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2021年07月08日

運営管理 〜在庫管理〜

定期発注方式

定期発注方式における発注量の算出式は、発注量=(発注間隔+調達期間)中の推定需要量-発注残-手持在庫量+安全在庫量であり、このうち(発注間隔+調達期間)を在庫調整期間という。安全在庫を算出する際には、在庫調整期間中の需要変動を考慮して算出する。発注量は、需要予測量(在庫調整期間中の推定需要量)から有効在庫(発注残-引当量+手持在庫量)を差し引いた値に「安全在庫を加えた」値である

定量発注方式

定量発注方式の発注点の算出式は、発注点=対象期間の平均需要量×調達期間+安全在庫量である。理論値では調達期間を長くした場合、発注点を大きくしないと、欠品が生じる確率が高くなる。過剰在庫を抑制する場合は、調達期間(納品リードタイム) を短くし、発注点を引き下げることが求められる。発注量が一定なので、需要の変化などによって発注間隔が変わる。在庫管理の運用が容易なため、需要量が安定して多く、単価が低い商品の発注に適しているが、需要変動が激しい資材や商品の場合、発注時期や発注量の柔軟な対応が困難なため、欠品や過剰在庫になりやすい。適切に発注量を設定することにより年間在庫総費用を抑えることができる。

経済発注量

経済発注量とは定量発注方式における発注量のことで、一定期間における発注費用と在庫費用の合計が一番少なくなる発注量となる。以下の式で求められる。
経済発注量=√{(2×1回あたりの発注費用×年間需要量)÷(在庫品の単価×在庫費用率)}
在庫費用率とは、在庫費用のうち保管費用が占める割合を指す。
補充点発注方式

補充点とは最大在庫量のことであり、任意の時点で補充点と有効在庫量の差分を発注する方式を補充点発注方式という。すなわち補充点から有効在庫量を引いた量が発注量となる。補充には発注してから入庫までの調達リードタイムがあるため、 補充点を見越して発注を行った場合でも、入庫までの在庫量の減少速度には差があるため、補充直後の在庫量は常に一定にならない。
発注点方式

発注点方式とは、在庫量があらかじめ定められた水準(発注点)にまで減少したときに、一定量の発注を行う方式である。発注点は、調達期間(発注してからモノが届くまでの期間)の予想払出量と安全在庫を考慮して決定される。安全在庫は、需要のバラツキによる欠品を回避するために保持する在庫である。つまり不確実性(リスク)を考慮している。
発注点・補充点方式(s,S)方式

在庫量があらかじめ定められた水準に減少したときに、補充点と現在の有効在庫との差を発注する。あらかじめ発注点sと補充点Sを定めておき、有効在庫が発注点sを下回った時点で補充点Sまで在庫を引き上げるように「Sー有効在庫」を発注する。したがって発注量が一定量(経済的発注量など)ではなく、「Sー有効在庫」であることが一般の発注点方式とは異なる。
ダブルビン(2ビン)方式

同容器の在庫が入った二つのビン(箱、容器)を用意しておき、一方のビンが空になり、他方のビンを使用し始めたときに一つのビンの容量を発注する方法。複棚法ともよぶ。発注点は一般に発注量と同じである。
安全在庫量

安全在庫は需要変動または補充期間の不確実性を吸収するために必要とされる在庫のこと。安全在庫量の算出式は、「安全在庫量=安全係数×調達期間+許容できる品切れ確率」によって求められるため、調達期間が1日であれば、その期間に安全係数を掛け、また許容できる品切れ確率を足したものが安全在庫量となる。低減方法に調達リードタイムの短縮や予測精度の向上がある。
見越し在庫

需要の波のために必要な在庫で、その低減方法には販売キャンペーンや低需要期の価格割引などによる需要の波の平準化がある。
ロットサイズ在庫

ロットサイズ在庫とは経済的理由から補充量をまとめることによって発生する在庫で、その低減方法に段取り費用の発注の費用の削減がある。
エシェロン在庫

エシェロン在庫とは多段階在庫システムにおいて対象とする在庫点とその下流にある在庫の合計で、末端に生じた変化をリアルタイムに各在庫点に波及させて表現できる。
サイクル在庫

サイクル在庫とは入荷から次の入荷までのサイクルにおける期間中の平均在庫量のことである。ロットサイズ在庫ともいい、「1回の補充で経済的理由から量をまとめることによって発生する在庫」のことである。発注1回当たりの発注量を多くし発注頻度を引き下げると増加する。1回当たりの発注量が一定の場合、サイクル在庫は一定になる。例えば、1ヵ月の必要量が20個であるが、発注費用を減らすため3ヵ月分をまとめて注文する場合、2ヵ月分の必要量がサイクル在庫となる(JIS Z8141 7306 備考)。「平均在庫」の別称という説もある。一般的に発注量÷2で算出される。定量発注方式、定期発注方式を問わず発生する。
理論在庫

理論在庫とは帳簿在庫とも呼ばれ、帳簿やシステムに記録されている在庫であり、サイクル在庫と安全在庫の合計で算出する。
在庫水準を評価する各種指標

在庫回転率(回/年)

使用実績量(年間) を平均在庫量で除したものである。
在庫月数

在庫回転期間 (月)ともいい、平均在庫量を月間使用量で除したものである。
品切れ率

品切れ件数を受注件数で除したものである。
品切れ率は欠品率ともいい、顧客からの注文に対して、品切れで納品できなかった比率(品切れ件数/受注件数)のことである。
納期遵守率

納期内出荷件数を受注件数で除したものである。
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