2024年01月02日
リバン・モイネロとエルリィ・カサノバ キューバ野球エリートリーグ準決勝に準備万端
リバン・モイネロ(左)とコーチのコルティーナ
Cubadebate、2024年1月2日、Angélica Arce Montero記者
ピナール・デル・リオのリバン・モイネロとエルリィ・カサノバ両投手は、1月6日から始まる第二回キューバ野球エリートリーグの準決勝でのアルテミサチームの補強として準備ができている。
日本でのシーズン中に利き腕の肘の負傷により手術を受けたあと、モイネロは16週間、ホセ・マヌエル・コルティーナ投手コーチとともに自身のリハビリに取り組んだ。
「完璧な状態にあると感じている。すでに70%か80%くらいの状態にある。ここ数か月の間、カピタン・サンルイス球場球場でコルティーナ先生と厳しいトレーニングをおこなってきた。」、とモイネロは説明した。
ピナール・デル・リオ出身の28歳モイネロは、クーバデバテに対して、アルテミサでプレーすることの理由を語った。「日本での負傷のため1か月以上ここでリハビリをおこなっていたとき、アルテミサの選手たちに言ったんだ。このままうまくいけばキューバで4〜5試合、彼らと一緒に投げたいとね。これは私の状態の進捗をあらわすだろうし、今年は彼らを王者にするために全力を出す」。
投手コーチのホセ・マヌエル・コルティーナはモイネロの屈筋と伸筋の強化に取り組んだ、「なぜなら長い期間投げていなかったから。そして大いに我慢しながら少しずつ腕の瞬発力を増やしていった」、と73歳のコーチは述べた。
コリティーナはクーバデバテに対し、肉体面だけでなく、「もっとも重要で難しい」精神面も重視した、と説明した。リバンはブルペンで80球投げられるようになった。プレーオフではおよそ25球を投げる予定である。これは日本プロリーグでいつも投げていた投球数の30%である。
「しかしこうやって1日か2日か休養しながら投げることができる。安定性を失うことはない」、とピナール・デル・リオのコルティーナ投手コーチは強調した。コルティーナは腕の回復の取り組みで著名であり、最近もAFIDE国際大会で生涯業績賞を受賞した。
コーチはさらに、モイネロは今、かつてのスピード(94〜96マイル/時)は持っていないが、それは「当たり前のことだ。5か月間投げていなかったのだから。トレーニングし、打者と対戦するにつれて伸びてくるだろう」、とつけくわえた。
コルティーナコーチによると、モイネロは25球でユリエスキ・ゴンサーレス監督率いるチームが彼を必要とする8〜9イニング目に投げることができる。「われわれは彼を点検したが、とてもよい状態だ。アルテミサチームの大きな助けとなるためのすべてを備えている」、とコルティーナは締めくくった。
一方右腕エルリィ・カサノバは、年末のあいだもコルティーナとリハビリに取り組んでいたが、同様にプレーオフに向けて順調な状態にある、と語った。
「別のインタビューでも話したとおり、アルテミサではとてもよく歓迎され、キューバリーグでの100勝も達成できた。とても気分がいい。ファンのみんなには、われわれの最高の姿を期待するよう伝えたい」。
「モイネロの加入によりスタッフが一丸となり、これがアルテミサチームの勝利に向けたプラスになるだろう」、と語ったカサノバは、今回のリーグでホームチームとしてのみ活動し、防御率1.25、whip1.08、22奪三振、10四球という成績で、キューバ投手陣最高の投手の一人として認められている。
エルリィ・カサノバ
キューバTV(2023年12月)
クーバデバテ リバン・モイネロ インタビュー(2024年1月4日)
クーバデバテ エルリィ・カサノバ インタビュー(2024年1月4日)
Listos lanzadores pinareños Liván Moinelo y Erly Casanova para semifinal de Liga Élite (+Video)
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/01/02/listos-lanzadores-pinarenos-livan-moinelo-y-erly-casanova-para-semifinal-de-liga-elite-video/
ミゲル・ディアスカネル大統領 キューバ革命65周年記念式典における演説
ミゲル・ディアスカネル大統領
Cubadebate、2024年1月2日、Miguel Díaz-Canel Bermúdez
2024年1月1日「革命66周年の年」、サンティアゴ・デ・クーバのセスペデス公園での革命勝利65周年記念式典において、ミゲル・マリオ・ディアスカネル・ベルムーデス、キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領が行った演説
親愛なるキューバ革命の指導者、ラウル・カストロ・ルス革命軍将軍、
祖国の英雄の皆様、
英雄サンティアゴ・デ・クーバの英雄的市民の皆様、
親愛なるキューバ国民の皆様、
革命が、まるであの日太陽が沈まなかったかのように、その勝利が照らしたあの夜から65年後の今日、私は、この場にいることを光栄に思います。私は、あの英雄的な行為の歴史的な主人公たちと共に、ここにいて、祝賀を分かち合えることは、大きな栄誉です。
私たちは、今、回想の映像の中でそれを見ました。そして私たちは、フィデルが勝利の歓喜に沸く人々の前で語った言葉を思い出しました。「今回は、キューバにとって幸運なことに、革命が実際に権力を掌握した。泥棒も、裏切り者も、介入者もいない。今度こそ本当に革命だ」。とてつもない意味を持つ言葉です。
この時、ついにキューバ人は、完全に自由になり、独立の戦士マンビたちが託した夢が実現しました。今や、永遠に、公共の建物には一本の旗が掲げられます。ボニファシオ・ビルネのように、なぜ「私の旗1本で十分なところに、なぜ2本の旗を掲げなければならないのか」と自問する詩人はもういないのです!
その時、まだ生まれておらず、何年か後に本で、あの夜の重要性を知った私たちにとって、「われらのアメリカ」の歴史の画期となる革命元年の初日に、フィデルが人々に語りかけた場所にいることは、とても意味のあることなのです。
サンティアゴの歴史に足を踏み入れると、すべてが印象的ですが、1959年1月1日という特別でユニークな瞬間があります。「英雄都市」の星が描かれた正面は、最も寛大な息子たちが自由の大義のために捧げた、すべてのことを思い出させてくれます。マセオ都市、モンカディスタ都市、フランクとホスエ・パイス兄弟の都市、ビルマの都市、アセラ都市、ハート都市など、数え上げたらきりがないほど、多くの名前がある街です。キューバの母親たちは、子供たちの殺害を阻止するためにサンティアゴの通りを行進し、65年前の今日のような日に、フィデルを先頭に、独立の戦士マンビたちがサンティアゴに入りました!
私たちは、この街を訪れるたびに、ラウル、アルメイダ、セリア、そして他の闘士たちと共に、フィデルが、2年以上にわたる血を流した戦争の末に達成した勝利を宣言した、このバルコニーを眺め、いつも感動を覚えます。フィデルは、その後、未来を語り、現在に戻り、私たちを待っている巨大な課題について国民に警告しました。「革命は、簡単な課題ではない。革命は、厳しい、危険に満ちた事業である」と述べたのです。
過ぎ去った65年は、警告を確認しました。キューバにとって、まったく容易ではありませんでした。革命の敵にとっても、容易ではありませんでした。彼らは、すべてを試みましたが、すべて失敗しました。なぜなら、憎しみは、愛と尊厳を対策として選んだ英雄的で創造的な国民の抵抗に会って、解体されたからです。
1868年から今日までの155年にわたる戦いが行われ、不変のアイデンティティの証として、1959年の勝利という重要な経過があり、今、私たちは壮大な偉業に鼓舞されています。
ラウル、ラミロ、ギジェルモ、マチャード、そして生きている同志、亡くなった同志によって代表される、フィデルと彼の100周年記念世代は、人間的価値と譲れない原則の驚くべき蓄積を生みだしたのです。マルティの理念から、セスペデス、アグラモンテ、マセオ、ゴメス、そして他の多くの独立の戦士マンビたち指導者は、まだ書かれていないが、叙事詩に値する個人的な歴史を後の世代に遺したのです。
反植民地主義を起源とするキューバ革命の歴史を貫く倫理観、シンティオ・ビティエルが「道徳的世界の太陽」と呼んだ倫理観は、1959年1月、革命が政権を握った勝利の後、実際に完全に実現される可能性を持つにいたりました。その勝利は、最初の法律から、すべての人のための自由、尊厳、真の正義を意味していました。この革命は、約束によって国民の信頼を勝ち得たのではなく、事実と成果によって勝ち得たのです。社会的に深く持続的な事業によって、わずか数年のうちに、貧しく後進的な国が、教育、医療、スポーツ、文化の分野で世界的な基準へと変わったのです。
この革命は、何よりもまず、自由主義的な大陸的な広がりをもった絶対的自由主義の行為であり、この国を隷属的で抑圧的で腐敗した独裁制から国を解放しただけでなく、ヤンキーの多国籍企業への経済的依存の紐帯をすぐさま解き放ち、児童労働、売春、ハイチ移民の半奴隷制など、キューバ社会の中心に根付いていた最も残酷な人間の搾取の表現を清算しました。
65年間の事業は、膨大であり、それを無視することは、いくつかの言葉で要約することと同じくらい難しいでしょう。これは、農業改革、都市改革を行った真の、徹底した革命です。この革命は、土地、産業、銀行、通信、大規模な建設と投資、運輸、外国貿易、国内商業を国有化し、それらを人民の利益のために置き、国民に力を与えました。失業者をなくし、女性と男性に働く権利を保障しました。そして、国の最も辺鄙な地域にさえ、労働者と農民のために何十万ものアパートを建設しました。
この革命は、前世紀の1960年代に政治的に誘発された国外脱出によって3,000人の医師を失った後、現代で最も素晴らしい、権威ある医療制度のひとつを構築し、今日ではすべてのレベルで50万人の医療労働者を擁し、すべてのキューバ人に普遍的医療制度と無料の医療を保証している革命です。
同時に、この60年の間に、60万人のキューバの医療専門家が165カ国で協力しました。 さらに最近では、新型コロナの流行期に、ヘンリー・リーブ派遣団の約3,000人が40カ国でサービスを提供しました。
100カ国から集まった約2万7,000人の若者たちが「ラテンアメリカ医学校(ELAM)」を卒業し、私たちの地域とアフリカの400万人以上の低所得者層が白内障などの眼科手術、「奇蹟手術」を通じて視力を回復しました。これもまた、この革命によるものです。エルネスト・ゲバラ、愛すべきチェを手本とする一貫性、人々が必要としているのは爆弾ではなく医師であり、制裁ではなく協力であるという深い信念のもと、連帯を実践し、私たちが持っているものを分かち合うという恒常的な意志です。
このようなことが可能になったのは、まず教育が国有化され、非識字者が一掃され、すべての国民に普遍的で無償のアクセスが保証された、教育における徹底した革命が、展開されたからです。
キューバの識字計画「Yo sí puedo(私もできる)」は30カ国で実施され、実質的にすべての大陸で1,000万人以上が識字者となりました。7万人以上の留学生がキューバで卒業し、現在3,000人以上がキューバで学んでいます。
高等教育、科学、技術革新、バイオテクノロジー、環境保全、持続可能な開発は、封鎖、小国としての地位、そして私たち自身の限界によって科された障害を克服するための努力において、才能あるキューバ国民の研究と貢献が際立っている、もうひとつの分野です。政府の科学技術・イノベーション制度は、これらの力を結集した無限の可能性に基づいています。
私たちは、最大の夢を実現させる人間の心の革命的かつ変革的な能力を固く信じています。 これは、フィデルの教えのひとつであり、今日、あらゆる分野で実践できるものです。なぜなら、以前に教育や科学、さらには女性の開発政策において、革命が行われたからです。革命は、今日説明した前進において、決定的な多数の役割を果たしています。
もちろん、これはすべての国民がスポーツをする権利を保証した革命でもあります。体育とスポーツ活動が発展する根本的に新しい社会的条件とその大衆性によって、キューバの人口が比較的少ないにもかかわらず、重要な成功を収め、数多くの国際大会で上位を占めることが可能になりました。
様々な形で国際的に認められている私たちの文化は、国民に奉仕するものであり、他の時代のようなエリート主義的な性格を排除し、普遍的な文化の絶え間ない貢献とともに、民族文化の最も真の側面を完全に発展させるためのものです。
工業化の過程が進み、発電量が増加し、道路や高速道路がそれまでの歴史よりも多く、建設されました。
この革命は、基本的な生産手段の所有権を労働者の手に移すことによって、すべての労働者に民主的自由を勝ち取った革命であり、そのことは、経済管理や国の経済的・社会的発展の問題における意思決定への市民の参加の高まりに現れています。
この革命は、ブルジョア的法秩序を清算し、いろいろな法律の起草と討議への国民の積極的な参加によって承認された社会主義の合法性に基づく、新しい法律を制定した、革命です。そして、長年にわたって、新しい社会主義国家を強化し、改善し、勤労国民の利益に従って人民権力の機関を確立した革命です。
私が、以上に述べたすべては、革命の事業であり、革命は、迫害、嫌がらせ、消耗政策、かつては軍事戦争でもあった経済戦争に抗して、生き延びることができました。それは、決して怠ることなく、その栄光ある革命軍の防衛能力を発展させ、帝国主義の侵略のあらゆる兆候を粉砕するために、国家安全保障と国内秩序の機関を常に警戒態勢においているからです。
この革命は、自主的な国際政策を作り実践している革命です。このことは、同じような発展の国々にとっては夢です。社会主義国際主義の原則に従った、世界の大多数の国々との緊密な協力、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国の統合、アジアの諸国民との緊密な友好、わが国の国家主権を尊重するすべての国々と協力が、自主的な国際政策です。
この政策の中心は、アフリカの人々との関係です。そこでは、革命の最高の息子たちの何人かが、アフリカの戦友たちと共に、アンゴラや他のアフリカ諸国の独立を強化し、アパルトヘイトの終焉に決定的な役割を果たしました。数え切れないほどの英雄主義のページを書いてきたのです。
CIAによって資金を供給され、武装し、訓練されたキューバ出身者の反革命が、長年にわたり、どのような所においてもキューバを打ち負かすことができなかったとすれば、それは、革命の情報機関、国防機関の働きによるものです。そして、それが、私たち、小さなキューバが、強大な敵を、政治的、経済的、思想的、軍事的に何度も打ち負かし、キューバの社会主義を不可逆的な歴史的事実にしてきた主な理由の一つです。
真の大衆組織と、革命プロセスへの参加に開かれたあらゆる可能な手段によって、革命家の神聖かつ本質的な団結が、キューバ共産党の内部で、そしてその周囲で築かれてきました。
これこそ、革命であり、時に筆舌に尽くしがたい基本的な事実であり、あらゆる秩序において私たちすべてを超越し、しかし、同時に私たち個人を、そして集合体をも含むものです。なぜなら、現在のモノ不足ひどさから、それを忘れる人もいますが、革命は私たちすべてであり、革命は、物質的秩序において代表してきた多くのこと以上だからです。
それは、革命について深く感じ、それを理解し、困難や過ちを理解し、それを克服しようと奮闘している大多数の人々の間にある、高い政治意識であり、革命的熱意を失わず、尋常でない国際主義的感情を身に着けた人々なのです。
革命は、新しい男女への道であり、社会的平等に対する女性の権利を宣言し、保証し、女性の完全な解放のための前提をつくり、この目標を完全に達成するための適切な政策を説明し、子供たちの幸福な成長を目指し、青少年の物質的・精神的成長のための最大の可能性を支持します。また、革命は、肌の色、性的指向、あるいは人間の条件と相容れない偏見による差別や排除の、現実的あるいは裏面的な表現がすべて決定的に消滅することを常に監視します。
これらの言葉は、過去65年間の活動を最大限見直したものでないことを、私は良く知っています。語られるべき戦い、強調されるべき功績、おそらく私たちが知ることのない無数の偉業がまだたくさんあります。永続する攻撃の下にある革命で、沈黙もまた武器であり、謙虚さは学校です。
この巨大な事業の主な製作者たち、無敗のまま私たちにこの作品をもたらした人々は、最大の評価に値します。その評価は、疑いもなく、次の世代が歴史に忠実であることに繋がるでしょう。
私たちは、ジェノサイド封鎖の状況下で、最小限ではあるが、常に逆境に抵抗し、克服し、常に精神的に、尊厳をもって成長しながらも、しかし、千の夢を阻まれ、無限の願望を先送りされながらも、ひとつの疑問を投じます。あの私たちを封鎖している残虐な包囲がなければ、事業は、どれだけ大きなものでしょうか。
キューバ国民の大多数は、党と革命を中心とした団結だけが、キューバ国家と経済的・社会的成果を維持することを可能にすることを知っています。この確信と革命66年の到来は、新たな困難な目標に向かって前進する力を私たちに与えてくれます。
キューバ人の自由と祖国の決定的な独立という大義に対する、100周年記念世代の英雄とその後継者たちの絶対的な献身は、この時代のキューバの若者たち、ここにいる多くの人々、そして去っていく大多数の人々にも、引き続き深く影響を与えます。
私たちの若者は、経済戦争の弾丸に引き続き抵抗し、外部からの侵略と内部のブレーキを同時に打ち破ることが可能であると確信し、賞賛すべき行動をとっています。
この日は、カミロ・シエンフエゴスがそうであったように、犠牲を払って得た喜び、団結して、最高の価値を持つ遺産に引き続き忠誠を誓う幸運を祝うために、伝統的に捧げられてきた、国にとって深い意味を持つ日です。
今日、私たちは、キューバ人を際立たせる人間的知性のあらゆる武器と、なお必要な最大限の努力をもって、間違いを避け、物事を正しく進める努力をしながら、未来の尊厳を守るために集まっています。その努力は、遅く行ってはすでに役に立たないことを自覚して、直前の肯定的な成果をあげる努力です。
それを達成する責任を負っている皆さんを代表してあえて申し上げれば、悪意を持って封鎖され、不確実性、不正義、虐待、権力者の無関心によって損なわれている国際的な状況の中で、いかなる経済的社会的変革も直面すると想像される、リスクを自覚して、私たちは約束を引き受けます。
私たちは、封鎖の解除と経済戦争の終結をどこまでも要求します。敵対的で恣意的な国際経済秩序に、嫌がらせや金融的迫害を受けることなく、他国と対等な立場で立ち向かうことは正当な権利です。そして、私たちが封鎖を口実にして、非効率なことをしていると言う人々には、もう一度言います。口実をやめなさいと。
手足を縛られたままでは意味がありません。帝国主義者の諸君、フェアプレーを。そこで、どちらが勝つか見ましょう。
しかし、もし飢えと困窮のために一国を降伏させようとした人道に対する罪で歴史から非難されることを望むのであれば、封鎖を解かなくても、キューバは、解決する方法を見つけるでしょう。
この国には、自らの努力で包囲網を乗り越え、克服するだけの十分な尊厳と才能と意志があります。 一日ではだめでしょうが、私たちはそれを実現します!
一方的な制裁という恣意的な政策を一種の世界的流行病と化した、帝国の傲慢さは、キューバ政府のような不当かつ理不尽な非難を受け、その押しつけや意向を受け入れない他国民や政府の力と努力を結集することで、遅かれ早かれ打ち破られるでしょう。
キューバは、覇権主義的な企図によってますます士気を失っているアメリカ帝国とは異なり、協力、連帯、公正な交換、人類が種としての滅亡に向かう危険な傾向を逆転させるために今日必要なすべてのものに対して、常に意欲的であることで、世界から尊敬され、賞賛されています。
同胞の皆さん、
言うべきことはたくさんありますが、なすべきことはもっとたくさんあります。毎年1月1日に、その年がどのような年になるかを予見させてくれる美しい旗の前で、私たちは、より良いことをしようという意志が引き続き力強く掲げられるよう、たゆまぬ努力を続けることを約束します。
フィデルの聖なる遺灰を納めた石の前で、革命の指導者であるラウル・カストロ・ルス革命軍将軍の前で、私たち共に立ち続ける歴史的世代の前で、キューバの決定的な独立のために戦い、サンティアゴ・デ・クーバに英雄都市の名誉ある称号をもたらしたすべての人々の記憶の前で、革命の原則を一つも放棄することなく、変えるべきものはすべて変えるという私たちの決意を表明しましょう。
キューバ人の皆さん、
独立の戦士マンビ達が、ひき続きサンティアゴに入ってくるでしょう。
60周年のラウルのように、今日、私たちは65年間の戦いと犠牲と勝利の後、自由で主権をもち、公正な国に住んでいると言うことができます。
キューバ革命、永遠に万歳!(「万歳!」の歓声)
祖国か死か!
社会主義か死か!
われわれは勝利する!
(拍手)
ミゲル・ディアスカネル大統領演説(2024年1月1日)
Creemos en la capacidad revolucionadora y transformadora de la mente humana para hacer realidad los sueños
http://www.cubadebate.cu/opinion/2024/01/02/creemos-en-la-capacidad-revolucionadora-y-transformadora-de-la-mente-humana-para-hacer-realidad-los-suenos/
ラウル・カストロ将軍 キューバ革命勝利65周年記念式典演説
ラウル・カストロ将軍
Cubadebate、2024年1月2日、キューバ大統領府
2024 年 1 月 1 日、サンティアゴ・デ・クーバのセスペデス公園での革命勝利 65 周年記念式典において、革命指導者ラウル・カストロ・ルス革命軍将軍が行った演説
同胞の皆さん、
社会主義革命の勝利から 65 周年を迎えました。多くが、挑戦と課題であり、それらに、私たちは、ここに至るまで直面しなければなりませんでした。しかし、困難の中にあっても、革命の事業とその社会的成果は、その追求する価値があり、それを裏付けるものでし た。
フィデルにとって、サンティアゴ・デ・クーバは、この歴史的な記念式典において、特にここ、彼の不滅の遺骨を大切にする英雄的都市サンティアゴ・デ・クーバにおいて、また、 祖国の独立を達成し、維持するという崇高な目的のために倒れたすべての人々にとって、 この街は、キューバ人について、最初に考えるところです。
フィデルが 1959 年 1 月 1 日、この広場にその名を刻む「祖国の父」カルロス・マヌエ ル・デ・セスペデスによって 1868 年 10 月 10 日に開始された、キューバに存在した唯一 の革命の勝利を宣言した同じ場所に、私たちは集まっています。
歴史の逆説によれば、当時誕生したばかりのヤンキー帝国は、1899 年 1 月 1 日にキューバの軍事占領を完了しました。したがって、キューバに対する完全支配は、ちょうど 60 年間続いたことになります。
当時の占領軍の最も恥ずべき非道な行為の一つは、カリクスト・ガルシア少将が指揮する解放軍の軍隊の入城を阻止したことです。カリクスト・ガルシア少将の行動がなければ、 無能な侵略者で、あらゆる点で傲慢なスペイン人は、打ち破られることはなかったでしょ う。だからこそ、フィデルは、サンティアゴの城門にいたとき、ラジオ・レベルデでの演説でこう言ったのです。
「今回、マンビサ独立解放軍は、サンティアゴ・デ・クーバに入城するだろう…95年前の歴史は、繰り返されないだろう」と。
私は、1959年1月1日の忘れられない夜を覚えています。多くの人が知っているように、 最高司令官の決定により、私は数時間前にサンティアゴに到着し、海軍の主力部隊に加え、 この街にいた約5000 人のモンカダ兵舎の守備隊の降伏を確実なものにするという任務についていました。また、この広場で集まった群衆の一人でもありました。
フィデルは、私を見つけると、私に壇上に上がってその場にいた人々に話すように命じま した。私は、ほんの短い言葉を述べただけで、その言葉は残されていませんが、それは重要なことではありません。重要なのはフィデルの言葉で、その時、彼は私たちにこう警告しました。「革命は、いま始まる。革命は簡単なことではなく、革命は危険に満ちた困難な事業となるだろう」。その 8 日後、首都ハバナに凱旋したとき、彼はこう主張しました。 「喜びは、ものすごく大きい。しかし、依然としてやるべきことが沢山ある。これから先、すべてが簡単になる、恐らくこれから先すべてはより簡単になる、と錯覚しないようにしよう」と。
成功を過大評価せず、より困難な選択肢に直面する準備をしなさいというのが、彼の初期の警告であり、その正しさは、事実によって証明されました。私たちが歩んできた道は、 決して容易なものではありませんでした。敵の恒常的で凶悪な攻撃に直面しなければなりませんでした。敵は、軍事侵攻、テロリズム、世界の圧倒的多数の国々から非難されてい る冷酷で残酷な封鎖にさえ訴えました。しかし、敵は、私たちの革命を破壊し、すべての 人に平等な機会を与え、公正で人道的な社会を築くことは可能であるという、他国民への 刺激的な模範を消し去ろうとしましたが、失敗したのです。
米国政府の恒常的な敵意と封鎖政策は、わが国経済の困難の主な原因です。たとえ敵がそれを隠すために何百万ドルもの資金と多大な労力を費やしたとしても、この現実を疑わないでください。利益のため、あるいは単に奉仕の精神からであれ、自分自身の祖国に反対 して行動する人々が、敵を支えています。また、敵の嘘に惑わされ、日々の苦難に疲れて、 無意識のうちに敵に踊らされている者もいます。この最後の人々に対しては、私たちは、 忍耐を失ってはなりません。彼らの話を聞き、私たちの味方である、真実という強力な武 器で彼らを納得させるまで説明しなければなりません。
これは決して、私たちが、私たちの欠点や過ちを否定することではありません。この 65 年間、革命の指導部は、その透明性と自己批判精神によって特徴づけられ、いかなる誤りも国民と話し合い、共に取り組んでこそ、それらを根絶することができるということを、 自覚してきました。
絶え間ない侵略にさらされている、貧しい国で社会主義を建設するという未知の道において、私たちは、独自の方法を創造することを余儀なくされてきました。これは、キューバ の革命過程が、常に計り知れない創造力によって特徴づけられてきたことの証左です。
今日、私たちは健全な誇りをもって、外部からの侵略も、自然からの打撃も、私たち自身 の過ちも、この 65 周年への到達を妨げなかったと言うことができます。私たちはここまで到達し、これからは、ここから出発するのです!(拍手)。
このようなことが可能になったのは、第一に、私たちの英雄的な国民の、実証された抵抗力と自信のおかげであり、キューバ革命の最高司令官フィデル・カストロ・ルスの賢明な指導力のおかげであり、国民が指導者に託した信頼の立派な継承者となった党の存在のおかげであり、国民の団結のおかげです。
ディアス=カネル同志は、先ほど、この 65 年間にキューバ人が生きた叙事詩を振り返る中で、この歴史に言及しました。この叙事詩を、今日のような日に真の勝利が達成されるまで、モンカダ、グランマ、シエラや平原での闘争といった困難で忘れがたい瞬間にまで辿りました。
(困難の克服には、団結が必要)
そして、困難が大きければ大きいほど、危険が大きければ大きいほど、より要求も規律も 団結も要求されます。いくつかの代償を払って達成された団結ではなく、フィデルが 2008 年 1 月 22 日に非常に適切に定義した原則に基づく団結です。引用します。「団結 は、議論と検討を通じて到達した闘争、リスク、犠牲、目的、理念、概念、戦略を共有することを意味する。団結とは、併合主義者、売国主義者、腐敗した人々に対する共通の戦いを意味する。これらの者は、革命主義者とは関係ないのです」。そして、中心的な考えをつけ加えました。「戦術的基準の巨大な海の中で、戦略路線を解消し、存在しない状況 を想像することは避けなければならない」と。
私たちの団結は、このようなものです。これは、魔法によってもたらされたものではなく、 私たちが忍耐強く、レンガを積み重ねるように一緒に築いてきたものです。キューバ革命 には、不正と抑圧に立ち向かい、国民の利益のために働き、彼らの成果を守るという唯一 の条件とともに、あらゆる誠実な愛国者がいました。
このような行動と思想の鍛錬の中で、わが党は、権威主義や押しつけから無縁で、さまざまな基準に耳を傾け、議論し、事業に参加する意思のあるすべての人々に参加を許しながら、鍛え上げられたのです。謙虚さ、正直さ、真実への固執、忠誠心、献身が鍵でした。 私たちの抵抗と勝利の能力は、社会主義とその事業、団結と革命的理念に基づいています (拍手)。
団結は、私たちの主要な戦略的武器です。この小さな島があらゆる挑戦において勝利を収めることを可能にしてきました。団結は、人類こそ祖国である、というマルティの格言に 従い、私たち国民の国際主義的使命と、世界の他の土地における彼らの功績を支えています。私たちの目の前の子供たち以上に、団結を大切にしましょう!私は、そうなることを信じて疑いません。戦闘的な若者が、それを保証してくれると確信しています。
党、政府、大衆組織、全人民、そしてその一部である革命軍と内務省の戦士たちによって形成される団結は、組織的な嘘の使用からテロリズムに至るまで、敵のあらゆる破壊計画を再び粉砕する盾となります。今日、私は、キューバ革命が 65 年の歴史を経て、弱体化するどころか、ますます強くなっていることを、満足をもって言うことができます(拍手)。すでに 10 年前の今日のような日に、まさにこの場所で述べましたように、だれと約束するのでもなく、国民と約束するだけです(拍手)。
同志の皆さん:
(革命的堅忍不抜の意志をもとう)
私は、今日、わが党と政府、そしてわが社会の他の組織や機関において、最高位の地位から戦闘の最前線にいる何万人もの基礎組織の指導者に至るまで、指導的責任を担っている 人々に対する信頼を再確認することで、歴史的世代の感情を表現していることを知っています。非常に困難な状況の中で、彼らの大部分は、現在の困難を克服し、人民とともに前 進するために必要な革命的堅忍不抜の意志を、行動で示してきました。
能力不足、訓練不足、あるいは単に疲れているなどの理由で、今求められている任務に耐えられない人は、その任務を引き受ける他の同志に席を譲らなければなりません。
私たちのすべての幹部に、毎日、信頼と同胞の模範的な支援を得るためには、何をしなければならないかを考えるように、また、多くの必要なことがある中においても、無知にも 勝利至上主義にならず、官僚的な対応や日常的で無神経な表現を避け、空から何かが降ってくると夢見ることなく、今あるもので現実的な解決策を見出すように、呼びかけます。 同様に、日々の多くの仕事や課題の中で、克服するための時間を見つけることです。知識は常に不可欠な武器であり、現在では、なおさらそうです。
現在の課題や困難が、大きなものであるならば、敵の悪意に対する最良の、そして反論の余地のない防御を構成する革命の事業は、より大きなものです。その事業は、物質面、精神面においてキューバの隅々で見られます。
革命は、キューバとキューバ人に尊厳を与えました。政治がエリートの領分でなくなり、 すべての国民が自分たちの運命の主役となったとき、権力の概念そのものが新たな次元を帯びました。だからこそ私たちは、貧者による貧者のためのこの革命を守り、前進させなければならないのです。
諦めと敗北主義の行き着く先は、歴史が示しています。抵抗に満足しないでください。私たちが常にそうしてきたように、戦うことによってこの難局を切り抜けようではありませんか!(拍手)。バラグア、モンカダ、グランマ、ヒロンと同じ決意をもって、そして最高司令官によって教えられた確固たる信念をもって難局を切り抜けましょう。
今日、このことは、より懸命に働くこと、そして何よりも、より良く働くことを意味します。これこそが、祖国の栄光の歴史に対する私たちの約束であり、戦没者への最高の敬意なのです。
つい数日前、マヌエル・マレーロ首相が、人民権力議会で明確に説明したように、複雑で予断を許さない経済戦闘においては、現在の状況から脱出し、発展することができる条件を作りだすには、何らかの犠牲を含みますが、生産性、秩序、効率性を高めることが不可欠です。
これらの困難への対応策を見出すことは、すべてのキューバ革命家の避けられない義務で す。このような重要な日にあたり、私は、祖国が今日要求しているこの努力に、私たちの国民に、これまでと同じように、意識的かつ責任を持って参加するようお願いする次第で す。
2010 年 8 月 1 日に国会で述べた確信を繰り返します。「私たちキューバの革命家にとって、困難は、私たちを夜も眠らせません。私たちの唯一の道は、楽観主義と勝利への揺るぎない信念をもって戦いを続けることです」(拍手)。
この最高の課題において、革命の忠実で確かな守護者である革命軍と内務省は、断固として参加します。昨日、反乱軍の勝利の腕から、自由で、美しく、力強く、無敵な新しい祖国が生まれたのであれば、今日、私は、いかなる脅威や弱点に直面しても、その戦闘員が、 党とともに、革命の魂であり続ける義務を放棄することはないと断言することができます (拍手)。
親愛なる同胞の皆さん:
30 年前、キューバ革命戦士会が結成されたときのメッセージで、最高司令官が述べたように、「......革命に世代間の矛盾がないのは、ある単純な理由からである。それは、その子息の間に権力に対する嫉妬も切望もないから」なのです。
「私たち古参の闘士は誰も地位にしがみつくことはなく、祖国に奉仕したからといって、 自分たちが祖国の債権者であると考えることもなく、私たちに力が残っている限り、それがどんなにささやかなものであっても、与えられた地位に就くだろう」。このフィデルの言葉は、まるで今語られているように聞こえる。
こうした非常に重要な日に、言えることは、私たちの最大の誇りと満足は、喜び、憤り、 悲しみのどの瞬間にもフィデルと共にいたことです。また、団結の決定的な重要性を彼から学んだこと、敵の強力な障害や危険がどんなに大きく見えても、勝利への平静と自信を 失わないこと、あらゆる挫折からそれを勝利に変えるまで学び、力を引き出すことを学んだことです。
彼の教えと模範に忠実に、私たちは、ここにいます!英雄的なサンティアゴ・デ・クーバ から、私たちは鐙(あぶみ)に足をかけ、山刀で突撃する準備を維持することを再確認し、 国民とともに、またもう一人の戦闘員として(拍手)、敵や私たち自身の過ちに対して、 独立の闘士、マンビの叫びが常にこの地に響き渡ることを確信しています。
自由キューバ万歳!(「万歳!」の歓声)
(拍手)
ラウル・カストロ演説(2024年1月1日)
En el socialismo y su obra, en la unidad y la ideología revolucionaria se sustenta nuestra capacidad de resistir y vencer
http://www.cubadebate.cu/opinion/2024/01/02/en-el-socialismo-y-su-obra-en-la-unidad-y-la-ideologia-revolucionaria-se-sustenta-nuestra-capacidad-de-resistir-y-vencer/