2020年10月06日
健康保険事情からこれからの生き方を考える
今回は、日経記事『コロナ医療費も無料 頼もしい健康保険の不安な内実』について取り上げてみようと思います
記事の概要としては、まず日本の健康保険制度により、国民は以下のように医療費の負担が軽減されていることが述べられています
・6〜70歳までは、3割負担
(0〜6歳は基本2割負担、70歳以上は所得額に応じて1〜2割負担に軽減)
・高額療養費制度に従い、ひと月に一定額を超える医療費支払いがあった場合は追加補助あり
(例えば、年収約370〜770万円の人が、癌などでひと月に100万円の医療費の支払いがあった場合、3割負担に基づき一旦30万円の支払いをしますが、その後高額療養費補助として約21万円分が給付され、実質負担は9万円にに抑えられます。)
・新型コロナウィルスのように「指定感染症」に該当する治療については自己負担ゼロ
(医療機関が必要と判断したPCR検査についても自己負担ゼロ。)
医療費の面でかなり手厚く保護されているような状況ですが、この財源は、我々が毎月の給与から支払っている健康保険料の他、国が毎年10兆円近い税金を投入して賄われています
そして、近年の高齢化促進に伴い、健康保険財政がかなり苦しい状況となっているようです
(年間の1人当たり平均医療費は60代で約40万円、70代で約70万円、80代で約100万円近く掛かっているようです。)
このままいくと制度が破綻してしまうため、今後は健康保険料の更なる引き上げや75歳以上の患者の自己負担率引き上げなどが予定されている他、風邪などの軽度の病気を保険対象外にする、などの案も浮上してきているようです
今回の記事を読んで思ったことは、日本の現在の医療制度は大分恵まれているのではないかということが一つです
常時3割負担で済むだけでなく、もし何かの大きな病気などで高額な医療費が発生しても年収約770万円以下であれば、1か月「80,100円+(医療費−267,000)×1%」の負担で済むので、万が一のことを考えても非常に安心ですね
(民間医療保険に入る必要さえも感じられなくなるくらい、手厚い保護ではないかと思います)
そして、二つ目が、想像はしていたものの60代を越えてからの医療費がすさまじいな、ということです
私は今30代前半で医療費は、ほぼゼロ(病院に行くのがめんどくさくて、風邪とかでもよほどひどくなければパブロンを飲みながら自然治癒を待っている感じです)ではありますが、健康面では血圧や尿酸値、コレステロールなどで非常に不安がある状況であり、60歳までもし生きることになれば、今回の日経記事に記載されている平均医療費以上にかかるのではないかと予想されます
私が現在投資をしている理由の一つには、会社の給与に頼らず経済的自立を果たしたいということが挙げられますが、たとえ投資が上手く行ったとしても、先述の通り医療費がかさむことになれば経済的自立はたちどころに破綻してしまうでしょう
健康は長年の蓄積により培われるものかと思われるので、今のうちからお金の投資だけでなく、身体への投資をすることで老後の医療費を削減させることが長い目で見ると有効な手段の一つかもしれませんね
そして、いくら努力しても高齢になれば医療費がかさんでしまうことを考えると、あまり老後を考えすぎて、やりたいことを我慢しすぎることなく、若いうちに楽しめる事は楽しんでおいた方が良いかもしれないな、とも思うのでした
<お知らせ>
突然ですが、10/8の更新はお休みします。
(『コスパ重視の格安旅行のススメ』の方も10/9の更新はお休みします。)
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