元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は佐々木　寿人プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/zD2mHfKqw9w?si=Bp5dIDnJZM-uOsSh

※最初に入場シーンがあるので本編は２：０４〜スキップして見てください。

南３局は茅森さんと寿人さん二人テンパイで流局。




２０２３年１１月２７日　第１試合

南４局　１本場　供託リーチ棒１

東家　　茅森　早香　　２１３００

南家　佐々木　寿人　　１５８００

西家　　日向　藍子　　３９３００

北家　　小林　剛　　　２２６００

（敬称略）

トップ目・日向さんは二着目の跳満ツモでも届かない点差で１０００点でもアガればトップ。

二着目・小林さんは倍満ツモか倍満ロン、日向さんへ満貫直撃ならトップ。

三着目・茅森さんは跳満ツモか跳満ロン、日向さんへ９６００以上直撃でトップ目。（連荘）

ラス目・寿人さんは１３００−２６００ツモか６４００ロン、小林さんへ５２００直撃で二着、三倍満ツモかロン、日向さんへ跳満直撃でトップ。　



最初に親・茅森さんの手は

ドラ茅森手牌

赤もドラもない３シャンテン。

トイツでこれをポンすると役あり、現状１ブロック足りないので浮き牌にくっつけるかメンツを伸ばして２メンツ作るなどしたい。

ツモ打







次に南家・寿人さんの手は

ドラ日向手牌

ドラ１のメンツ手３シャンテン。

はオタ風で役なし、ドラにくっつけて１メンツ作ってリーチ・ツモかソウズ６枚＋字牌アンコ１組を生かしてソウズホンイツならメンゼン５２００以上。

寿人さんは５２００ロンで三着、１３００−２６００ツモか６４００ロンで二着になるので赤やドラ１枚を引く、またはリーチ棒が出るだけで寿人さんの条件が変わってきます。

ツモ打








続いて西家・日向さんの手は

ドラ日向手牌

トイツでこれをポンした１０００点をアガればトップ。

は雀頭＋ターツの２ブロック、で１ブロック、で１ブロックの４ブロックあります。

残り１ブロックはくっつきで作ればいいので３〜７牌は安易に切らないようにするといいでしょう。

ツモ打







最後に北家・小林さんの手は

ドラ小林手牌

赤とドラのあるメンツ手３シャンテン。

どちらかを引けばイーぺーコー、トイツが増えればチートイツもあるので「メンツ手もトイツ手もあるな」程度の認識で十分。

赤＋ドラがあるのでリーチ・ピンフ・赤・ドラの満貫を日向さんへ直撃ならトップがあります。（８３００×２＋１０００＝１７６００点差縮まる）

ツモ打


小林さんの切ったを日向さんがポンして打。


ポンドラ日向手牌

、、くっつきを見ながら進めます。





ポンの後、茅森さんは

ドラ茅森手牌

ポンできる２シャンテン。



この直後、寿人さんが切ったを日向さんがチーして打。

チーポンドラ日向手牌

１０００点の２シャンテン。





チーの後、小林さんは

ドラ小林手牌

を残しているのは７８９三色を意識しているからのようです。






次巡、小林さんは打してこれを茅森さんがポンして打。

ポンドラ茅森手牌

を鳴いても引いてもテンパイする１シャンテン。




この直後、寿人さんは

ドラ寿人手牌

リャンメンができ、打。

このを日向さんがポンして打。

ポンチーポンドラ日向手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

７８９三色を諦めて受け入れの１シャンテン。







次巡、茅森さんは

ポンドラ茅森手牌

ドラくっつきなども見て残し。





同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

カンチャンが１つも埋まらないまま２シャンテン。








また同巡、日向さんは

ポンチーポンドラ日向手牌

待ちテンパイ。

日向さんから４枚見えで他家がテンパイすると切ってくれそう。

待ちは山に２枚ずつ計４枚。






更に同巡、小林さんは

打ドラ小林手牌


場に１枚切れを見てか打。




次巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

まだ２シャンテンと変わらず。





同巡、日向さんはツモ切り、これを茅森さんがポンして打。

ポンポンドラ茅森手牌

茅森さんはカン待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。






ポンの直後、寿人さんは

ドラ寿人手牌

日向さんの当たり牌が出ない形になり受け入れの１シャンテン。




同巡、日向さんはツモ切りで、待ちを否定。






また同巡、小林さんは

打ドラ小林手牌

寿人さんが切ったのに合わせて打。








次巡、茅森さんは

ポンポンドラ茅森手牌

ツモ打は場に３枚切れでカンはワンチャンスなので切ったようです。









同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

もしアガリを見るなら↑の手から打してを残す所ですが寿人さんは茅森さんに合わせて打。



茅森捨牌


日向捨牌


ここで日向さんへ放銃してしまうとラス終了。

かといって親への放銃もしたくない。

日向さんはをツモ切っているので、のまたぎスジはなさそう、、待ちを否定、現物からも否定しています。

あとソウズ現物から、、待ちを否定、さらに茅森さんが通したから待ちも否定しています。

ピンズは茅森さんがを通してを否定しています。

ということは日向さんはピンズ待ちの可能性が高そうです。



同巡、小林さんはツモ打。


日向さんのアガリ牌は山に１枚、は２枚の計３枚。









次巡、茅森さんは

ツモポンポンドラ茅森手牌

一本場、６００オール。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで茅森さんは二着目に、小林さんは三着目に転落するものの、続く二本場は寿人さんリーチをかわすタンヤオ１０００の二本場を寿人さんへ直撃し再逆転二着。


日向　　＋５８．７

小林　　＋４．６

茅森　　−１５．９

寿人　　−４７．４



寿人さんがで放銃していると茅森さんのアガリは無く、オーラス二本場も存在していません。
　
寿人さんの放銃回避が次局を呼んだ一局でした。












今回のまとめ

・上の着順との点差が小さくなるほど役牌の価値アップ

南４局　１本場　供託リーチ棒１

東家　　茅森　早香　　２１３００

南家　佐々木　寿人　　１５８００

西家　　日向　藍子　　３９３００

北家　　小林　剛　　　２２６００


親・茅森さんの手は

ドラ茅森手牌

二着目・小林さんと三着目・茅森さんは１３００点差なので１５００点アガリでも二着目になる。（三着→二着＋２００００点）


・オーラス、自分のアガリが厳しい時は親に全まかせ

オーラス、親が二着以下なら親はアガリを見て前に出る可能性が高いので、自分のテンパイスピードが遅れている、形が悪いなどアガリが厳しいと見たら、前に出る可能性が高い親に全まかせしてみるのも悪くない。

親が連荘する間は終わらない、親がアガっても親以外の他家との点差は変わらない（自分以外が放銃ならむしろ点差が縮まる）ので親がアガる分にはあまり痛くない。（自分が放銃やトップ目アガリで即終了だから）

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タグ：麻雀 戦術 Mリーグ オーラス 茅森　早香 佐々木　寿人 日向　藍子 小林　剛 ちょっとだけMリーグ 放銃

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/N1cpe7kW7oQ?si=VY_2UgwRdhHMlFrX






２０２３年９月２１日　第１試合

南４局

東家　　鈴木　たろう　　１６６００

南家　　伊達　朱里紗　 ４５６００

西家　　日向　藍子　　 ５７００

北家　　内川　幸太郎　 ３２１００

（敬称略）

トップ目・伊達さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・内川さんは跳満ツモか倍満ロン、リーチ棒が２本出て跳満ロンや伊達さんへ満貫直撃でトップ。

三着目・たろうさんは満貫ツモや跳満ロンで二着目（連荘）、倍満ツモや三倍満ロン、伊達さんへ跳満直撃でトップ目。（連荘）

ラス目・日向さんは満貫ツモや跳満ロンやたろうさんへ６４００直撃で三着。

あるいは三倍満ツモや役満ロンか内川さんへ倍満直撃で二着、役満ツモか伊達さんへ役満直撃でトップ。




最初に親・たろうさんの手は
　
ドラたろう手牌

赤１のメンツ手４シャンテン。

たろうさんは親なので連荘が条件。

点数は何点でも良いので先制リーチかリーチ・ピンフ・赤５８００以上の手にしたい。

ツモツモ切り









次に南家・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

まだ雀頭がなくペンチャンターツ２つ残りなのでここを重ねて雀頭にするなどの工夫が必要で、後は７８９三色や６７８三色の可能性はあります。（７８９三色なら、６７８三色ならがカギになりそう）

ツモ打







続いて西家・日向さんの手は

ドラ日向手牌

ドラ１のメンツ手３シャンテン。

満貫ツモかたろうさんへ６４００直撃が欲しい日向さんは満貫狙いでいいでしょう。

１２３三色はペンが厳しそうなので真ん中に寄せて４５６三色狙いが良さそう。（ドラだから）

ツモ打






最後に北家・内川さんの手は

ドラ内川手牌

こちらも１２３三色が少し見える手なので１２３三色狙いする人がいるかもしれませんが、ドラを引くとの好形、ターツもありメンタンピンドラ狙いならトップ目になるのでこれを目標に進めたい。

ツモ打







次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ネックのペンチャンを引き受け入れの１シャンテン。





同巡、日向さんは

ドラ日向手牌

メンツ手３シャンテン。




また同巡、内川さんは

ドラ内川手牌

１２３三色が近づきますが、ドラを使ったピンフの方がツモりやすくアガりやすそう。

まだ雀頭がないので場を見ながら雀頭探し。







次巡、日向さんは

ドラ日向手牌

ドラ１の２シャンテン。






同巡、内川さんは

ドラ内川手牌

赤１の２シャンテン。




次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

赤１の３シャンテン。






同巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ツモ打して６７８三色も見えてきました。







また同巡、日向さんは

ドラ日向手牌

アンコになり受け入れの１シャンテン。







次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

赤１の役なし２シャンテン。








次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

まだ雀頭のない２シャンテン。







同巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ドラを引き受け入れの１シャンテン。








次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

ペンチャンが受け入れで弱いので打。







同巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

テンパイ、待ちピンフ・ドラ１ダマテン。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。

トップ目なので打点＜アガリだからダマテン。






同巡、日向さんは

ドラ日向手牌

ツモ打とドラが重なりリーチかツモなら満貫。







同巡、内川さんは

ドラ内川手牌

を引けばピンフになる２シャンテン。





次巡、たろうさんはツモツモ切りのトイツかぶり。

をあと１巡残していればピンフ含みの１シャンテンにも取れています。

ドラ例１





同巡、日向さんは

ドラ日向手牌

ツモ打

伊達さんの当たり牌を引き、アガリ牌は山に１枚。








次巡、内川さんは

ドラ内川手牌

いざとなればポン、チー、チーのタンヤオで鳴けますがどれも山に１枚ずつしかありません。








３巡後、たろうさんは

ドラたろう手牌

受け入れの１シャンテン。











同巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ツモ打して５６７三色に変化。








次巡、日向さんは

打リーチドラ日向手牌

ツモ打リーチを宣言しますがは伊達さんの当たり牌。


ロンドラ伊達手牌


ピンフ・三色同順・ドラの満貫８０００点。

この半荘は

伊達　　＋７３．６

内川　　＋１２．１

たろう　 −２３．４

日向　　−６２．３


この日、インフルエンザの寿人さんの代役・伊達さんが十分過ぎる働きを見せた一局をお送りしました。





今回のまとめ

・普段のツモと好ツモの違いを意識

ツモドラ２巡目伊達手牌

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

ツモ４巡目伊達手牌

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

ツモ６巡目伊達手牌

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

ツモ７巡目伊達手牌

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

ツモ打ドラ１２巡目伊達手牌

ペンチャンが埋まる、孤立牌が重なり雀頭、三色同順に近づくツモなど自分に都合のいいツモが１２巡に６回、２巡に１回は来ている。

こんなツモが好ツモでこんな時は押し。

・アガリトップはダマテン（ヤミテン）

伊達さんは７巡目テンパイ。

ドラ伊達手牌

ピンフ・ドラ、２０００点テンパイだが高い手は必要ないアガリトップなのでリーチは不要。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/x86EnGFlWR0?si=4AAR81cAO924K2RP

※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は１：１６〜スキップしてご覧ください。




２０２２年１２月２２日　第２試合

南２局　２本場

東家　　小林　剛　　　２２６００

南家　　　堀　慎吾　　２４０００

西家　　多井　隆晴　　２８６００

北家　　本田　朋広　　２４８００

（敬称略）

この点棒状況でオーラスなら日吉さんが「全員集合！！」と言う接戦。

ここでアガった人がトップに一歩近づきそう。



最初に親・小林さんの手は

ドラ小林手牌

赤もドラもないメンツ手５シャンテン。

まだ役は見えないですが遠い５６７三色やタンヤオがあるかどうかといった所。

ツモツモ切り





次に南家・堀さんの手は

ドラ堀手牌

既にアンコの役あり、赤＋ドラ２の満貫〜の２シャンテン。

堀さんはメンゼンでも鳴きでもアガれる手なのでネックのカンやソウズ変化を見たい。

ツモ打






続いて西家・多井さんの手は

ドラ多井手牌

上寄りのターツが多く、６７８三色か７８９三色を意識したい。

後はを引けばイーペーコーもありそう。

ツモ打







最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

を引くと受け入れができます。

ツモ打








次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

浮いている辺りにくっつけてもう１ブロック作りたい。






同巡、堀さんは

ドラ堀手牌

マンズリャンカンになった２シャンテン。







また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

こちらもマンズリャンカンができた３シャンテン。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

、、、、、の６ブロック形に受けました。







同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

まだ１ブロック足りない４シャンテン。





また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

を引けばイーペーコーのピンズ２メンツまでありそう。





次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

こちらもまだ１メンツ足りず、などにくっつけたい。





同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ツモ打してタンヤオへ。







次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

まだ１２３三色の可能性は残されています。







更に次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

を引けばタンヤオも。




同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

ペンチャンとカンチャンが残りますが３シャンテン。







次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

メンツ手２シャンテン。


小林さんが切ったを堀さんがチーして打。

打チードラ堀手牌

山０のカンを嫌って打。（危険な内側から切る）




同巡、多井さんは

打ドラ多井手牌

１枚減ったばかりのカンを嫌う打。

ここにどちらかを引けば、ただのカンチャンよりはマシかもしれません。






次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、堀さんは

チードラ堀手牌

を鳴いても引いてもテンパイする１シャンテン。






同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

愚形２つ残りの２シャンテン。






次巡、小林さんは

打ドラ小林手牌

小林さんから３枚見えではあと１枚なので打。

受け入れの１シャンテン。






同巡、堀さんは

チードラ堀手牌

４枚目を抱えて安全牌に。





また同巡、本田さんは

打ドラ本田手牌

カンが場に２枚切れと薄くなったので打。





次巡、多井さんは

打ドラ多井手牌

本田さんが前巡切ったばかりので５６７三色を意識したような打。





同巡、本田さんは

打ドラ本田手牌

が場に１枚切れでカンリーチを見たのか打。






次巡、小林さんはツモ空切り。

これでは山に０。

多井さんの５６７三色は消滅。




同巡、堀さんは

チードラ堀手牌

ドラアンコになり受け入れの１シャンテンに変化。

もし４枚目のドラを引くと跳満。



同巡、本田さんは

打ドラ本田手牌



堀捨牌


多井捨牌

本田さんからがそれぞれ３枚見え（ドラ表示牌）なのに間のが１枚も切られてません。

これはが山にある確率よりも他家の手にある確率の方が高そう、かつ複数枚固まって入っていそうです。（実際、堀さんに３枚、小林さんに２枚、多井さんに１枚）


後はが場に４枚切れで３枚見えなのでは他家が持ってなさそうです。

ソウズよりはピンズが山にありそうだから切りのようです。





次巡、堀さんは

打チードラ堀手牌

ツモ打テンパイ。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。














同巡、本田さんは

打リーチドラ本田手牌

待ちリーチを宣言しますが通らず。


ロンチードラ堀手牌

・ドラ３・赤の満貫二本場８６００点。

このアガリでトップ目に立った堀さんは次局の親で５００オール、４１００オール、２９００ロンなどアガリを重ねてデカトップ目に。

流局したオーラス五本場は小林さんが堀さんから２０００の五本場を出アガリ。

結果は

堀　　　＋６８．３

小林　　＋２．０

多井　　−２３．４

本田　　−４６．９


この日、二連勝を決めた堀さんの一局をお送りしました。



今回のまとめ

・捨牌の違和感に注目


堀捨牌

堀さんはチーしてターツ落としの上、最後の手出しが不自然。

例えば、、、からの打などが考えられる。

・変な鳴きは役牌アンコか役牌バック

堀さんはリャンメンチーしてと切っている。

もし堀さんがタンヤオならカンチャンチーやポンの愚形から鳴くのが通常。

真ん中に近い牌も切ってタンヤオに見えない不思議な鳴き。

ロンチードラ堀手牌

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は魚谷　侑未プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/pTIp3LNkOVo?si=q5b6t2PZeVKhWqIp






２０２３年１１月２７日　第２試合

南４局

東家　　松本　吉弘　　 ４８００

南家　　魚谷　侑未　　３６６００

西家　　瑞原　明奈　　３９０００

北家　　高宮　まり　　 １９６００

（敬称略）

トップ目・瑞原さんと二着目・魚谷さんは２４００点差で魚谷さんの２６００ロンや５００−１０００ツモ、瑞原さんへ１３００直撃でもトップ。

三着目・高宮さんは二着目と１７０００点差で倍満ツモかリーチ棒が出て倍満ロンで二着。

ラス目・松本さんは親につき連荘し続ける限り着順アップのチャンスあり。

　　

最初に親・松本さんの手は

ドラ松本手牌

７８９三色の必要の内６枚あるので残りのどれかを引けば７枚なので７８９三色狙い、リャンメンターツ３つあるのでもう１つリャンメンが増えればピンフ、ピンズ５種あり７種になればピンズ一気通貫も。

ツモ打




次に南家・魚谷さんの手は

ドラ魚谷手牌

トイツで５００−１０００ツモか２６００ロンが欲しいのであと一翻足りない状態。

赤を引いてポンかドラ引きして重ねる手はありそう。

ツモ打






続いて西家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

トップ目・瑞原さんは何でもアガればトップ。

そして二着目と点差が２４００点ならテンパイ・ノーテンで３０００〜４０００点縮まるので流局テンパイ以上が目標。

ツモ打






最後に北家・高宮さんの手は

ドラ高宮手牌

高宮さんはリーチ棒が出て魚谷さんに満貫直撃かリーチ棒が出て倍満ロンかリーチ棒が二本出て跳満ツモで二着があるので最低満貫以上が必要です。

満貫なら例えば１２３三色やドラを重ねる、チャンタ、純チャン狙いはありそう。

ツモ打





次巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

少し６７８三色目も出てきました。






次巡、魚谷さんは

ドラ魚谷手牌

マンズ西ヨーロッパ形なのでここをどうにかしないとアガリはありません。（引き待ち）




同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

字牌を溜め込んで未来の安全牌にしたいのかもしれません。





また同巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

ペンが埋まり６７８三色含みのドラ重なりと引きでタンヤオ振り替わり。




次巡、魚谷さんは

ドラ魚谷手牌

２トイツになったのでどちらが雀頭になっても良い形。





同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

役なし３シャンテン。




次巡、松本さんは

ドラ松本手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、魚谷さんは

ドラ魚谷手牌

を落とせばタンヤオですが一翻足らず。




また同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

マンズリャンカンに。





次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

打してタンヤオを意識している様子。




３巡後、魚谷さんは打、これを瑞原さんがチーして打。（動画２：５７〜）

チードラ瑞原手牌

タンヤオ２シャンテン。







同巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

ドラが重なった２シャンテン。

は高宮さんの自風でポンすれば満貫。




その後、松本さんは

ドラ松本手牌

受け入れの１シャンテンに変化。




松本さんが切ったを高宮さんがポンして打。

ポンドラ高宮手牌

受け入れの１シャンテン。




ポンの直後、松本さんは

ドラ松本手牌

高宮さんの欲しいをアンコにしてテンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に１枚、は２枚の計３枚。



松本捨牌

リーチの待ちがリャンメンだと仮定すると早い切りから先切り以外の待ちはなさそう。

ピンズリャンメン待ちは、、、待ちを否定しています。（現物）

ソウズリャンメン待ちは、、、、待ちを否定しています。（現物）

マンズリャンメン待ちは、待ちを否定。（現物）


残りスジは、、、、、の６本。

当たり牌はこの６本の中にありそう。







同巡、魚谷さんは

打ドラ魚谷手牌

タンヤオ・赤ならアガればトップになるので打２シャンテン。




また同巡、瑞原さんは打。

更に同巡、高宮さんは

打ポンドラ高宮手牌

テンパイに取れますが打。

この辺りの押し引きも以前の高宮さんとは違って見えます。






次巡、高宮さんは

打ポンドラ高宮手牌

４枚見えで待ちを否定、待ちも否定、カンが当たるならからと切った事になり、リャンメン待ちに取れるのに変な手順です。

受け入れの１シャンテン。






次巡、魚谷さんは

ドラ魚谷手牌

受け入れの１シャンテン。




同巡、瑞原さんはツモ打。

松本さんのアガリ牌は０、は２枚。





また同巡、高宮さんは

ポンドラ高宮手牌

１シャンテンを維持。




次巡、魚谷さんはツモ打。


同巡、瑞原さんは

チードラ瑞原手牌

カン待ちテンパイ。

待ちは０。


同巡、高宮さんは打オリ。



次巡、松本さんは打、これを魚谷さんがチーして打。

チードラ魚谷手牌

タンヤオ・赤待ち。



同巡、瑞原さんはツモツモ切り。


また同巡、高宮さんはツモ打。

これで松本さんのアガリ牌は山に０。





２巡後、魚谷さんは

ツモチードラ魚谷手牌

タンヤオ・赤５００−１０００。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで

魚谷　　３９６００　＋５９．６

瑞原　　３８５００　＋１８．５

高宮　　１９１００　−２０．９

松本　　 ２８００　−５７．２


リー棒が無くても逆転していた魚谷さんの一局でした。


今回のまとめ

・点差が小さいほど条件が軽くなり、アガリ競争になる

南４局

東家　　松本　吉弘　　 ４８００

南家　　魚谷　侑未　　３６６００

西家　　瑞原　明奈　　３９０００

北家　　高宮　まり　　 １９６００

トップ目・瑞原さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・魚谷さんは２６００ロン、５００−１０００ツモ、瑞原さんに１３００直撃でもトップ。

２６００ロンならリーチ・赤、５００−１０００ツモならリーチ・ツモ、１３００直撃ならリーチのみを直撃で良いのでひたすらテンパイが早い方が有利。


・微差のオーラスほどリーチ棒を出すと条件が軽くなる

松本さんがテンパイ即リーチ。

リー棒が出たのでトップ目と二着目の点差２４００−１０００＝１４００点差つまるアガリでOK。

これは二着目のトップ条件を３００−５００ツモや１６００ロン、トップ目に１０００直撃で良くする。

また三着目も倍満ロンや二着目に満貫直撃で同点二着になれる程度に二着条件が良くなった。

つまりラス目のリーチ棒一本で二着目と三着目の条件を軽くしている。

・チーしたい時は上家の捨牌を見る



松本捨牌


ドラ魚谷手牌

魚谷さんはをチーしたい１シャンテン。

上家の捨牌にがあるのでチーできそう。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は黒沢　咲プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/-QSdoXZrcII?si=g-MvxhF3mRCRCsCJ





２０２３年１１月３日　第２試合

東３局

東家　　黒沢　咲　　　２７５００

南家　　東城　りお　　 ６２００

西家　　渋川　難波　　２８３００

北家　　猿川　真寿　　３８０００

（敬称略）

トップ目・猿川さんは二着目・渋川さんや三着目の親・黒沢さんと満貫ツモ差。

ラス目・東城さんだけが三着目と２００００点以上離れたラス目。




最初に親・黒沢さんの手は

ドラ黒沢手牌

赤＋ドラ２でタンヤオ・赤・ドラ２の満貫、３トイツなので４トイツになればチートイツ・赤・ドラ２などはありそう。

もしタンヤオなら鳴きたい所ですがあまり切られない牌なので鳴いた時は長引く展開になりそう。

ツモ打





次に南家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

ターツなどブロックが少ない５シャンテン。

東城さんは東場とはいえ三着目と大きく離されているので素点回復に努めたい。

例えば役牌ポンからドラ色のマンズホンイツ、トイツが増えればホンイツ・チートイツなどを狙いたい。

ツモ打





続いて西家・渋川さんの手は

ドラ渋川手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

など引いてくれば６７８三色、まだターツが足りないのであと１ブロック以上作る必要があります。

ツモ打





最後に北家・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

ピンフが狙えそうなメンツ手３シャンテン。

手役狙いなら４５６三色や５６７三色、を引けばイーぺーコー、を引けばタンヤオもありそう。

ツモ打





次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

４トイツになりチートイツ・赤・ドラ２の２シャンテン。






同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

黒沢さんが切ったを鳴かず３トイツ。





また同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ピンフになりそうな、、受け入れが残る２シャンテン。






次巡、東城さんは

ドラ東城手牌

、、、の４ブロックあるのでドラか赤を引くと・ホンイツ・ドラなど満貫まであります。




同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

役なし３シャンテン。





また同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

引きで高くなった２シャンテン。





次巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

役なし２シャンテン。




次巡、猿川さんは最後のツモ切り、これを東城さんがポンして打。

ポンドラ東城手牌

・ホンイツ３シャンテン。


東城捨牌

マンズと字牌が切られず、マンズホンイツが最初に浮かびます。



この直後、渋川さんは

打ドラ渋川手牌

マンズペンチャン落とし。


またその直後、猿川さんは打、これを東城さんがポンして打。

ポンポンドラ東城手牌

マンズホンイツ２シャンテン。



その後、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

数牌だらけの２シャンテン。



そして東城さんは

ポンポンドラ東城手牌

マンズどれでも有効牌になる２シャンテン。




２巡後、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

メンツ手２シャンテンでチートイツでも２シャンテン。






同巡、東城さんは

ポンポンドラ東城手牌

受け入れのホンイツ１シャンテン。





次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

チートイツなら受け入れの１シャンテン。




次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れ、ピンフ含みの１シャンテン。




次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

受け入れのチートイツ１シャンテンでメンツ手２シャンテン。



同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れの１シャンテンに変化。




次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

チートイツ・赤・ドラ２、タンキ待ちダマテン。

東城さんと猿川さんに現物なので受け入れはなさそう。（渋川さんはオリ）

待ちは山に２枚。




次巡、黒沢さんはツモ切り、これを下家・東城さんがチーして打。

チーポンポンドラ東城手牌

・ホンイツ・ドラ、満貫カン待ちテンパイ。

待ちカンは山に１枚。





次巡、猿川さんは

ツモツモ切りドラ猿川手牌

１シャンテンを維持するツモ切り。

これが黒沢さんの当たり牌。

ロンドラ黒沢手牌

チートイツ・赤・ドラ２の満貫１２０００点。

これがトップ目への直撃でいわゆるデバサイ。（出場所最高）

もし猿川さんが１シャンテンを維持しようとするとで東城さんに、で黒沢さんに放銃しています。

このアガリで

黒沢　　３９５００

東城　　 ６２００

渋川　　２８３００

猿川　　２６０００


跳満ロン差のトップ目に立った黒沢さんの一局でした。

最近のMリーグはダマテン（ヤミテン）の割合が増えた気がします。



今回のまとめ

・３や７は急所になりがち

東城さんの手は

ポンポンドラ東城手牌

東城さんにペンがネック。

３は、、ターツに必要。

７は、、ターツに必要。

３種類のターツで使えるということは、チャンタ、純チャンでもタンヤオ、ピンフでも使えるくらい３と７は汎用性が高い。

メンツ手の待ちや必要牌になりやすいのが３と７。


・引きつけてから打つ！

下家（自分の右）が鳴いた時は相手が欲しそうな牌はテンパイまで取っておきテンパイ後、相手に鳴かせてみる。

すると急所を鳴けた相手はオリにくくなり自分のツモと相手からの出アガリ（ロン）の２倍アガりやすくなる。

これは自分のテンパイスピードと相手のテンパイスピードのバランスを調節する意味合いもある。

ツモツモ切りドラ黒沢手牌

チーポンポンドラ東城手牌

テンパイした黒沢さんがツモ切ったを東城さんがチーしてテンパイ。

満貫テンパイの下家は当たり牌をツモ切ってくれる可能性が高い。

はトップ目が切ったものの、相手の欲しいを先に切らなかったのが好判断。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/OPixxCKTkTc?si=L5CeJizxJjbiXMiD





２０２２年３月２９日　第２試合

南３局　１本場

東家　　伊達　朱里紗　２３２００

南家　　勝又　健志　　２８６００

西家　　岡田　紗佳　　２９１００

北家　　石橋　伸洋　　１８１００　元U-NEXT Pirates

（敬称略）

トップ目・岡田さんからラス目・石橋さんまでリーチ棒＋満貫ツモ差で入れ替わる程度の接戦。



最初に親・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

既にアンコで役あり。

、、、の４ブロックあるので残り１ブロックをどこで作るか？が問題。

のどれかにくっつけて１ブロック作ればOK。

この手でマンズホンイツを意識するかもしれませんがポンしてなら７７００以上になるので無理にマンズに染める必要はありません。

ツモ？打





次に南家・勝又さんの手は

ドラ勝又手牌

、、、で４ブロック、残りであと１ブロック作る必要があります。

例えばを重ねてポン、数牌をくっつけてターツにするなどはあります。

ツモ打





続いて西家・岡田さんの手は

ドラ岡田手牌

０メンツ４トイツ、チートイツ２シャンテン。

赤もドラもなく受け入れも多くないので安くてテンパイスピードは遅め。

一応、岡田さんはトップ目なので満貫放銃でラスまであります。（三着順ダウンはウマなどで−８００００点、子役満２回放銃より重い）

ツモ打






最後に北家・石橋さんの手は

ドラ石橋手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

手役を見るなら７８９三色の必要牌７枚あるので７８９三色狙いはありそう。

後はピンズ六種あるのでピンズが増えれば一気通貫も見たい。

ツモ打





次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

ソウズが伸びれば５ブロック目も作れそう。






同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

リャンメン２＋カンチャン１の３ターツ＋４トイツで受け入れはさほど変わっていません。






次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

役ありなのでカンチーとくっつきを見て進めます。




同巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

を引けばイーぺーコー、４トイツになればチートイツも少し見たい。（ツモはチートイツ意識）




また同巡、石橋さんは

ドラ石橋手牌

ドラターツができたものの、カンはドラ表示牌含めて３枚あるので山に１枚。





次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

カンチー、チー、ポンできる２シャンテン。

さっきも言いましたがは山に１枚でネックになっています。

その上３トイツ形で受け入れ枚数は少ないまま。






同巡、石橋さんは

ドラ石橋手牌

２メンツ完成の２シャンテン。




次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

、、受け入れが残る、ピンフ含みの２シャンテン。




同巡、石橋さんは

ドラ石橋手牌

受け入れの１シャンテン。




次巡、伊達さんは

打ドラ伊達手牌

少しトイトイを意識しているような打。





同巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

スリムに受けた（今回はピンフを逃さない最低限の受け入れ）２シャンテン。





勝又さんの切ったを岡田さんがチーして打。

チードラ岡田手牌

どうやらタンヤオと重なりを見ている様子。

ただ鳴いて３シャンテンではかわし手としては２〜３シャンテンくらい遅いのであまり鳴く手に見えません。



チーの後、伊達さんは

打ドラ伊達手牌

トイトイ・三暗刻やツモり四暗刻も見て打。




その後、岡田さんは

チードラ岡田手牌

タンヤオ３シャンテンは変わらず打。




このを伊達さんがポンして打。

ポンドラ伊達手牌

トイトイ・１２０００以上のシャンポン待ち。

は山に１枚は２枚の計３枚。






次巡、岡田さんは

チードラ岡田手牌

タンヤオ２シャンテン。







次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

タンヤオ目も少し出てきた２シャンテン。




次巡、石橋さんは

ドラ石橋手牌

受け入れの１シャンテン。




次巡、伊達さんは四連続ツモ切りで


伊達捨牌

捨牌だけで赤メンツ、ドラ、など捨牌だけでも手材料があり余っています。

捨牌を見ても「何狙い？」と感じてしまう人がいるかもしれませんが、こんな時にトイツ手を疑ってみるといいと思います。

１９字牌があまり切られないので混老頭（ホンロウ）・対々和（トイトイ）などもあるかもしれません。





同巡、石橋さんは

ドラ石橋手牌

テンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に３枚、は２枚の計５枚。


石橋捨牌

１９字牌が多くスジを絞り込むのは難しそう。





この直後、伊達さんは

ツモポンドラ伊達手牌

一発で当たり牌ツモ。

オリるなら現物がありますが、少し悩む仕草を見せてツモ切り。


リーチ一発ロンドラ裏ドラ石橋手牌

リーチ・一発・ピンフ・ドラ・裏２の跳満一本場１２３００点。（リーチ棒＋１０００）

このアガリで

伊達　　１０９００

勝又　　２８６００

岡田　　２９１００

石橋　　３１４００


半荘の結果は

石橋　　＋５１．４

岡田　　＋１０．１

勝又　　−１２．４

伊達　　−４９．１


今局の１２３００放銃がラス落ちの大きな要因になった一局でした。



今回のまとめ

・中張牌（２〜８）が多く切られる捨牌はトイツ手


伊達捨牌

捨牌だけで赤メンツ、ドラ、など捨牌だけでも手材料があり余っている。

ポンドラ伊達手牌

・トイトイ、１２０００テンパイ。

おおざっぱにメンゼンならチートイツ（ツモり四暗刻が少し）、鳴いたらトイトイの感覚。

メンツになりにくい牌が多ければトイトイ、そうでなければチートイツ。

・ターツ落としに理由あり

打ドラ伊達手牌


伊達さんはをポンしたトイトイ・三暗刻やツモり四暗刻を見て落とししたと思われる。

赤入りターツ（一翻）＜トイトイ（二翻）と高くなるからターツ落とし。

４０符三翻→満貫は打点上昇的に微妙なので枚数の多さや待ちの良さで比較するといいかも。（５２００待ち６枚≒８０００待ち４枚）

他の例ではダブ、ダブ、ドラ２以上、小三元、大三元、小四喜、大四喜など。

打東場東家手牌１

打手牌２

手牌１はダブ・トイトイまであるので落とし。

手牌２はチャンタ・小三元や大三元まであるのでの枚数が残っているなら落とし。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/8mqpsLufIlU?si=kpViDqZRpWNPPrLH

※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は動画１：０８〜スキップして見てください。





２０２３年１１月２４日　第１試合

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００

（敬称略）

トップ目・堀さんと二着目・日向さんが４４００点差のトップ争い中。

三着目・瑞原さんはリーチ棒が出て跳満ツモなら二着目になれる点差。

ラス目・瀬戸熊さんは三着目と跳満ツモ差にいます。

　

※動画の都合上、９巡目の親から見ていきます。

既に日向さんにのアンカンが入っています。


堀捨牌



瀬戸熊捨牌



瑞原捨牌



日向捨牌



最初に親・堀さんの手は

ドラ槓ドラ堀手牌

を切れば役なしドラ１、カン待ちテンパイ。

ここにを引くと１２３三色狙いも可能でを引けばピンフ変化もあります。

ですが既に日向さんがをアンカンしているので１２３三色になる可能性は０。

ツモ打


ここは堀さんリーチせず、カン待ちテンパイ。





次に南家・瀬戸熊さんの手は

ドラ槓ドラ瀬戸熊手牌

瀬戸熊さんから２枚、３枚、１枚見えていて、は山にありそうです。

ツモ打

受け入れの１シャンテン。






続いて西家・瑞原さんの手は

ドラ槓ドラ瑞原手牌

ドラ＋カンドラの役なし２シャンテン。

ソウズが全体的に場に高く（場に切られていない）、他家にもソウズが多そうなのでソウズ受け入れにはあまり期待できなさそう。

かと言ってマンズもカンが場に２枚切れ、が１枚切れでテンパイスピードは遅そう。

この辺りの不利を感じつつ、ラス目にまくられない（逆転されない）方針で進めたい。

ツモツモ切り






最後に北家・日向さんの手は

打リーチ暗カンドラ槓ドラ日向手牌

既に暗カンしている日向さんはテンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。

ツモ打リーチ


子３人を見るとわかりますが、堀さんのカンは山に０。

つまりこのままのテンパイ形なら堀さんのアガリはほぼありません。





次巡、堀さんは

ドラ槓ドラ堀手牌

テンパイに取るならどれか切りになりそう。

日向さんの捨牌は


日向捨牌

早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定しています。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定しています。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそうです。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンはツーチャンス、ペンはアンカン、ノーチャンスで否定）

逆には４枚持ちでちょっと切りたくない牌です。

堀さんは時間を使って打。

待ちダマテンでは山に０、は１枚の計１枚。



同巡、１シャンテンの瀬戸熊さんは押し。


また同巡、瑞原さんはツモ打と一発で当たり牌を吸収。





次巡、瀬戸熊さんは現物の中スジ押し。


同巡、瑞原さんはツモ打で堀さんのアガリ牌まで吸収。

日向さんのアガリ牌は１枚、堀さんのアガリ牌は０。





次巡、堀さんはツモ切り。

同巡、瀬戸熊さんはションパイ（場に０）の押し。


また同巡、瑞原さんは

打ドラ槓ドラ瑞原手牌

日向さんに待ちがなく瑞原さんから３枚見えでシャンポン待ちもなく、タンキ待ちの可能性が低くなっています。





次巡、瀬戸熊さんは現物のスジ押し。

同巡、瑞原さんは

打ドラ槓ドラ瑞原手牌

山にが０なので今の瑞原さんにアガリの可能性はほぼ０。






次巡、堀さんは

ツモドラ槓ドラ堀手牌

もし堀さんがリーチしているとこので日向さんへ放銃しています。

こんな状況を見越してのダマテンという訳です。

堀さんはツモ打して放銃回避。


これで日向さんのアガリ牌も山に０。







次巡、堀さんは

ドラ槓ドラ堀手牌

また手牌が「テンパイ取ろうよ」と誘惑してきますが、ツモ打。




その後も堀さんはと並べて流局。



この試合は結局、

　堀　　＋６０．７

日向　　＋１７．０

瑞原　　−２１．６

瀬戸熊　−５６．１


堀さんは何度もテンパイが入りますがその誘惑にも負けずダマテンを継続し、日向さんへの放銃を回避した一局でした。



今回のまとめ

・残り局数が少ない時の微差はオリ（引き）寄り

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００


今局を入れて堀さんはあと２局で二着目と４４００点差は放銃すると逆転が難しくなる（放銃はあと１局でアガリが必要になる）からオリ寄り。

・高目が少なくなるほどオリ（引き）寄り

堀さんは９巡目テンパイしその次巡、

ドラ槓ドラ堀手牌

を切れば待ちピンフ・高目１２３三色テンパイ。

だが三色の高目は日向さんが暗カンし山に０。


アンカンドラ槓ドラ日向手牌


仮にアガれたとしても安目アガリの可能性が高く二着目を大きく突き放すアガリにはならなそうなので放銃を避ける方が良さそう。（オーラス二着目と１０１００点差〜、１５１００点差〜にしたいから）


・リーチ時に通ってないスジを数える


日向捨牌

待ちがリャンメン待ちだと仮定すると早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそう。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンは２枚見えツーチャンス、ペンはアンカン、４枚見えノーチャンスで否定）

残るスジは、、、、、、の７本。

リャンメン待ちならこの７本のどこか。

現物が増えたらここから更に絞られていく。（１本あたりの当たり確率がだんだん上がっていく）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は鈴木　優プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/0N3XLB5InOo?si=700wv4S5I1CAuw64






２０２３年１０月２０日　第２試合

南３局　１本場

東家　　猿川　真寿　　３７５００

南家　　鈴木　優　　　１６３００

西家　　渋川　難波　　２９６００

北家　 松ヶ瀬　隆弥　　１６６００

（敬称略）

トップ目・猿川さんは二着目と満貫ロン差。

二着目・渋川さんが三着目やラス目と跳満ツモ差にいます。




最初に親・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

このまま進めてもリーチのみになりそうな手なので３４５三色狙いかピンフ、赤引きなどを見たい。

ツモ打
　




次に南家・優さんの手は

ドラ優手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

こちらもこのままではリーチのみになりそうなので４５６三色やタンヤオ、赤引きを見て進めたい。

ツモツモ切り





続いて西家・渋川さんの手は

ドラ渋川手牌

第一ツモで０メンツ４トイツ。

ここからメンツ手にはが３枚必要になるので限られた牌を複数引くよりはトイツ手、チートイツかトイトイを見て進める方が早そうです。（ピンフならメンツやターツになる牌が４枚必要）

ツモ打






最後に北家・松ヶ瀬さんの手は

ドラ松ヶ瀬手牌

第一ツモで０メンツ３トイツ、ドラが浮いているチートイツの３シャンテン。

ここからメンツ手狙いにしてもターツ自体が足りません。

もしテンパイが早ければチートイツ・ドラ２狙い、それ以外は引き気味（守備寄り）で良さそう。

ツモ打






次巡、優さんは

ドラ優手牌

雀頭ができ、受け入れの役なし１シャンテン。






同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

４トイツでチートイツ２シャンテン。






次巡、優さんは

ドラ優手牌

受け入れの１シャンテンは変わらずですが、まだ３巡目と早いのでタンヤオやピンフ変化も見たい。（ツモでピンズ雀頭も）





同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

５トイツ、受け入れのチートイツ１シャンテン。

ただ渋川さんのは松ヶ瀬さんにトイツなので山に１枚しかありません。




次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ピンズ四連形ができたのでここで２メンツ、残りマンズとソウズで１〜２メンツ作りたい。






同巡、優さんは

打ドラ優手牌

雀頭ではリーチのみ１３００の可能性が高いので打。








また同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

受け入れの１シャンテン。

ただは渋川さんにトイツで山に１枚。

渋川さんと松ヶ瀬さんはお互いに必要牌を持ち合っています。






次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ターツが増えてにくっつけたい。







同巡、優さんは

ドラ優手牌

ドラ引き以外、ほぼタンヤオになりそう。





また同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

受け入れの１シャンテンに変化。




更に同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

テンパイ即リーチ、リーチ・チートイツ・赤・ドラ２、出アガリ跳満。

松ヶ瀬捨牌

までは違和感なしなのにの後からと場に１枚切れ手出しリーチ。

くっつきに良いが先に切られて、少なくともメンツ手ではあまりこんな捨牌になりません。（残す牌の優先順位が違う）

待ちは山に１枚。





次巡、優さんは

打ドラ優手牌

少し時間を使って現物打。

一応受け入れの１シャンテン。


同巡、渋川さんは現物打。




次巡、優さんは場に３枚切れのワンチャンスツモ切り。


同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

打して受け入れの１シャンテン。




次巡、猿川さんは現物のスジ打。


同巡、渋川さんは打して２シャンテン。





次巡、猿川さんは現物になったばかりの打。


同巡、優さんは

ドラ優手牌

打して１シャンテンを維持。





次巡、猿川さんは増えたばかりの現物打。


同巡、優さんは

打リーチドラ優手牌

ツモ打リーチ、カン待ち。

現在、場に２枚切れなので優さんから４枚見え。

それならカンは山にありそうです。

優さんのは山に２枚。


同巡、渋川さんはツモ打で当たり牌一発キャッチ。

ドラ渋川手牌


受け入れの１シャンテン。


優さんの待ちは山に１枚。







３巡後、優さんは

リーチツモドラ裏ドラ優手牌

リーチ・ツモ・ドラ１０００−２０００の一本場、１１００−２１００。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで

猿川　　３５４００

　優　　２１６００

渋川　　２８５００

松ヶ瀬　 １４５００


三着目に浮上してラス親を迎えた優さんの一局でした。




今回のまとめ

・メンツ手対トイツ手はメンツ手有利

メンツ手の待ち枚数は最大４〜８枚が大半。（タンキ待ちはレア、ドラタンキ、オタ風タンキなどクセ待ちが増える）

トイツ手の待ち枚数は最大３〜４枚。（シャンポン待ち、タンキ待ちの２つ）

・大事にする牌の順に注目

松ヶ瀬捨牌

３巡目は孤立牌（１枚）ならくっつきでも連続形などでも使えるのに、１枚切れより先に切られるのはメンツ手ではなさそう。

つまり松ヶ瀬さんのリーチはトイツ手、チートイツが本命。

ドラ松ヶ瀬手牌

・誰かにチートイツが入る時は他にもチートイツっぽい人がいる（ケースが多い）

５巡目、渋川さんは

ドラ渋川手牌

チートイツ１シャンテン。

時々、枚数が少ない方ばかり引く場があるので注意。（孤立牌→トイツ、トイツ→アンコ、アンコ→カンツ）


・４枚見えのそばは山にある確率とアガリ率アップ


猿川捨牌



優捨牌



渋川捨牌



松ヶ瀬捨牌


優さんは

ドラ優手牌

を切ればカン待ち。

優さんから２枚、４枚見えているので相手の手に、、メンツはなく、周りは他家にメンツで使いづらい。

ドラ猿川手牌


ドラ渋川手牌

ドラ松ヶ瀬手牌

は山に２枚だけだがリーチ者には不要牌。

トイツで使える渋川さんに一発でを引かれる不運はあったが見事ツモアガリ。

リーチツモドラ裏ドラ優手牌

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