性交疼痛症は�@膣分泌液が少ない�A膣が狭い、ため生じる。本人にとっては受診がためらわれる状態であろうため、受信者はあまり多くないですが、潜在的には多い病態とされます。性活動期を過ぎた更年期ちかい女性に多い。また、性活動期の女性にも月経周期によって膣分泌量が変わる（排卵日から遠い日は濡れにくい）ため、潜在的にはお困りの方が多いはずの状態です。

性交疼痛症に対しては、病院では主にキシロカイン・ゼリーを処方してます。キシロカイン・ゼリー病院で多用される有名な表面麻酔薬。汎用性は高く、バルーン・カテーテル（尿道の管）や、経鼻胃管、胃カメラ、膀胱鏡、経直腸エコー（いわゆるケツ・エコー）など、医療器具を体内に挿入する時の粘膜麻酔として多用されている。病院の診療として処方することがもちろん可能だが、処方箋なしで薬局で入手できる数少ない麻酔薬である。ただし取り扱い薬局は少ない。


キシロカインゼリー2%：30ml入


性交疼痛症に対してキシロカインゼリーは、膣分泌液が少ない点をゼリーが潤滑剤になり緩和する。さらに表面麻酔薬のため、痛みが十分に緩和される。深部知覚は麻酔が効かないため、性感が損なわれることは少ない。実際に処方した印象では、かなり好評のようだ。たまに困ることとして、痛みは少なくなったが膣や外陰部のシビレ感（抜歯の麻酔に似た感覚）が気になるという方もいらっしゃる。また、キシロカインのアレルギーがある場合は使用できない。その場合、KYゼリー（麻酔薬非含有ゼリー）を処方します。これも薬局で購入可能。


K-Y　ルブリケーティングゼリー：100g入



KYゼリーは病院で使用されている医薬品ですので、安全性は高いと思います。ただし、やはり取り扱い薬局は少ない。キシロカイン非含有ゼリーであれば、「膣用ローション」としても一般的に購入可能です。この場合、膣内に入れるものなので、余分な成分のない安全性の高いものが良いのではないかと思います。




ペペ ・360ml



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追記

友人（内科）の女医さんより、「上記の”ぺぺゼリー”は持ち歩きにくいので女性が使うには問題あるのでは」と指摘されました。追記として携帯できる潤滑ゼリーを下記掲載いたします。


ワンタッチ注入式潤滑ゼリー「ウェットトラスト」10本組




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