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2015年03月08日

夢桜

遥か東の国に精霊と契約し、悪霊と戦う術師を王とする一族がいた。王は普段から滅多に姿を見せず、霊の災いが激しくなると、長期にり国に戻らぬため、王の顔も知ら民も少なくはなかった。

そんな民の中に錫杖を持って敵を薙ぐ諸国にも名高き女兵士がいた。ある年の桜の咲く時期の祭で、その女兵士が錫杖による演武を王の前で披露することになった。王も女兵士もお互いを知ってはいたが、姿を見るのは初めてであった。

二人はお互い一目で魅かれた。王は初めて出会うその女兵士に、女兵士は初めて出会う王に。女兵士は代々伝わる錫杖の先端の輪を刃に換え、より一層王に尽くした。王もまた民のために術を尽くして悪霊と対峙した。

"しかし、悪霊の災いは激化する。町や村はことごとく滅び、一族の都も遂に落ちることとなってしまう。女兵士と王は、最後まで抵抗したが、明朝荒れ果てた宮殿には女兵士の錫杖のみが残されていた。錫杖には短い詩が彫られていた。

離れども ともに逢い見ん 夢桜"
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