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2021年03月27日

【おすすめ本】『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』〜PART2 ”支配者が支配し続けるために必要なもの”〜。

経済学の本というと、
「おカネ」についての専門用語や、
横文字がびっしり書かれているのを想像する。

そんな、とっつきにくいイメージとは真逆で、
ギリシャ神話や映画のエピソードを交えて
経済の歴史を教えてくれる本。

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』



今回は、

「支配者が支配し続けるために必要なもの」

について、
参考になった筆者の意見を紹介していく。

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※参考章
 『第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか』


ー目次ー
  1. 格差は人類が農耕を始めた時に生まれた
  2. 大量の余剰で官僚・軍隊・宗教を動かす
  3. 宗教は支配者を正当化するための思想
  4. 経済を知れば、格差・支配の構造が見える

1.格差は人類が農耕を始めた時に生まれた

格差はどうやって生まれたのか。
それは人類が農耕を始めたため。


農耕を始めた人類は、
作物の蓄えることを覚えた。

とはいえ、その蓄えは、
当時は全員に行き渡るほど多くなかった。

だから、蓄え=「余剰」を多く持つ者は、
あまり持たない者たちを従えることができた。


その規模がどんどん大きくなり、
やがて国家となり、支配者が生まれた。

2.大量の余剰で官僚・軍隊・宗教を動かす

一握りの支配者となった者は、
どうやって支配者であり続けているのか。

それは、大量の「余剰」を対価にして、
官僚・軍隊・宗教(聖職者)を動かしているから。




官僚には、国家の運営を任せる。

軍隊には、自分たちの「余剰」の
所有権を守ってもらう。

そして、宗教(聖職者)には
「支配者を正当化する思想」を守ってもらう。


3.宗教は支配者を正当化するための思想

支配者だけが余剰(穀物の蓄え)を
独り占めしている。

だから大半の国民は
食べ物を少ししかもらえない。

このままでは、
国民の不満が爆発するのは時間の問題だ。

いくら支配者が強い軍隊を持っていても、
反乱が起これば倒されてしまう。



ならば、反乱を起こさせないために、
「支配者だけが国を維持する権利を持っている」と
庶民に固く信じさせればいい。

自分たちが生きている世界こそが
最高なのだという考えを植えつければいい。

すべてが運命によって決まっているのだと
思わせればいい。

庶民の暮らしは、天からの授かりものだと
信じさせればいい。


第1章 34ページ より


支配者を正当化する思想を、
「制度」にすればいい。

そのための儀式を行ったのが
宗教に仕える者・聖職者というわけだ。


4.経済を知れば、格差・支配の構造が見える

官僚を使い、巧みに国家を操る。

軍隊を使い、独り占めした「余剰」を
独り占めしたままにする。

聖職者を使い、
支配者であり続けることを正当化する。


1万2000年前、人類が農耕を始めた時、
すでに勝負はついてしまったんだろうか。

支配者はますます余剰を増やし、
その他大勢はますます貧しくなるんだろうか。



そんな、暗い気持ちになる一方で、
格差によって守られた命もある。

貧しい国民の反乱が抑えられたのは、
「大量の余剰を持つ支配者は正しい」と、
信じさせられていたからだ。


皮肉なことに、正当化された格差が、
流れる血の量、失われる命を減らしてきた。



格差の構造、支配の構造、
それは経済を知れば見えてくると教えてくれた。








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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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