実用英語技能検定
受験する可能性 【中】
TOEICと並び英語の代表的な検定です。主催は日本英語検定協会です。英語が得意とアピールするには、実用英検2級はほしいところです。全商英検よりかなり難しいので、対策は早目がよいでしょう。全商英検1級を2年生までに取得して、実用英検準2級から始めるのが理想的です。
(4)販売士検定
受験する可能性 【中】
流通・小売業界で必須の定番資格です。主催は日本商工会議所です。全商商業経済検定1級を取得して、販売士3級を目指す方が多いようです。全商商業経済検定に合格した人は、一部の科目が免除されます。
(5)秘書検定
受験する可能性 【低】
一般的に秘書業務に必要とされる、文書作成やファイリング、スケジュール管理、マナー・接遇など、基本的な職務知識を広く問う検定です。主催は実務技能検定協会です。3級や2級を受ける人が多いです。やはり女子の受験者がほとんどです。受験を強制することはまずなく、必須授業として習うことはないでしょう。
(6)基本情報技術者試験
受験する可能性 【低】
情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定する国家試験です。主催は情報処理推進機構です。全商情報処理検定1級(プログラミング部門)の合格者の中でも、情報が得意な人が受験します。難易度は高く、授業で範囲をカバーすることはまず無理なので、一人でも学習する必要があります。ただし、合格すればIT関係なら進学・就職ともに有利になるのは間違いないです。
(7)GTEC for STUDENTS
受験する可能性 【低】
中学・高校生対象のスコア型英語テストです。主催はベネッセです。近年、受験者が増えてきているので、英語系の学科の人は受験する可能性があります。ただ、あまり認知されていない検定なので、任意であれば受験しなくてよいでしょう。
まだまだ商業・情報系の検定はたくさんあると思います。やみくもに受験するのではなく、きちんと進路を見定めたうえで受験するのをおすすめします。