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タグ / ドラッグオンドラグーン1

記事
聖なる鎚矛 [2014/07/01 00:00]
ある国の大司教が誕生祭の際、若き13人の司祭達に授けた数枚の羽を持つ儀礼用のメイス。大司教の死後、国は戦乱の渦に巻き込まれた。 若き司祭達は大司教の教えを信じ、戦おうとはしなかった。一人また一人と戦争の中で倒れる彼らは、それでも平和を叫ぶ。無力と知りながらも。 暴力を振るうことを嫌い、このメイスを使わなかった最後の一人の司祭。やがて戦闘のまっただ中で彼も命を落とす。 血にまみれたメイスが地に落ちた時、大天使が黒き涙を流しながら舞い降り、13人の魂と引き換えに呪わしき力と..
雷龍の叫び [2014/06/04 00:00]
家臣の策略により隣国との結婚を強いられた姫。道中、姫の命を奪うために雇われた盗賊たちに一行は襲われる。 懸命に応戦するが手練れの盗賊たちになす術もない。姫の首に刃が向けられたその時、一人の護衛兵士が自らの命と引き換えに雷竜を呼び出す。 雷竜が盗賊を一掃した時、兵士はすでに息絶えていた。その心意気に心を動かされた雷竜は己の力と兵士の魂を鎚矛に込め、姫に手渡す。 兵士の遺志を引き継いだ姫は、その鎚矛を手に戦場に出向き功績をあげる。そして自らの国をも制圧し策略を企てた家臣を討..
忘却の羽根 [2014/06/03 00:00]
強烈な一撃で相手の記憶を消し去る闇。殴れば殴るほど、記憶は失われ最後には自分自身の存在すら忘れてしまう。 ある日、この槌を手に入れた過去に悩める兵士が自らの頭を殴りつけた。次第に失われていく兵士の記憶。 記憶を失うと同時にさかのぼっていく思い出。自分の過ちで仲間が死んだとき…固い決意で兵士になったとき…目の前で両親を殺されたとき……。 幼少の頃の記憶に戻り、未来に希望がもてるようになったときには、兵士の頭はすでに潰れ、そのまま息絶えた……。
亡国の礎 [2014/06/02 00:00]
少数の悪魔が支配する国。荒んだ国政を憂う十名の若者が、武器を持ち決起した。しかし国民は、恐怖心から、誰一人彼らに協力をしなかった。 人間による革命はなされた。悪魔は退けられ、若者達が政の世界についた。悪魔を退けたこの武器は、神の力が宿ると称された。 しかし、恐怖がない世の中を願った若者達もまた自らの保身にまわる。彼らは情報統制と公開処刑を中心とした、恐怖政治を布いた。 国民が立ち上がった。十名の若者は捕らえられ、公衆の面前で処刑された。悪魔を退けた武器は、処刑場でその神..
匠のつるはし [2014/06/01 00:00]
その男が手がけた建造物の数々は、その美しさから国の宝と称えられていた。数々の建造物を生み出すこのつるはしもまた、神器と称えられた。 ある時、隣国との間に戦が勃発した。国中の男達が徴兵される。男もまた、例外ではなかった。 破壊を好まない男は、戦には向いていなかった。戦禍の中で、男は殺され、男の築いた美しい街並みは破壊された。 想像を好む男は、殺される最後の瞬間まで、人を殺めなかったという。この神器が次の主にもたらすのものは、破壊の力か、創造の力か。
魚人の宝杖 [2014/05/10 00:00]
南海の孤島の付近に生息していた醜い魚人が持っていた槍。島民を怪しげな歌声で海中に引きずり込み、その肝で自分の命をつないでいた。 その魚人に愛する家族を殺され、復讐するために立ちあがった島の青年。青年の手により、魚人は尾鰭を切り取られ瀕死の状態になる。 泳ぐことが困難になりもがき苦しんだ魚人。自らの行いを悔い改めた魚人は、改心の印に青年に家宝の槍を渡し、尾鰭を返してもらう。 しかし、生きるためにまた島民を誘い出し、肝を喰らい続けた哀れな魚人は、青年に自ら渡した槍で心臓を一..
皇帝の槍 [2014/05/09 00:00]
一代で大帝国を創り上げた東方の皇帝の愛槍。雷を纏いて国を断つといわれ、かつてはとある神殿の護神槍として奉じられていた。 剛勇で名を馳せた男は神殿より護神槍を強奪、大陸に覇を唱える戦いに身を投じる。男は雷を纏い次々に各国を侵略、皇帝へと昇りつめたのだ。 大陸を手中に収めた皇帝であったが、その恐怖と圧制に各地で反乱が相次ぐ。ついには自軍の将にすら裏切られ、帝国は崩壊したのだった。 かつての味方に追われ小さな城に篭城した皇帝。絶望した彼は愛槍を持ち、唯一愛した女と自分自身を焼..
守りの槍 [2014/05/08 00:00]
牛を飼うことで生計を立てている小さな村があった。だが、その牛を狙って狼の一団が村を襲うようになる。 牛飼い達は必死で守ろうとしたが、狡猾な白い狼があざけるかのように村人達をあざむき、日々犠牲になる牛が増えていった。 「村を捨てよう」そんな話が出たときに、村でいちばん無口だった牛飼いが槍を持って外に出ていった。村人達に誰一人止める者はいなかった。 二日後、村の近くで白狼の死体と槍だけが横たわっていた。村人達は牛飼いがいつでも戻れるように、槍を村の入り口に掲げ、大切にしたと..
兵士長の聖槍 [2014/05/07 00:00]
兵士長はその「死」を確かめる 己の感触は天地の涙へ 流れる血は闇から光へ 教えは命を奪い、新たなる命を与える
堕天使の槍 [2014/05/06 00:00]
246の教会をもつ、大きな宗派があった。数百年も続く由緒正しき聖道。57代目の大神官である彼も、聖道への伝導活動を貫き通していた。 真面目を通り越して愚直。まさに神の申し子、誰からも慕われる立派な神官であった。しかし、彼の聖道は愚直ゆえに堅く、外圧に弱くもある。 この宗派を擁護していた国の王子が彼に聞いた。「神と私のどちらが正しいか?」彼は迷うことなく、神と答える。その答えに王子は激怒した。 彼の宗派は邪教と御触れが回り、数百年の聖道が一瞬で雲散した。彼は罵りを受けなが..
招雷の槍 [2014/05/05 00:00]
森の奥地にある古城から、夜の国にまぎれて吸血鬼達が舞い上がる。村では多くの犠牲者を出したが、無敵の魔物の前になす術はなかった。 そんな噂を聞きつけ、腕利きのヴァンパイアハンターが村を訪れた。だが、彼もまたあまりの吸血鬼の数の多さに一人では戦えないことを悟る。 そこで四本の槍に秘石を埋め込み、村の若者に協力を依頼した。不穏な空気を察知した吸血鬼達はその夜、村に向けて一斉攻撃を開始する。 壮烈な死闘の後、朝の光の中には傷ついたハンター達と灰に戻った吸血鬼だけが残っていた。以..
血族の紋章 [2014/05/04 00:00]
武芸に秀でた兄弟が治める国があった。剛の武を持つ兄と、柔の武を持つ弟。兄弟は非常に仲がよく、国政はいたって安定していた。 ある日、一人の少女が兄弟に質問をした。「お二人は戦いで負けたことがないとお伺いしました。では、お互いが戦うとどうなるのですか?」 二人は、お互いに自らの優位性を主張し合った。それは激しい口論になり、末には兄弟同士で殺し合いをはじめてしまった。 この争いを見かねた神は、天から怒りの槍を降らせた。槍は兄弟を貫き、二人は息絶えた。人々は神の怒りを恐れ、この..

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