2016年08月16日
百年の家
今日は百年の家という絵本を紹介します。
数年前に出会って、その時も心がじんわりとするいい絵本だなあと思っていましたが、
先日、また本屋さんで見かけ、ついついそのまま立ち読みをしてしまいました。
やっぱり何度読んでも見てもいいですから、インテリアの参考本とは違った角度から、
家ってこういうものなんだなあということを改めて考え直すきっかけになればと思い紹介することにしました。
厚みはないけれど大型本で、開いた2ページ分で1枚の絵が描かれており、表紙のような絵が一面に大きく描かれています。
表紙の絵は家だけアップになっていますが、中の絵は一枚に家とその周りの森(山の中?)全体が斜め上から見たような感じで描かれています。
家の中を描くと言うよりは、その家を外から見て描いており、その家の周りで起きている多くの人々の事柄も細かく描いています。
朽ちた廃墟だった家を子供たちが見つけ出し、その時代時代に合った方法で修復され、色々な人々に住み継がれていく家を中心とした物語です。
戦争もくぐり抜け、何代にも亘って人々の歴史とともに変化して行く家の様子、人の一生、誕生から結婚、死までの間に色々なことが起こる様子を家とともに描いています。
嬉しい事も辛い事も一生の間に起こるすべてのことを家はじっと見守っているかのようです。
10人いれば10人それぞれの暮らしや家族があるわけで、家はその一人ひとりの尊い暮らしを守っているのかなあと思うとじんわりとした感情が沸いてきます。
時代とともに住人は変わっても、大事に修繕されながら何代にも亘って住み継がれていく家は宝物です。
造っては壊しの繰り返しでなく、何代にも愛され住み継がれる家を造りたいと私自身も思って建てました。
家を建てるということは大変エネルギーも予算も要ることです。
どの人もそれぞれの深い思い入れを持ってマイホームを建てられたのではないでしょうか。
あるいはこれから建てようとしていらっしゃるのではないでしょうか。
大変な思いをして建てた家を自分一代で壊されるなんてことがあったら残念なことです。
建築士や施工をする方々、ハウスメーカーの方々には特にこういった思いをみんな持って家を建てようとしているんだよと言うことを心に沁み渡らせてほしいと思います。
この本を買った人が書いているアマゾンのレビューの一つに、ハウスメーカーの人に読んでもらいたい本だ、とありましたが、私も当時この絵本を読んだときにそう思いました。
私は最初のホームビルダーに詐欺的倒産をされ、前払い金も戻らず大変な思いをしたので人一倍そう思います。
家を建てることをただの商売だけとしてしか考えておらず、施主の方々の深い思いやそこでその方々がどんな生活をされるのだろうかなど想像もせず、ただ目の前のお金にだけ執着する方々には本来家を造る仕事など向いていないのではないかと思うが、この業界にはそういう人が結構いるのだということも後でわかったことですが。。。
この絵本は子供さんに読み聞かせるのみでなく、大人が時々本棚から引っ張り出しては読み返したり、その絵を眺めたりしても十分満足できる内容です。
こちらは結婚式の様子をえがいているのでしょうか、幸せな一日を家とともに歴史に刻んでいく様子がうかがえます
周りは一面雪で真冬の寒い様子が伝わってきますが、小さな石の家の煙突からはほんのり白い煙が。。。
外は寒くとも部屋の中は暖炉で温かいのかもしれません
この頃になると家も立派になって、奥にはガゼボのようなものも出来てすっかりおしゃれに変身していますね
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