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写真活動する上でとても参考になった本です。
「現代シリアス写真のコンセプトは、
この2人の敷いた路線を発展させたものだ
といっても過言ではない」
上記は本の引用です。
この本で、ロバート・フランクと
ウイリアム・クラインの名を知りました。
特にロバート・フランクにはとても
影響を受けました。
フランクは、1924年スイスに生まれ、
23歳の時にアメリカに移民したそうです。
つまり、アメリカで生まれ育ったわけではないのですね。
それだからこそ、アメリカを俯瞰した目で
客観的に見れたんだと思います。
きっと彼にとってアメリカのごく普通の日常が
新鮮な風景として見えたんだと思います。
彼が写真を撮ったころは、
写真と言えば、誰も見たことも無い絶景を
撮影したり、戦場の最前線などでの決定的な
一枚といったものに評価の対象がありました。
だから、フランクの撮ったアメリカの日常風景
などは、当たり前過ぎて何の評価もされなかった
そうです。実際、最初に評価されたのはフランスでした。
そして、いったん評価されると、
似たような撮り方をする写真家が湧いて出て
新たな流れを作り出します。当然日本も
その波をかぶります。
そうした中で生まれ育った私も
感染されたように、そのスタイルに
のめり込みます。そして、
いつしか、それが自分の撮影スタイルに
なっていきました。
そして、私達の子供世代にもそれが感染し、
進化した形でまた増殖されていくことでしょう。
アナログからデジタルに変わっても
フランクのスタイルは末永く受け継がれて
いくのです。
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