2012年02月29日
NINGYO the art of the Japanese doll 日本人形・雛人形
久しぶりの更新です^^
写真が50MBまでしか載せられないブログだったので更新できずにいましたが、
アクセスの少ないものを消すことで新たな更新を時々することにしました。
日本では3月3日は雛祭なので人形の本"NINGYO" The art of the Japanese doll(31×23.5p全288ページ)を紹介します。
この本は、アメリカにおける日本人形の専門家であるアランスコットペイトAlan Scott Pate(ハーバード大学で東アジア研究のMAを修得)の著作によるもので、文章、写真ともに充実した本です(フォトグラファーはLynton Gardinerが担当しています)。
彼は一般の私たち日本人より日本の伝統文化に詳しい方なので、日本人も自分の国の伝統文化をもっと勉強しないと恥ずかしいですね。
掲載されている人形の項目は、御所人形、雛人形、武者人形、衣裳人形、人形と見世物、人形とからだ、となっており貴重な人形の写真とともにその人形の意味や時代背景などの説明がされています。
竹田人形
Takeda-ningyo:Taiko Edo period,19th century
Height 33 inches Ayervais Collection
有職雛
Yusoku-bina Mensho Zenkichi(act.1804-18)
Edo period,19th century
Hight 11 inches Ayervais Collection
文楽人形
Bunraku-ningyo:Osome Meiji period,late 19th century
Height 36 1/2 inches Ayervais Collection
能人形
No-ningyo:Shakkyo Edo period,19th century
Hight 11 inches Ayervais Collection
犬筥
Inu-bako
Mid-Meiji period,ca.1900
length 9 1/2 inches Ayervais Collection
機会があって本格的な犬筥作りに挑戦していますが、本当に手間がかかる仕事です。
犬筥は、犬が多産で安産なことから安産のお守りとして、また子供の魔除けとして現在では雛人形と一緒に飾られたりしますが、昔は高貴な身分ある方々しか目にすることはなかったようです。
張子harikoで犬筥の形を作り、その上から何度も胡粉gofun(カキの貝殻を粉にしたもの)と膠nikawaを溶かして混ぜ合わせたものを塗っては乾かし凹凸があるところはやすりをかけ平らにし、また胡粉を塗っての繰り返しでつるつるに仕上がるまでこの作業を何度も繰り返し、その後もいろいろな工程を経て最後に金箔をはって絵付けをするまで本当に根気と手間がかかります。出来上がりは、お土産屋さんで売っているようなプラスチックや陶器に印刷してあるような犬筥風おもちゃとはまるで違うものです。今でも一般の方々が本物の犬筥を目にすることはめったにないことだと思いますが、見る機会があったらその良さをじっくり観察してみて下さい。日本人だからこそ出来る技術と技に感動します。
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