2021年03月09日
今はバブル崩壊の前触れなのか?
今回は、日経記事『株や住宅価格、警戒水準 迫るバブルの足音』について取り上げてみようと思います
記事の概要としては、新型コロナウィルスの感染拡大による経済危機を防ぐために、各国政府や中央銀行が行った未曽有の財政出動や金融緩和によって、行き場を失ったマネーが様々な実物資産に流れ込みまるで過去のバブルの様相を呈し始めているというものになります
具体的には、子ども用のフェラーリのレプリカが1500万円、ワインのロマネコンティが1本4100万円、野球カードが1枚5億円超など、世界のあらゆる嗜好品に考えられない値段がついているのが現状です
更に、投資をされている方なら、ご存じの方も多いと思いますが、暗号資産(仮想通貨)の代表とされるビットコインは裏付け資産がないにもかかわらず、価格がこの1年で6倍以上に上昇しているような状況です
アメリカの住宅価格指数についても、ITバブル期が111.8ポイント、リーマンショック前で206.7ポイントだったのに対して、現在は何と242.2ポイントまで上昇してきています。
この他にもアメリカのGDPに対する株式時価総額比(バフェット指数)も186%とかなり高い水準まで来ており、かなり市場の過熱感が否めない状況ですが、アメリカは2月末に総額1.9兆ドルの追加支出を伴う経済対策法案を可決させるなど、全くアクセルを緩める気配がありません
積極的な財務出動はアメリカだけでなく、世界各国で行われており、米国、欧州、中国のGDPに対する債務残高は、概ね300%近い領域(日本に至っては400%越え)にまで来るなど、逆に経済への悪影響も懸念される事態となっているようです
コロナショックが起きてから、実体経済と株価の乖離、為替と株価の相関希薄化など、従来の健全な経済状態からは、どこか違った方向に進んでいるのではないかという気がしていましたが、実際のところは結構まずい状況になってきているかもしれないみたいですね
日本でも過去にバブルがありましたが、あの頃は、貨幣の流通過熱により発生したとの認識なのに対して、今回は、過度な量的緩和による貨幣の絶対量増加に伴うインフレが起きている印象です
(血液でいうなら、過去のバブルは心拍数がかなり速くなった感じで、今回のバブル疑惑は、輸血を大量にしまくった感じでしょうか)
今は、限定された嗜好品や不動産などにマネーが流れているようですが、これが我々の生活の中にも浸透してくることになれば、物価や為替の概念が大きく変えられることになるかもしれません
そしてそのようになった場合の資産防衛のためにも、自分の資産の中での日本円現金の割合を下げ、外国通貨や割高になっていない資産の割合を高めていく必要があるのではないかとも考えています
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