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2021年06月01日

文芸部21 書き始めたきっかけ





どうも、松浦 由香です。

小説を始めたきっかけを、時々思い出しては、
そのころの気持ちを思い出して、
何とか書き進んでいたりします。

初心忘れるべからず

ではないけれど、でも、まぁ、そういう感じですかね?

書くきっかけは、中学一年の九月でしたか。
まぁ、よく覚えてる(笑)
誕生日が10月なので、キリよく10月から始めたかった。
とよく思ったもので(笑)





その9月に、夢を見ました。
三日連続です。
あまりにも面白かったので、ぜひ続きが見たいと思って寝たら、
三日見れた。のですが、あとにも先にも、このときだけ
いくらその後面白い夢を見ても、連夜見ることはなかったです。

その夢をどうしてももう一度見たくて、
見れなくても、忘れたくなくて、
では、どうすれば残せるのかと考えたときに、
壊滅的に絵心のない私が絵にできるはずもなく。
絵にできない私が漫画何ぞ無理だし。

では、メモるしかない。
ですが、国語力が1,2という恐ろしい成績だった私に、
表現できる言葉の少ないことよ(笑)





あのころの作品を見ても、これは何だ?
と苦笑を通り越して呆れてしまうけれど、
でも、楽しそうに書いてるなぁというのは解る。
文字が笑っているというのでしょうか。
気分がいいので、気がせっているというのでしょうか?
とにかく、字が生き生きしてます。

つじつまが合わなくても、多少強引でも、
それでもよかったんです。
楽しかったんです。書き残すことが





……今?
今も楽しいですよ。
キャラクターが動き出して、息を感じたら
でもそこまで集中できなくなっている。
つじつまや、しがらみや、妙なものに縛られてて
楽しいだけじゃ無理になってくる。

まるで、結婚みたい(笑)
結婚も、楽しいうちはいいけれど、楽しいだけじゃないからね
などと熟年主婦は思う。
若ければなんてことなかったことがやけに気に障ってくる
小さいなぁではなく、積み重ねてあったものの許容がとうとう崩壊してきているのだろう
崩壊するのなら、もっと前から言えばいいじゃないか。
そう思う。

ん? 話がそれたが

とにかく、面白い思い出を書きとどめておきたい
それによって、成長していることが判るなら、それは楽しいだろう
そうだ、日記として夢を書き溜めよう
毎日夢は見なくても、中学生の頃に見た夢を
未来振り返って、こんな夢を見ていたのかと
懐かしむために書こう





これがきっかけなんです。
そして、誰に見せるわけでもない物語を書き始めました
もちろん、最初の頃のものなんて、小説でも、日記ですらなく、

○○「~が~だ」
△△「~でも~かも」

のような、会話がすべてで、
ここがどこで、どういう状況で、
そのセリフを選んだのかまるでない。
気持ちも全く分からないので、箇条書きですらないし
よく解らん。が、でもいいのです
中学の頃の私の書いたものですからね

そこで、思う。
あの時の夢、どんなんだったかな……覚えてるかな?
って、覚えてたりするんだな、これが(笑)

つじつまも、設定も、所詮夢ですからね。
中学生の頭の中ですからね
恐ろしいです(笑)





********************
 そこは明るい森の中。森の中でこれほど明るいのは、たぶん、白雪姫だとか、そういった世界しかありえないだろうと思う。ツタが覆い茂ったり、シダがびっしり生えていたり、苔が湿度の高さを物語っているような、そんな森ではない。妖精が出てきたり、動物と踊って歌うような、そんなあかるい森の中。
 飛び越えられるほどの小川が左手から右手に流れて目の前を塞いでいる。
 あかるい森だと思ったのは、その小川の上の空が開いているからで、森だと思ったのは、小川の向こう岸が森だからだ。背後は? 背後は無条件に同じような森なのだと思う。振り返るという頭はなかった。ただ、前しか見ていなかったし、川がどちらから流れているか確認したが、上流も下流も、そちらに何があるか顔を振って確認もしていない。
 解っている全世界は、頭を動かさずに見える絵画のようなこの風景だけ。あかるい森が向こうに見え、小川が流れていて、その小川と森との間に少しだけ場所があって、その間が明るい。
 そこで急に風もなく、花もなく、生き物もいない。と思った瞬間に、上流からさっと風が吹き、目の前の森の木々の足元、小川のほうに向いて咲く花が見え始め、鳥が飛び、遠くのほうに鹿の角が見えた気がした。
 物音も、意識をし始めてやっと、葉の揺れる音や、小川のせせらぎ、大自然の音と言われる音がし始める。
 だが、そんなモノよりも重要なのは、私が見ているのはこちら側であり、私は向こうへはいけないのだ。
 この世界の摂理にのっとれば、この小川から向こうは男の世界で、こちら側は女の世界なのだという。女は女の世界から向こうへはいけない。男もしかりで、絶対にこの小川を飛び越えることはできない。
 どうやって子孫を増やしていたのだろう? と思ったとたん、適齢期と言われる年になると、どこかへ行って子作りをする。ような、何とも不思議な儀式を終え、子供がほぼ女の村で女が育てる。
 子供が男だった場合は、ある年齢8~13歳までの間に向こう側に渡る。らしい。
 村のおきてで、小川のそばに近づいてはいけないと言われていたが、なぜか私はその言いつけを破って小川のそばに来た。もちろん、あとで叱られて罰を与えられるだろう。でもそんなことは怖くはなかった。それよりも、向こう側へ行きたい。と思う方が強かった。何故向こう側に憧れを抱いているのか解らない。ただ、男の村だから行くなと止められているわけではなく、向こう側は危険だから、行くな。と言われていたからなのか? それとも、何かしら向こうに楽しいものを見つけたのか? 解らない。だが、とにかく、向こうへ行きたくてしようがなかったのだ。
 小川は飛び越えられそうだ。もし飛び越えられなくても、深いものでもないから、歩いて渡れる。とさえ思えるのに、そのたった1メートルやそこらが飛び越えられない。
 だか人というのは面白いもので、向こうの方でも、同じような考えを持つものがいて、彼は反対にこちらへ行きたいという。だが、こちら側にはそれほど楽しいこともないし、私はそっちへ行きたいと言ったが、彼はこちらもそれほど面白くはないといった。
 彼と私はお互いの生活について話した。自分のことを話すには、まず自分の境遇を話すほうが先だと考えたからだ。
 面白いことに、彼と私の境遇は似ていて、家族構成も一緒だった。もちろん、両親が揃っているわけではないが、片親と、きょうだいの三人で暮らしていた。
*******************





という夢
……面白いか?
面白くもなんともない。(爆死)
だが、夢では面白かったんだよ。本当に。
そして、わりと忠実に覚えているものだ。
飛び越えたくても飛び越えられない小川の前で立っていたら、彼がやって来る。
ただそれだけの夢なんだが、それが面白かった
いや、今はこれだけしか思い出せないだけ
たしか、あの後、戦争かなんかが起こり、
村がごちゃ混ぜになったんだか、
文明が進んだか、とにかくなんかわちゃわちゃと話が進んだ気がするが、
もう思い出せない。





惜しいのは、それを書いていたノートはなく、
そう、夢では大河ドラマ化ってぐらい長かったものが、
そんなに長くなかったり、
曖昧過ぎて、文脈も、設定も違っていて嫌になったことを思い出した。

夢って怖いよね。
見ている間はちゃんとした世界なのに、
思い出せばロクなもんじゃない。

それでも、あの頃は必死でこれを書き留め、
その後、ワープロを買ってからは、ますます書く作業が楽しくなり、
どんどん書いていた。
それを去年の夏の断捨離の時に見つけ、
読み返そうと思ったら、消えていた。



感熱紙に印刷していたので、すっかり、色が飛んでしまっていたのだ。
大量に書いたもろもろはただの紙となっていたので、捨ててしまった。
一体何を書いていたのか、今ではすっかり忘れてしまったけれど
それはそれで、あの時捨てれよかったのだと思う。
残っていても、読み返すことはもうないしね。

ただ。手書きで一生懸命に書いていたものは残っている。
ルーズリーフの紙にびっしりと書いた10数ページのもの。
そんな数の紙にすべてを押し込んでいたのには、自分が一番驚く。
しかも、中学生ごろの、無駄に小さく書くスタイルで、

読めねぇ。字が、小さすぎて、読めねぇ(笑)

とまぁ、小説書く際に詰まったら初心に戻って頑張っている。
という話でした。





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