●機械にできることは
長年システムエンジニアをしてきて
人とコンピューターの役割分担について
考えてきました。
って言うよりかは、コンピューターは単なる機械だと
算盤や電卓の進化したものではあるけれど
それだけ
正確で、従順で、迅速だけど、それだけ
多くの人は、コンピューターを使いこなすのが出来ないで
コンピューターに使われているような感じがしているけど
そうではなくて、コンピューターを動作させている
Windows, iOS, Androidなどと、その上で動作するアプリの
作者の想いのままに動かされているだけ
結局は、高度な演算をこなすコンピュータを搭載した車と変わらない
●人しか出来ないことは
でも、人にしか出来ないことは確実にあります
でも、人でも機械でも出来ることはそれ以外ですね
コンピューターという機械を使えるならば、使おうよ
そういう想いで、システムエンジニアとして
システム開発をしてきました
入力された情報を覚える、処理する、いろいろな形式で出力する
形式的な作業は全てコンピューターにやらせれば良いんです
機械に出来ることは全部機械にやらせれば良いんです
人には人にしか出来ないことだけすれば良いんです
機械にどんなことをさせても文句は言いません
それならば・・・
●全自動を目指して
ある工程について、100%機械に行わせることができれば
その工程について、人が労力を払う必要はありません
もちろん、その工程を自動化したプログラミングに問題があったり
なんらかの外的要因で正しく完了しないことはあります
万一のために、工程が正しく実行されたかを確認することは人の役目です
いわば現場監督的な存在ですね
●新システムになって
これまで、そのようなポリシーでシステム開発を行ってきて
ほぼ全自動になるまで成熟させてきました
当システムと、情報を受け渡す顧客側システムとのインターフェースを作り
相手側にもメリットを与えつつ、当方にもメリットを受けるように
考えてください。
このインターフェースはもともとは手作業でした。
情報の授受は紙媒体から、フロッピーディスク、USBメモリと変遷はありましたが
受け渡しには人が必要でした
それが今やシステム間インターフェースを通して
人の手を介さずに情報の授受ができるようになっています
ただ
新システムが稼働すると
人手が必要になります
なんででしょ?
私にはよくわかりません
我が上司は、現場の人たちに楽をさせたらだめだ
と、以前言っていました
私は、その言葉を聞いて、あまたがおかしいんじゃないか?
そう思いました。
だって、100人の従業員がいて
自動化することによって、50人分の作業で済むようにしたら
50人は遊んでしまう? それとも100人が半分ずつしか働かない?
そう考える上司って・・・
私は、今まで100人が必要な作業を機械が行えるようにして
50人で行えるようにしたら・・・・
作業量が2倍になって、人件費はそのまま
普段は作業量が2倍になると、人件費も原材料費も2倍
利益率は変わらない
でも、私の考えだと、
売上中の30%が人件費だとして
20%が利益だと仮定
すると、機械化(自動化)によって
50%が原材料費などの変動費としたら
利益率は35%になります
たんにコンピューターに仕事をさせるだけで
作業員人件費の倍増分が削減されて
純利益となって計上されます
これを新システムではしないんですよね
我が上司は、これを現場要員を楽にさせると考えるんですよね
ついていけませんよね
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