2020年10月29日
【おすすめ本】『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版』〜PART3 死はなぜ”悪いこと”なのか、剥奪説という考え方〜。
ー目次ー
- この本を読む前の自分
- この本で得た気づき
- 学びから実戦していきたいこと
1.この本を読む前の自分
死は本当に悪いこと?
死ぬことはなぜ
悪いことだと否定されるの?
なぜ、多くの人が「死にたくない」の?
死ぬことのデメリットばかり強調されて、
暗黙に「死ぬなんてダメ」という方向に
持って行かれるのはなぜ?
死ぬことにはメリットもあるのに。
「存在しなくなれる」という、大きなメリットが。
存在しなくなれれば、
悲しみも、寂しさも、憎しみも、
感じる機会を失うことができるのに。
死のメリットを語るのが
暗黙にタブー視されるのはなぜなの?
死はなぜ悪いと言われるの?
死は悪いという根拠はいったい何なの?
2.この本で得た気づき
死を悪者にする大きな根拠が
「剥奪説」
なぜ死は悪いのか?
死んでしまったら、存在しなくなるからだ。
存在しなければ、人生における
良いことの数々が味わえなくなる。
もし自分が存在しなければ、
生きて存在してさえいえば
得られるものが得られなくなる。
死が悪いのは、
人生における良いことを奪うからだ。
この「剥奪説」を知って、
新しい視点に触れられた気がした。
楽しみや喜びの機会を奪うことを
デメリットとする考え方もあるんだ。
死は悪いことと言われるのは、
- 悲しみや寂しさを感じる機会を失える
- 楽しみや喜びを感じる機会を失ってしまう
これを天秤にかけた時、
後者に重きが置かれているからなんだ。
そして、剥奪説をベースにした
死が悪い理由も知ることができた。
- 残された人が悲しむから悪い
→残された人からの剥奪 - 死ぬという見通しで絶望するから悪い
死ぬ過程で味わう痛みが苦しいから悪い
→自分の「苦しみたくない思い」からの剥奪 - 悲しみや寂しさを感じる機会を失える
- 楽しみや喜びを感じる機会を失ってしまう
目から鱗が落ちた。
死んで存在しなくなれることは
「失うことができる」
というメリットばかりじゃない。
「奪われてしまう」
というデメリットもあるんだ。
3.学びから実戦していきたいこと
死を肯定する自分が強く出てきたら、
この2つのどちらに重きを置くかを考えたい。
死んで存在しなくなれることには、
良い面もそうでない面もある。
「人生での良いこと」を得る機会を
自分から奪わずに生きた方がよいか。
それとも、自分からそれを奪ってでも
ここで存在を終えるか。
その都度、よく考えて結論を出していきたい。
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