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2015年02月12日

【はっちゃけた!】“競馬場の一口オーナー”ってどう?

(この記事は2012年4月27日にアメブロに掲載した記事を修正した物です。)


各地方(中央も?)競馬場はどこもピンチです。


そ こ で


(はっちゃけた!)


「馬の一口オーナー」ってあるけど、
同じ様に

「競馬場の一口オーナー」
って言うのはどうでしょうか?


…まあ簡単に言うと「株主」的な感じ?


もちろん、
「競馬場一口オーナー」は
競馬場の売り上げに応じて配当金が貰える!
(もちろん、現在配当金は期待できませ ん が …)


その他
「特観席入場無料」
とか?
いろいろ特典が!(^o^)


(たくさんオーナーさんが付けば)

競馬場側も少しは余裕が出るかも?

・・・どうでしょうか?(;^_^A


・・・と、また夢物語を思いついてしまいましたとさ〜(;´▽`A``


…でもでもね、もしかしたら、

@誰かが拾ってくれて、〜

A上手い事やってくれて、〜

B何か“良い形”になればいいな〜、

とか、いつもそう思って夢物語を書いていますよ(^o^;

つまり「他力本願」






「競馬」と「乗馬」の「動物福祉(愛護&虐待)」のお話(ちょっと深イイお話)

(この記事は2011年7月11日にアメブロに掲載した記事を修正した物です。)


本日は、勤めている乗馬クラブの関係で
「動物取扱責任者研修」に行って参りました。
(…ま、読んで字のごとくの研修です。)


そこで「日本動物福祉協会」の「山口千津子先生」による
「動物福祉」についてのお話を聞きました。


「動物福祉」
聞き慣れない言葉ですが…


“動物福祉が満たされている状態”
とは
「人間と接する動物達が、精神的、肉体的に十分健康で、環境とも調和している状態」
の事で、
つまりは
「人間の動物に対する“感情”の問題ではなく
“行動”の部分がどうですか?」

という事らしいです。


主に、
ペットとしての「犬」や「猫」、そして乗馬クラブの「馬」などの
「虐待」についてのお話でした。


「虐待」といっても
動物に対する「暴力」や「酷使」だけではなく、
健康管理や病気などの“放置”、
つまり「やらなければならない事をやらない」
(=「ネグレクト」という。)
といった事を含めて「虐待」というそうです。


また、
「私はこの犬を愛しています!」
だからその犬にケーキや好きな物ばかり食べさせて歩けない位の肥満犬に!
・・・これも「虐待」になるとの事。
(実際にあったそういう事例を紹介されました)


さて、
そこで、
僕の“生活や人生の一部”である「競馬と乗馬(=馬)」はどうだろう?
と考えました。


よく
「『競馬』は無理やりムチで叩かれて、走らされて、“動物虐待”なんじゃないか?」
なんて言う方がいます。

今の僕の仕事「乗馬」だって、
もしかしたら、無理やり「レッスン」に使われたり、「障害」を跳ばされたり・・・?
同じような物なんじゃないか?


・・・考えました。


でも僕は、
「競馬人(騎手)時代」や今の乗馬クラブにて、
「動物虐待」なんて思ったことはありませんよ・・・


・・・さらに色々考えて、

ひらめきました


そーか、
僕ら「馬に触れている人」
『“馬”を見てる』から「虐待と思わない」んだ!

つまり
「“馬の状態を見ながら”馬に触れている」から、
馬が痛みを訴えていれば分かるから無理させないし、
馬のストレスも馬の状態や表情を見ればなんとなく分かる。


いつも、馬と一緒に居ればなおさらだし、
逆に言えば、
もしその馬たちに万が一のことがあれば、
本当に悲しいです。



『競馬』が「虐待」という人達は、

多分(大きな意味での)『競馬』しか見てないからだと思うな。



『馬』を見ていない(触れた事が無い)。


そもそも、『競馬』自体は日本より動物愛護(福祉)に厳しいヨーロッパが発祥の地だし。
(ヨーロッパでは動物愛護の観点から「ムチの使用回数制限」などあります。)


でも逆に言えば、
これからも、ちゃんと『馬』を見てあげながら接していかないと、
「虐待」と言われても仕方ない

という事ですね。


幸いな事に、
今、僕が働いている乗馬クラブの馬達を見ると
「ストレス」は無いように思います。
(“逆の状態”を知っているのでなおさらそう思うのです。)


今回の「動物福祉」のお話を聞いて、
これからも馬たちが「単なるお金儲けの道具」にならないように、
馬と人がいつも幸せでいられる様に、

そして、
少しでもその力になれるように頑張っていきたい!

と思った次第でございました。


(※投稿当時(2011年/7月)は乗馬クラブで働いておりました。)






2015年02月10日

<田舎の都会の地方競馬場>

img_0.jpg
田舎の都会の地方競馬場


作・福元弘二


==============


「1,2,3、、、4,5,6、、」

夏の終わり、昼下がり、
“田舎の都会の地方競馬場”

太陽の日差し、ダートコースの照り返しはまだ暑かったけど、
風はさわやかになってきていた。

返し馬の馬上で、
三流騎手はいつものように、
スタンドに見える観客の数を数えていた。

「15,16,、17、、、
 ま、いつもぐらいか・・・」

ゴール板寄りの、いちばん馬場に近いフェンス沿いに、

ポツンと、車いすの少女がいた。

「また来てるんだ…
 暑いから中にいればいいのに…」

三流騎手は、
最近よく見かける、
その車いすの少女の事が少し心配だった。


レースはいつも通り、
ファンファーレが鳴って、
ゲートが開いて、

三流騎手はいつも通り、
後ろから数えた方が早い着順でゴールした。


騎手控室で新聞を読んでいると、
「ある地方競馬場が廃止。」
という記事があった。

横で見ていた先輩騎手が
「次はウチだんべぇ、
 お前も早く“次の仕事”考えとけやぁ」
と冗談交じりに、でも少し“本気”を含みながら笑った。

三流騎手は苦笑いを返す事しか出来なかった。


午後3時30分を過ぎてもまだ日差しは暑かった。
返し馬の馬上から、三流騎手はまたスタンドを見ていた。

車いすの少女は同じ場所にいた。

心配だけど、声をかけるわけにはいかないし。
そして、
「廃止」、「次の仕事…」

何かを心に引っかけたまま、
三流騎手はレースに向かった。


レースはいつも通り、
ファンファーレが鳴って、
ゲートが開いて、

いつもと違っていたのは、
三流騎手が先頭でゴールした事。

でも何かスッキリしなかった事。







田舎の都会の地方競馬場、
三流騎手の所属する競馬場の“廃止”が決まった。




最後の日は、
その廃止の瞬間(とき)をせかすように、
強い空っ風が吹いていた。


最後の日も、
レースはいつも通り、
ファンファーレが鳴って、
ゲートが開いて、

三流騎手にとって最後の騎乗も、
いつも通り、
後ろから数えた方が早い着順でゴールした。


そして、
三流騎手は、
自分でもびっくりするぐらい、
“いつも通り”
競馬場を後にした。


三流騎手は騎手であることを辞めた。






あれから何年たったかな、
そろそろ指を使って数えなければ分からなくなった頃、
“元”三流騎手は、
田舎の都会の競馬場“跡地”に行ってみた。


今は他の競馬場の馬券を売っている、
「場外馬券売り場」
になっていた。

「なんだ、競馬やってんじゃん。」
そんな事は知っていたけど、
元三流騎手は思わずつぶやいていた。


そして、今は「駐車場」になってしまった、
“アスファルトで固められたコース”を見た。

「なんだ、これじゃ競馬出来ないじゃん。」
そんな事も聞いてはいたけど、
実際に見ると、元三流騎手は悲しくなっていた。


その“アスファルトで固められたコース”を歩きながら、
しばらく、競馬の事を思い出していた。
自分が“現役三流騎手”だった時の事を思い出していた。


「あ、あの子…車いすの。」

ふと、“車いすの少女”の事を思い出した。

「そうか…」

元三流騎手は、
あの頃気付かなかった事に気がついた。


元三流騎手は何かを思い立って、
馬券売り場のスタンド内に向かった。


そして、

「1,2,3,4,5,6,7,8,9・・・」

あの頃より活気があるスタンドで、

あの頃みたいに観客の数を数え始めた。



(おしまい)
==============



この物語は
「フィクション」と「ノンフィクション」の
“ハーフ&ハーフ”
で構成されています。

(※この小説は2009年6月9日にアメブロに掲載した物です。
 が、読み返したら思った以上に良かったので、
 調子に乗って生かし(再掲載し)ました(^o^;)



<追記2016/1/20>
実は現在、このお話に「絵」をつけてもらっています。

絵の作者・プロフィール
名前:とみざわなおこ
・馬とエンターテイメントが大好き
・乗馬は4級保持で現在お休み中

2016年前半の完成を目指して製作中!
お楽しみに!(^o^)/





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