(前の記事は、こちら
私の抽象芸術入門 絵画3
)
さて、今回は、まず
わたしの作品をご覧になるところから始めましょう。
これです、
一体これ
何なんでしょう。 何かを連想してしまいます。
私は作品のタイトルによく
「Sense Of touch」 (訳:触覚、 蝕感覚)
を付けます。それは、表象と現実の対象が接触する点を
捉えようとしているからです。ですから、
訳はあえて「接点」としています。
「だけど貴方の描いてるのは、平面だろ。
点じゃねーよ」と突っ込まれそうですね。
遥か遠くから見れば、「点」ですよ、そんなもん。
私が何故、「接点」にこだわっているのは、
以前に書いたブログ記事
「接点写真の接点とは何か」でいろいろ語った。
絵画の方がより実践的かもしれません。
私の絵画の作品は、
線を「引く」「観る」「ねかす」「観る・発見する」「着色する」
などの一連の動作に対して、無意識的に線を引く自分と
冷静に発見しようとする自分がいます。
天井のシミが何かの生き物に見えたり、
空に見える雲のように、変わりゆく雲の形状に
様々な巨大生物を発見する。
「接点」って何でしょう
一体、「何」と「何」が接するのでしょうか?
現実と虚構? 疲労困憊している時など
現実と虚構の区別が曖昧な時があったかもしれない。
でも、その曖昧さの経験が無いと感覚が
鍛えられないかもしれません。
頭の中のリンゴのイメージは、当人だけのモノです。
でも、それぞれ持っています。だから、リンゴって言っても
そのイメージは沸いてきます。
いろんな場面ですら、表象のイメージとして
知らないうちに蓄積されているのだと思いますね。
だから、無意識的にでも引いた曲線群の中に
ピピンと反応する形状が、きっとあったんでしょうね。
曲線群の中から、形状を見つけ出すのは
意外と面白いですよ。
「今、あなたは、この絵が何に見えるのでしょうか」
人によって、或いは、タイミングによって
形状が見え隠れしてしまう。
この感覚って不思議で
自分もついさっきまで見えなかったものが
今、はっきり見える、なんてこがあります。
この感覚、何でなんだろう?この不思議さを
楽しむ反面、何でだろうって、気になって
仕方がない。
2018年10月13日
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