2020年12月12日
私按二、日向國と熊襲國 その3
日向は筑紫の四面の一
而も又一方より之を觀れば、日向は其の域山によりて他の地方と隔離し、殊に古く神祖發祥、天孫降臨の傳説を有する地方なれば、之を以て異族熊襲の國なりと謂はんは、妥當ならざるの感なき能わず。
況や日向國の名は古くより存し、歴史時代に於て現實に隼人族の占據せし薩、隅二國は、却って行政上漠然と其の域内に含まれたりしの事實すらあるをや。
筑紫島内の諸國の一として、日向の名は到底之を逸すべからざるなり。
而も我が古傳説は、明かに我が南陬に於て太古異族占據の國ありし事を傳ふるなり。
ここに於て奈良朝初の人士、所謂大八洲國(おおやしまぐに)の島々を數ふるに當り、九州島に於て熟知の筑紫、豊、肥、日向の四國ありとし、其の四國以外に、別に漠然と古傳説によりて、此の異族の國の存在を認めんは、亦其の理由なきにあらず。
而も又一方より之を觀れば、日向は其の域山によりて他の地方と隔離し、殊に古く神祖發祥、天孫降臨の傳説を有する地方なれば、之を以て異族熊襲の國なりと謂はんは、妥當ならざるの感なき能わず。
況や日向國の名は古くより存し、歴史時代に於て現實に隼人族の占據せし薩、隅二國は、却って行政上漠然と其の域内に含まれたりしの事實すらあるをや。
筑紫島内の諸國の一として、日向の名は到底之を逸すべからざるなり。
而も我が古傳説は、明かに我が南陬に於て太古異族占據の國ありし事を傳ふるなり。
ここに於て奈良朝初の人士、所謂大八洲國(おおやしまぐに)の島々を數ふるに當り、九州島に於て熟知の筑紫、豊、肥、日向の四國ありとし、其の四國以外に、別に漠然と古傳説によりて、此の異族の國の存在を認めんは、亦其の理由なきにあらず。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10402421
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック