●算数レベルの問題
数直線って言葉を聞いたことがあるでしょうか?
聞いたことが有っても忘れている方がほぼ百パーセントでしょうね。
まぁ、冒頭の図のように、水平に直線を引き、メモリを振ったものですね。
一次元のグラフってことになるでしょうか。
●ある商品のレベル分け
ある商品の品質をチェックする時、
例えば、製品の直径が規程の範囲内であれば出荷可能とし
- 少し細かったら格安で提供
- かなり細かったら廃棄
- 少し太かったら、規程内になるまで削る
- かなり太かったら、粗削り工程からやり直し
設計時の直径は 10cm です。
許容範囲は、 9.95cm〜10.02cmです。
少し細いってのは、9.90cm以上あれば・・・です。
少し太いってのは、10.1cm以下ならば・・・です。
さて、このような基準で区分わけしようとすると
区分値は小さい方から
9.90cm
9.95cm
10.02cm
10.1cm
となりますね。
さて、どのような判定をすれば正しく分類できるでしょうか?
●分類について
- 直径が 9.90cm未満なら廃棄
- 直径が 9.90cm以上で9.95cm未満なら格安で提供
- 直径が 9.95cm以上で10.02cm以下ならば合格
- 直径が10.02cmより太く10.1cm以下なら規程内になるまで削る
- 直径が10.1cmより太かったら、粗削り工程からやり直し
ってなりますよね。
規程範囲が9.95cm〜10.02cmなので、区分値の2つ目と3つ目は、9.95,10.02って設定したいですよね。
●ところが
この設定方法が、理解できないらしいのです。我が上司は
実際には昔から、
9.90cm, 9.95cm、 10.03cm、 10.11cm
と設定しているからです。
この考え方は、精度が 0.01cm で、それ以下の精度の測定値は存在しない
という考え方です。
つまり、
- 直径が 9.90cm未満なら廃棄
- 直径が 9.90cm以上で9.95cm未満なら格安で提供
- 直径が 9.95cm以上で10.03cm未満ならば合格
- 直径が10.03cm以上で10.11cm未満なら規程内になるまで削る
- 直径が10.11cm以上なら、粗削り工程からやり直し
なので、このやり方以外の設定方法は理解できないらしいのです。
もう、説明と説得は諦めました
タグ:上司語録
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