2016年08月29日
与沢翼さんの投稿
与沢翼の投稿
今日はマリーナベイサンズに22日セミナーの打ち合わせに行ってきました。
初めてセミナールームを見て来ましたが、豪華絢爛な空間に意気高揚としたものです。
そんな中パートナーの会社とシンガポールの不動産について話す機会があり、
そこから発展して世界の不動産市場の価格推移などを調べていきました。
今世界には約8000兆円というお金があるようです。
そして、色々な国の不動産や金融市場、その経緯を調べてみた中で、思ったことがあります。
お金というのは、面白いところに集まり、面白くなくなると、離れていくのだという法則です。
例えば中国市場は良い例ですが、2011年頃までは、お金が集まっては融資で膨張し、
バブルを形成していきました。
価格が高騰するけれど賃金相場が付いてこなかった、つまり、それを借りる人は、高い家賃を支払うことができなかった。
そうなると、転売価格だけは高くなっていくけれど、家賃収入は少ないという状態になります。
つまり高く買っても、オーナーは回収に時間がかかるわけです。
これは利回りが下がるということを意味し、マネーはまた中国の国外へと移動していきました。
このようにお金というのは話題のところや収益性の高いところへと集まり、
やがてそれ自体が自己破壊を起こす結果となって、
再び次の居場所を探して移動していきます。
この循環によって、お金を得る人とお金を失う人とが登場します。
簡単に言えば、早くに入る人は後から入ってくる人に高値で売ることができ、
後から入ってきた人は、その後安値で売るか、お金が塩漬けとなって動くことができなくなります。
この論理を考えてみた時に、株式投資や商品先物など金融商品取引と全く同じことだと分かるわけです。
さらには事業でも同じことが言えます。
収益性の高いところ、まだ手掛けていないところに着手した人の元には、お金がたくさん集まります。
それは顧客という意味でもそうですし、出資者という意味でもそうです。
つまり、お金というもの自体が、本質的に話題のところに集まって、そのこと自体が価格を高騰させさらなるお金を呼び込み、やがて去って行く、ということを繰り返しているわけです。
よく考えれば当たり前のことですが、この本質に根差して行動できている企業や個人はどれほどいるでしょうか。
たいていの場合は、既に加熱したところへと参加していき、損をしています。
その損した分というのは、加熱前に察知した人へと移動しているだけなのです。
お金というのはより上手に取り扱える人のところへとその所有者を変えて移動しているわけです。
つまりこの性質を逆利用すれば、成功へと近づきます。
具体的には、話題を作ることです。
話題ができればお金は集まります。
また、収益性の高いアイディアを打ち立てる方法もあります。
ドバイが成功したのは砂漠に摩天楼を立てたからです。
話題になることに腐心し、あえて世界一にこだわった。
フリーゾーンも話題のためと言っても差し支えないのです。
もちろんいったんお金を集めたからと言っても努力を怠ればドバイが永遠に成功できるわけではなく、
収益性が下がり話題がなくなるとお金は次の場所へと移動していきます。
そう考えると、例えば東京もシンガポールもドバイも第一次的な参入という意味では、既に遅いのかもしれません。
問題は、これからもお金を集められるだけの施策とアイディアをそれぞれの国が持っているのか、ということになるでしょう。
それがあるのであればさらなる成長を果たし、あぐらをかけばどの国であろうと失墜します。
富の大移動を起こすためには、話題にすらなっていないところに仕掛ける、という視点が必要です。
もっとも日本のみでビジネスをやる時は業界内での行動で、一時的参入となるテーマを選んでいく必要があるのでしょう。
他に例を挙げれば、例えば株もランキングに入ってからでは旨みが少なく、急落のリスクだけが過大となるように、経済的視点で考えると遅くに動く、というのは死を意味します。
何かの提案をしても遅いと損しかないのが原則です。
もちろん後から入ってきた人が整備された市場で勝者となるパターンも重々理解していますが、それはあくまで例外のはずなんです。
原理原則としては、やはりお金というのは早期参入者のところへ移動していきます。
少なくとも早期参入者は安く手にできている。
未開の土地を開発するデベロッパーは安く作れるから儲かるわけです。
この世の中の商売の原理原則は安く買って、高く売ることです。
それも顧客に喜ばれながら。
ですから、面白いアイディアを持つところや新規性のあるところへお金は流れるのだ、という性質は知っておくべきです。
もっとも、早期参入するということは、不安を乗り越える勇気が求められますし、日ごろからいつでも動ける準備をしておかなければなりません。
具体的には、余力としての資金や時間、人手を余らせておく必要があるでしょう。
なぜなら資金も時間も人手も余裕がなければチャンスを見つけても新しいところへ割って入っていく余裕がないためです。
また、常にマイナーな時に行動するので丹力と勇気と不安に打ち勝つ精神力が求められるのです。
マネーは今も世界に8000兆円、溢れています。
そして日進月歩で集まる場所を変えています。
今日の天下が、来年はゴーストタウンになることもありえるわけです。
日本は内需によって支えられている分一定のサポートラインがあるのですが、
東証の投資家種別で見ても過半数が外国人投資家ですから、外国から見限られると例えば日経10000万円とか
国内投資家の支えられるラインまでは、暴落する可能性があります。
さらに結局はグローバル時代において、外国人から見放されるということは、小さな市場になることを認めることになります。
いずれにせよ、国家レベル、企業レベル、業界レベルで、日々お金は動いています。
そして、お金は魅力ある施策を止めた瞬間に別のところへと無情にも移動していきます。
これこそが企業経営者が一度勝っても、努力を怠れない理由であり、
かつ個人投資家が常に市場を見続けないとならない理由です。
どうしたら初期参入者になれるのか、それは、情報を集め、理解し、速やかに決断し行動に移すという一連のプロセスを上手に行う力でしょう。
情報がなければ判断ができず、情報があっても理解できなければ決断もできず、決断ができなければ行動もできない。
よって初期参入者になるためにはそれ相応の訓練が必要だと思います。
お金が集まるところに誰よりも先に行く、これが成功の秘訣だと確信しています。
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今日はマリーナベイサンズに22日セミナーの打ち合わせに行ってきました。
初めてセミナールームを見て来ましたが、豪華絢爛な空間に意気高揚としたものです。
そんな中パートナーの会社とシンガポールの不動産について話す機会があり、
そこから発展して世界の不動産市場の価格推移などを調べていきました。
今世界には約8000兆円というお金があるようです。
そして、色々な国の不動産や金融市場、その経緯を調べてみた中で、思ったことがあります。
お金というのは、面白いところに集まり、面白くなくなると、離れていくのだという法則です。
例えば中国市場は良い例ですが、2011年頃までは、お金が集まっては融資で膨張し、
バブルを形成していきました。
価格が高騰するけれど賃金相場が付いてこなかった、つまり、それを借りる人は、高い家賃を支払うことができなかった。
そうなると、転売価格だけは高くなっていくけれど、家賃収入は少ないという状態になります。
つまり高く買っても、オーナーは回収に時間がかかるわけです。
これは利回りが下がるということを意味し、マネーはまた中国の国外へと移動していきました。
このようにお金というのは話題のところや収益性の高いところへと集まり、
やがてそれ自体が自己破壊を起こす結果となって、
再び次の居場所を探して移動していきます。
この循環によって、お金を得る人とお金を失う人とが登場します。
簡単に言えば、早くに入る人は後から入ってくる人に高値で売ることができ、
後から入ってきた人は、その後安値で売るか、お金が塩漬けとなって動くことができなくなります。
この論理を考えてみた時に、株式投資や商品先物など金融商品取引と全く同じことだと分かるわけです。
さらには事業でも同じことが言えます。
収益性の高いところ、まだ手掛けていないところに着手した人の元には、お金がたくさん集まります。
それは顧客という意味でもそうですし、出資者という意味でもそうです。
つまり、お金というもの自体が、本質的に話題のところに集まって、そのこと自体が価格を高騰させさらなるお金を呼び込み、やがて去って行く、ということを繰り返しているわけです。
よく考えれば当たり前のことですが、この本質に根差して行動できている企業や個人はどれほどいるでしょうか。
たいていの場合は、既に加熱したところへと参加していき、損をしています。
その損した分というのは、加熱前に察知した人へと移動しているだけなのです。
お金というのはより上手に取り扱える人のところへとその所有者を変えて移動しているわけです。
つまりこの性質を逆利用すれば、成功へと近づきます。
具体的には、話題を作ることです。
話題ができればお金は集まります。
また、収益性の高いアイディアを打ち立てる方法もあります。
ドバイが成功したのは砂漠に摩天楼を立てたからです。
話題になることに腐心し、あえて世界一にこだわった。
フリーゾーンも話題のためと言っても差し支えないのです。
もちろんいったんお金を集めたからと言っても努力を怠ればドバイが永遠に成功できるわけではなく、
収益性が下がり話題がなくなるとお金は次の場所へと移動していきます。
そう考えると、例えば東京もシンガポールもドバイも第一次的な参入という意味では、既に遅いのかもしれません。
問題は、これからもお金を集められるだけの施策とアイディアをそれぞれの国が持っているのか、ということになるでしょう。
それがあるのであればさらなる成長を果たし、あぐらをかけばどの国であろうと失墜します。
富の大移動を起こすためには、話題にすらなっていないところに仕掛ける、という視点が必要です。
もっとも日本のみでビジネスをやる時は業界内での行動で、一時的参入となるテーマを選んでいく必要があるのでしょう。
他に例を挙げれば、例えば株もランキングに入ってからでは旨みが少なく、急落のリスクだけが過大となるように、経済的視点で考えると遅くに動く、というのは死を意味します。
何かの提案をしても遅いと損しかないのが原則です。
もちろん後から入ってきた人が整備された市場で勝者となるパターンも重々理解していますが、それはあくまで例外のはずなんです。
原理原則としては、やはりお金というのは早期参入者のところへ移動していきます。
少なくとも早期参入者は安く手にできている。
未開の土地を開発するデベロッパーは安く作れるから儲かるわけです。
この世の中の商売の原理原則は安く買って、高く売ることです。
それも顧客に喜ばれながら。
ですから、面白いアイディアを持つところや新規性のあるところへお金は流れるのだ、という性質は知っておくべきです。
もっとも、早期参入するということは、不安を乗り越える勇気が求められますし、日ごろからいつでも動ける準備をしておかなければなりません。
具体的には、余力としての資金や時間、人手を余らせておく必要があるでしょう。
なぜなら資金も時間も人手も余裕がなければチャンスを見つけても新しいところへ割って入っていく余裕がないためです。
また、常にマイナーな時に行動するので丹力と勇気と不安に打ち勝つ精神力が求められるのです。
マネーは今も世界に8000兆円、溢れています。
そして日進月歩で集まる場所を変えています。
今日の天下が、来年はゴーストタウンになることもありえるわけです。
日本は内需によって支えられている分一定のサポートラインがあるのですが、
東証の投資家種別で見ても過半数が外国人投資家ですから、外国から見限られると例えば日経10000万円とか
国内投資家の支えられるラインまでは、暴落する可能性があります。
さらに結局はグローバル時代において、外国人から見放されるということは、小さな市場になることを認めることになります。
いずれにせよ、国家レベル、企業レベル、業界レベルで、日々お金は動いています。
そして、お金は魅力ある施策を止めた瞬間に別のところへと無情にも移動していきます。
これこそが企業経営者が一度勝っても、努力を怠れない理由であり、
かつ個人投資家が常に市場を見続けないとならない理由です。
どうしたら初期参入者になれるのか、それは、情報を集め、理解し、速やかに決断し行動に移すという一連のプロセスを上手に行う力でしょう。
情報がなければ判断ができず、情報があっても理解できなければ決断もできず、決断ができなければ行動もできない。
よって初期参入者になるためにはそれ相応の訓練が必要だと思います。
お金が集まるところに誰よりも先に行く、これが成功の秘訣だと確信しています。
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