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2021年07月14日
感想部46 「満潮に乗って」 アガサ・クリスティ
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どうも、梅ゆかり母さんです
梅雨の鬱陶しさと、
ASP一周年に際しての手続きがうまくいかず、
イライラして、なんだか、更新ができていませんでした。
暑いのが本当に苦手で、いやになりますね。
暑いと何もする気になれない。
まぁ、気候がよくてもしたくないのですが。
さて、今日は「満潮に乗って」の感想です。
娘と、リモート鑑賞をしていて、
さて、誰が犯人で、誰が被害者か。を言い当てたりしていたのですが、
まぁ、私は一度見ているし、いや、娘も見ているはずなんだが、
いいねぇ、初見だと思えるところが(笑)
爆発事故で死亡した大富豪ゴードン。
遺産を相続した妻のロザリーンは、兄のデビッドに厳しく遺産を管理されていた。
ゴードンの資金援助に頼っていた彼の一族にとって、二人は邪魔者だ。
やがて、死んだとされるロザリーンの前夫の友人という男が現れ、「前夫は生きている」とデビッドを脅迫し、金を要求。
その翌日、男は死体となって発見される。
あらすじとしてはよくある話で、まぁ、この「兄・デビッド」がむちゃくちゃ怪しいわけで、
主音声、というのかしら? 英語で聞けない(解らないもーん)のであれですが、
この役の俳優さんが、こう、なんていうんでしょうか?
あまりにも大袈裟に演じるものだから、
無茶苦茶、そのまま怪しい。
その上で、大塚明夫さんが声を当てているものだから、
まぁ、ますます「こいつが犯人やん」とすぐわかる。
あ、ネタばれている……
しかも、そこに出てきた女性、リンを田中敦子さんがやってた。
少佐とバトーだ。
困った。そう思ったら、もうそれ以外の声に聞こえない(笑)
それよりも、感想。
デビッドが犯人であることはもう書いてしまったので、
それをちょいと棚上げしておいて、
それにしても、こういう男、
すごくハンサムなわけではない。
安定も、安住もない。
優しさも無ければ、あるのは男性的強さだけで、
その強さの中に、時々弱さとか、子供のようなすねた幹事=ただの卑屈さだけども、
それをくすぐられ、すっかり信じ込んでしまう
その結果、泣きを見る人が多い。
このリンもそう。
こんな男はダメだと解っているのに惹かれるのは、
自分が結婚しようと思っている相手をどうしても許せないから
結婚相手への許せないものって、暴力だとか、経済的だとか、
そういったものではなく、どちらかと言えば、感性的なもので、
同調できないような箇所、瞬間的に居心地が悪いと感じてしまう何か
これがあるのとないのとではやはり違うと思う。
趣味嗜好が合わなくても、感じる感覚が合えばいいのだと思う。
どういえばいいのか感覚的なものだから……あれだけども。
まぁ、よく思うのは、自分の好きなものを否定しない人がいいな。
「なんでこんなもの好きなんだ」
と言ってくる人は、いやだな。
「どこが好きなの?」と意味合いが違うからね。
それを踏まえたうえで、このデビッドというキャラクターは、
相手を、自分の強さという個性によって服従できることを知ってて、
それを大いに利用している男だ。
強いオスが持てるを体現しているような人。
推理ものによく出てくる、暴君で権力者で、真っ先に「お金」によって殺される人
とは違い、魅力で相手を服従させる男は、時代の変化。なのかもしれないなぁと。
いや、今だにいると思うよ、金持ちの権力者
だけど、それよりも増えてきていると思う。
だからこそ、最近の「悪い男」というのは、いや昔から居たのだろうけど、
だから、「伊達男」だの「優男」だのという言葉があるのだろうし、
あ、いい意味でも、悪い意味でもよ。両面をも居合わせているという意味でね。
特に最近の「悪い男」は、ずる賢くて、自分の魅力で相手を服従させている気がする。
そして、それが無理になった瞬間、暴力に出る。子供かっ
でもその頃には、女性も女性で、相手に陶酔しているから、
抜け出せなくなる。
しっかりしていた人なのに。なんてよく言われる人も、犠牲者に多いのも、
そんな魅力に当てられてしまているからなのかもしれない。
そう思うと、「悪い人」ってのは、やっぱり、いやぁねぇ(笑)
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