2015年03月05日
いつか、ひじきが吠える時。〜卒業によせて〜
卒業シーズンなので、中学3年生の時の自分の卒業文集を晒してみます。
(思いのほか名作でしたよ。)
※クリックで拡大。「ミミズ文字書体」のサンプルがご覧になれます。
以下
※なるべく原文のまま起していますが、
見やすいように段落、文字間は調整しました。
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「吠えろ!!!ひじき!!」
福元弘二
「何故だ!!」
大阪に向かう途中の新幹線の二両目の車内に、
そんな男の声が響いた。
車内は静まり返り、三秒六三の間を置いて、
その男はこう続けた。
「何故、誘いかけの言い方と命令する言い方は、
形容詞・形容動詞には無いんだ!!!」
そして、また、二秒〇二の間があき、
今度はその男の隣の男が立ち上がった。
「それじゃあ、何故、なぜ、
日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ居住及移転ノ自由ヲ有スるんだよ!!え?!」
すると、車内から、ポツリ、ポツリとわずかな拍手が聞こえてきた。
拍手はだんだんと成長していった。
拍手を聞き得意になった男は、こう続けた。
「なぜ、地球上すべての生物は、太陽エネルギーによってささえられてるといえるんだ?え?」
また拍手が起こると、もう一方の男は立ち上がり、荷物をおろし、こう言った。
「おれの負けだ、しかしよおく覚えておけ、アルコールランプの火をけす時は、
ふたを斜め上からしんにかぶせるようにおろせよ。
そして、口でふいて消すなよ。絶対にな・・・。」
自動ドアの向こうに男が消えた。
車内には、みたび拍手が起こった。
その拍手のすきまから、感動のあまりすすり泣く声も聞こえた。
その時、僕の心の中では
『二−六 一点 一万円』という結論が出ていた・・・
(お、おわり・・・)
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以上。
(・・・え?まったく意味がわからないって?
中学校の勉強の総決算でしょ。
ただ、いくら当時から“シュール好き”だからって、
シュール過ぎて、分からない人には分からないだろうな・・・
実際、自分でもよく分かってないからね。
でもちゃんと競馬が絡んでいるから良しとしようか。)
この後、練馬区立石神井中学校を卒業した彼は、
高校に進学せずに「馬の道」に進む事になる。
それで、
ひじきは、吠えたのかい?
15の僕に聞いてみる。
(さあ、エンディングです、再生してください↓)
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