元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は岡田　紗佳プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=b4QTFVXlrDE&t=42s







２０２４年２月２７日　　第１試合

東３局　　　ドラ

東家　松ヶ瀬　隆弥　　２５０００

南家　 滝沢　和典　　２２４００

西家　 中田　花奈　　２２７００

北家　 岡田　紗佳　　２９９００

（敬称略）

まだ東場で点差も小さいので点差は考えなくて構いません。




最初に親・松ヶ瀬さんの手は

ドラ松ヶ瀬手牌

ドラ２のメンツ手３シャンテン。

どちらかを引いてイーペーコーか役牌を重ねてポンの５８００などはありそう。

ツモ打







次に南家・滝沢さんの手は

ドラ滝沢手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

このままでは役なしなのでタンヤオにして赤やドラ引きに対応できる形にしておきたい。

ツモ打








続いて西家・中田さんの手は

ドラ中田手牌

ドラ１のメンツ手１シャンテン。

ペンかペンが入ればテンパイ。

このままだとリーチ・ドラ、２６００点ペンチャン待ちでは微妙な手なのでタンヤオやピンフを付けて５２００〜満貫が狙える手にしたい。（アガリ率か打点が高い手にしたい）

ツモ打







最後に北家・岡田さんの手は

ドラ岡田手牌

赤２のメンツ手５シャンテン。

ツモ打









次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

少し６７８三色が出てきました。

三色へ行くかどうかはを引くかどうかで判断します。







同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

ツモ打してペンを拒否したように見えますが、ソウズは受け入れが残っていて後のタンヤオ変化まで考えていて柔軟な構えに見えます。







次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

６７８三色が残る２シャンテン。








同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

受け入れの１シャンテン。







同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

ツモ打してを引けば切りタンヤオ・３４５三色やピンフ変化もあります。







次巡、中田さんは

ドラ中田手牌

３トイツを残したかったのか、イーぺーコーを意識したのかご本人にしかわかりません。





また同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

赤２枚浮いている３シャンテン。

は親現物、は南家現物。








次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

６７８三色の必要牌はの６枚、７８９の必要牌はの７枚あるので現状は７８９三色の方が近そう。






同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

まだ赤が浮いていますが、のどちらかは雀頭になりそう。






次巡、松ヶ瀬さんは（動画２：４５）

ドラ松ヶ瀬手牌

やっと手が進んだ２シャンテン。





同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

赤にドラがくっついて満貫の見える２シャンテン。








次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

ツモ打と２枚並べて受け入れの１シャンテン。




同巡、岡田さんは時間を使ってツモ切り。

８巡目で滝沢さんの捨牌が


滝沢捨牌

滝沢さんからそろそろリーチが入ってもおかしくなさそう。

もしここで守備的に打つならの打（先切り）などの選択はあります。











次巡、中田さんは

ツモ打ドラ中田手牌

こちらは逆に守備的な３人の現物残し。





次巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

受け入れの１シャンテン。









次巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

受け入れの１シャンテンに変化。







同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

受け入れの１シャンテン。










また同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

１シャンテンになりどちらかを切る場面ですがここから打。

受け入れの１シャンテン。








次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

７８９三色、ペン待ち即リーチ！

待ちは山に２枚。

このは１巡前に岡田さんが切っていて放銃回避しています。



滝沢捨牌

３巡目切りから愚形残りは考えづらく、からの切りがありそう。

と切られているのでを否定。





同巡、中田さんはツモツモ切り。



岡田さんは

ドラ岡田手牌

ツモ打リーチ、待ち。

待ちは山に２枚、は１枚の計３枚。






次巡、松ヶ瀬さんはツモツモ切り。


中田さんはツモ打。

ドラ中田手牌

受け入れの１シャンテン。









次巡、松ヶ瀬さんは

ツモ打ドラ松ヶ瀬手牌

ドラ２の松ヶ瀬さんはもうちょっと粘りたいので３枚見えワンチャンス打。


これが岡田さんの当たり牌。

リーチロンドラ裏ドラ岡田手牌

リーチ・・赤・ドラの満貫、８０００点。（リーチ棒＋１０００）


この半荘は

岡田　　＋６２．９

松ヶ瀬　 ＋８．８

中田　　−２１．３

滝沢　　−５０．４


岡田さんの先切りがアガリを招いた一局でした。



今回のまとめ

・先切りする例


滝沢捨牌

早い切りからマンズは好形だと思われ、トイツ落としも入り１シャンテンくらいに見える。

打ドラ１１巡目岡田手牌

どちらかを切る場面だがは滝沢さんの現物なのでが先。

テンパイが近そうな他家がいる時は先切りが有効になるケースもある。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は瑞原　明奈プロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：０９）

https://www.youtube.com/watch?v=LvwyoSW5dd4&list=WL&index=1&t=9s








２０２４年２月１５日　　第１試合

南４局　１本場

東家　佐々木　寿人　　４３５００

南家　　瑞原　明奈　　１３４００

西家　　猿川　真寿　　２４０００

北家　　本田　朋広　　１９１００

（敬称略）

トップ目・寿人さんは何点をアガってもトップ目。（連荘）

二着目・猿川さんは寿人さんへ跳満直撃か三倍満ロンか倍満ツモでトップ。

三着目・本田さんは猿川さんへ２６００直撃か５２００ロンか１０００−２０００ツモで二着、寿人さんへ跳満直撃かリーチ棒が出て三倍満ロンか倍満ツモでトップ。

ラス目・瑞原さんは本田さんへ３２００直撃か６４００ロンか１３００−２６００ツモで三着、猿川さんへ６４００直撃か跳満ロンかリーチ棒が出て満貫ツモで二着、寿人さんへ倍満直撃か役満ロンか三倍満ツモでトップ。





最初に親・寿人さんの手は

ドラ寿人手牌

赤１のメンツ手４シャンテン。

現在３トイツあるので４トイツになればチートイツもあり、ホンイツ・チートイツも意識したい。（ドラも使いやすいから）

ツモ打







次に南家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

１２３三色が少しあるので１２３は切らずに進めたい。

ツモ打







続いて西家・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

こちらも一応３トイツあり、４トイツになればチートイツもあります。

後はイーぺーコーもあります。

ツモ打









最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

赤＋ドラのメンツ手４シャンテン。

着順アップに５２００ロンや１０００−２０００ツモが欲しい本田さんはドラを重ねるか赤をもう１枚引いてリーチしたい。

ツモ打

本田さん以外の３人が３トイツの配牌。








次巡、瑞原さんは

打ドラ瑞原手牌

１２３三色に必要なは切れないとして、、のどれかを切りそう。

ここでを切っておくとにくっつく牌が使える形でかつ雀頭が必ず残ります。

たとえカンチャン受け入れになってもそこから更にリャンメン変化も見込めます。

→→

→→

など





同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

リャンメン３つの２シャンテン。







次巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

ソウズホンイツかチートイツの３シャンテン。

カンやカンチーで鳴いたり、メンゼンで跳満〜狙いもいいでしょう。







同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

ペンチャン処理してが欲しい２シャンテン。







次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

赤やドラが余るかもしれない３シャンテン。








次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れの１シャンテン。






同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

役なし２シャンテン。








次巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

ツモ打してメンツ手でもチートイツでも２シャンテン。



同巡、瑞原さんはツモ切り、これを寿人さんがポンして打。

ポンドラ寿人手牌

受け入れの１シャンテン。

・チャンタ・ホンイツの満貫１シャンテン。






ポンの直後、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

１２３と２３４三色の両方が狙える２シャンテン。






同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れの１シャンテン。








次巡、寿人さんは

ポンドラ寿人手牌

ドラ切りした１シャンテン。








同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

受け入れの１シャンテン。










２巡後、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

待ちピンフテンパイ。

リーチしないのは引きタンヤオと２３４三色の手変わりがあるからのようです。

１３００−２６００ツモで三着になるのでメンタンピンツモでもアガりたい。

待ちは山に３枚、は０の計３枚。












次巡、瑞原さんは

ツモ打リーチドラ瑞原手牌

アガリ牌を引き、打フリテンリーチ！

待ちはが山に０、は２枚ずつ計４枚。


瑞原手牌

が少し早いのと手出しに違和感があります。

着順アップ条件の６４００ロンや１３００ー２６００ツモからタンヤオを中心とした手だろうと思われます。








同巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ツモ打して受け入れの１シャンテン。（は山に０）






同巡、本田さんはツモ打。

瑞原さんのアガリ牌は山に３枚。








次巡、寿人さんは打。


猿川さんは

ドラ猿川手牌

待ちダマテン。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。


本田さんはツモ打。

猿川さんのアガリ牌は山に１枚。





次巡、寿人さんは打。


猿川さんはツモ打。

打ドラ猿川手牌


本田さんはツモ打。






次巡、寿人さんはツモツモ切り。


猿川さんは現物になったばかりの打。


本田さんは打。











次巡、寿人さんはツモ打。


これで瑞原さんのアガリ牌は山に２枚。





同巡、瑞原さんは

リーチツモドラ裏ドラ瑞原手牌

リーチ・ピンフ・タンヤオ・ツモ・三色同順・裏２の倍満一本場、４１００−８１００。


このアガリで

寿人　　３５４００　　＋５５．４

瑞原　　２９７００　　＋９．７

猿川　　１９９００　　−２０．１

本田　　１５０００　　−４５．０



オーラスだけで二着順アップ（＋４００００点）＋倍満一本場１６３００点＝５６３００点相当のアガリを生んだフリテンリーチが見事に決まった一局でした。




今回のまとめ

・ダマテン（ヤミテン）はもっと高くしたい時や変化を待ちたい時

２巡後、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

待ちピンフテンパイ。

リーチしないのは引きタンヤオと２３４三色の手変わりがあるからだと思われる。

１３００−２６００ツモで三着になるのでメンタンピンツモでもアガりたい。


・フリテンリーチの基準を決めておく

ツモ打リーチドラ瑞原手牌

アガリ牌を引き、打フリテンリーチ！

でタンヤオと三色の三翻アップ、フリテンならツモだけなので実質四翻アップ。

リーチツモドラ裏ドラ瑞原手牌

瑞原さんはリーチ・ピンフ・タンヤオ・ツモ・三色同順・裏２の倍満一本場、４１００−８１００。

二着順アップと倍満で５６３００点相当のアガリ。

アガリ拒否は他家のチャンスが増えるリスクもありあまりおすすめできないが、一着順アップで２００００点相当で着順ダウンがないから勝負したい。

例えば

�@二翻アップ以上する時

�A待ち枚数が多い時（三面張以上）

にフリテンリーチをおすすめ。


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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：０２）

https://www.youtube.com/watch?v=U_TQYmbFUmw






２０２４年１月１８日　　第２試合

南４局　１本場　　ドラ

東家　　　堀　慎吾　　１２８００

南家　　魚谷　侑未　　１１３００

西家　　渡辺　太　　　１５６００

北家　　高宮　まり　　 ６０３００

（敬称略）

堀さんが一度アガった直後の１本場。

トップ目・高宮さんが余裕のあるデカトップ目。

二着目・太さんは何点でもアガれば二着、高宮さんへ三倍満直撃かダブル役満ロンかツモでトップ。

三着目・堀さんは太さんへ１５００直撃か２９００ロンか７００オールツモで二着目。（連荘）

最後にラス目・魚谷さんは堀さんへ１０００直撃や１３００ロンや３００−５００ツモで三着。

太さんへ２０００直撃や５２００ロンや７００−１３００ツモで二着。

リーチ棒が出て高宮さんへ三倍満直撃かダブル役満ロンかツモでトップ。





最初に親・堀さんの手は

ドラ堀手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

イーペーコーの可能性があるくらいであまり高くなりそうもないですが、赤やドラを使いやすい形にはしておきたい。

ツモ打







次に南家・魚谷さんの手は

ドラ魚谷手牌

ドラ１のメンツ手４シャンテン。

ラス回避したい魚谷さんはノミ手（リーチ１３００でも一本場１６００で三着）でもリーチしたい状況ですが愚形受け入れが多くテンパイスピードは遅そう。

できればピンフ変化や赤引きドラ引きしながら二着逆転手に育てたい。（５２００ロン、７００−１３００ツモなど）

ツモ打








続いて西家・太さんの手は

ドラ太手牌

赤１のメンツ手３シャンテン。

を引くとイーペーコー、とあるとを引いてリャンカン形になるので見落としやすい形です。（それ＋くっつき）

が活きる形もあるので字牌切りが良さそう。

ツモ打






最後に北家・高宮さんの手は

ドラ高宮手牌

オタ風を含めた３トイツながらドラ２の４シャンテン。

鳴きづらい形なのでメンゼンで進めながら親への放銃にだけ気をつけたい。

ツモ打

４トイツになればチートイツ、２〜８が増えればタンヤオ・ドラ２で鳴きやすくなります。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

雀頭候補ができた４シャンテン。





同巡、太さんは

ドラ太手牌

リャンメン受け入れだらけ、ピンフになりそうな２シャンテン。








２巡後、堀さんは

ドラ堀手牌

ドラ受け入れのできた３シャンテン。





同巡、太さんは

ドラ太手牌

ツモによってはマンズ２メンツまであるかもしれません。








次巡、太さんは

ドラ太手牌

ツモ打して受け入れの１シャンテン。










同巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

やっと３シャンテン。












次巡、太さんは

ドラ太手牌

テンパイ即リーチ、待ち。

で高目タンヤオが付く２６００〜５２００。

待ちは山に３枚、は４枚の計７枚。

太捨牌





リーチ一発目、高宮さんは

ツモツモ切りドラ高宮手牌

オリてもトップ率が高い高宮さんは現物ツモ切り。





その後、堀さんは

ドラ堀手牌

ここから１枚切る場面。

このオーラス、太さんが満貫ツモなら２０００−４０００で親カブリの堀さんと子・魚谷さんの点差が２０００点縮まり堀さんラス。

この手は雀頭、、で３メンツ、浮いているのはの４枚。

リーチに切られた数牌はで、リーチの手は真ん中（５）〜上（７８９）を中心とした手に見えます。

そう考えると２スジにかかるは切りづらい２枚。（、、、と上メンツにも当たる）

問題は宣言牌との２枚。

もしが当たるならからの切りとからの切り、からの切りとタンキ待ちがありそう。

まずはリャンメンにとれるのにカンチャンにとるのは１２３三色やチャンタ、純チャンくらいだと思われますがを切っていて３枚見えならそれも無さそう。

次には宣言牌になる形がたくさんあり過ぎてが当たるのがこの形とくらいと可能性が低め、タンキはチートイツくらいですがリーチ付近の切りからトイツ手には見えず、タンキ待ちではなさそう。

堀さんはここから打。




魚谷さんはこのポン打。

ポンドラ魚谷手牌

鳴いてタンヤオ３シャンテン。

遠い仕掛けながら、ラス目の魚谷さんはテンパイ以上にしたい。



同巡、高宮さんはツモツモ切り。








次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ここから１枚切る場面ですがどちらかを切れば１シャンテンになりますが、どちらも切る根拠に欠けます。

堀さんは現物のスジ打。

ここは一旦、切りで回り、へのくっつきを見たい。



同巡、高宮さんは打。







次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

トイツ落としした２シャンテン。







同巡、魚谷さんは

ポンドラ魚谷手牌

タンヤオ・赤・ドラの２シャンテン。









次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

太さんの当たり牌を重ねて打。

１シャンテンになり勝負するのは１枚で良くなりました。







同巡、魚谷さんは

ポンドラ魚谷手牌

赤２＋ドラの満貫２シャンテン。






また同巡、高宮さんはリーチ現物になったばかりの打。









２巡後、堀さんは

ドラ堀手牌

ツモ打してダマテン（ヤミテン）、待ち。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。






同巡、魚谷さんは

打ポンドラ魚谷手牌

堀さんがを通し３枚、２枚見えでペンチャン待ちとカンチャン待ちはワンチャンス。（リャンメン待ちはが通り否定）

魚谷さんは打して受け入れの１シャンテン。





同巡、高宮さんは打。









次巡、魚谷さんはツモツモ切り。


これが堀さんへの放銃に。

ロンドラ堀手牌

ピンフ・イーぺーコー・ドラ、５８００の一本場６１００点。（リーチ棒＋１０００）

親連荘で堀さんは３本場まで粘りを見せるも、高宮さんが５００−１０００・３本場を決めてトップ。


高宮　　＋８３．２

　堀　　＋５．０

　太　　−２６．２

魚谷　　−６２．０


この局で５８００・１本場をアガり二着率を高めた堀さんの一局をお送りしました。





今回のまとめ

・親かぶりで縮まる点差を意識

南４局　１本場　　

東家　　　堀　慎吾　　１２８００

南家　　魚谷　侑未　　１１３００

西家　　渡辺　太　　　１５６００

北家　　高宮　まり　　 ６０３００


現状は魚谷さんがラスに一番近いが、子の満貫ツモなら親が子の２倍払うので堀さんがラス。

つまり子１６００−３２００ツモ以上なら魚谷さん三着。


・押す牌が二枚以上あり決められない時はシャンテン数戻し

太さんからリーチが入り

太捨牌

リーチに切られた数牌はで、リーチの手は真ん中（５）〜上（７８９）を中心とした手に見える。

そう考えると２スジにかかるは切りづらい２枚。（、、、と上メンツにも当たる）



ドラ堀手牌

堀さんはここから１枚切る場面だが２枚も無スジを押したくない。

そんな時は雀頭や通りそうなメンツを落としてシャンテン数戻し。

堀さんは現物のスジ打。

後にテンパイした堀さんは

打ドラ堀手牌

こうなると押すのは１枚だけなので打ダマテン。

切る牌が複数で決められない時は切る牌を保留しながら後のツモに聞いてみる。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は白鳥　翔プロです。

まずは動画からご覧ください。（動画７：５９）

https://youtu.be/SAg5z2p_q9o?si=zZWL-q5QOozhHqI8








２０２４年　２月２０日　第１試合

南４局　　ドラ

東家　　萩原　聖人　　２５８００

南家　　菅原　千瑛　−４３００

西家　　鈴木　たろう　 ６３０００

北家　　白鳥　翔　　　１５５００

（敬称略）

トップ目・たろうさんは何点をアガってもトップ。

二着目・萩原さんは三倍満ロンか倍満ツモ、たろうさんへ倍満直撃でトップ目。（連荘）

三着目・白鳥さんは跳満ロンか満貫ツモ、萩原さんへ５２００直撃で二着、ダブル役満ロンかツモ、たろうさんへ三倍満直撃でトップ。

ラス目・菅原さんは三倍満ロンか倍満ツモ、白鳥さんへ跳満直撃で三着、役満ロンか三倍満ツモ、萩原さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ツモでトップ。


※動画で二巡目〜しか無いので二巡目の親から見ていきます。




最初に親・萩原さんの手牌は

ドラ萩原手牌

ドラが浮いているメンツ手２シャンテン。

雀頭が無い形でタンヤオや２３４三色、３４５三色が近そうなのでドラにこだわり過ぎず、タンヤオや三色を見て進めたい。

ツモ打







次に南家・菅原さんの手は

ドラ菅原手牌

２巡目で早くも受け入れの国士無双１シャンテン。

ドラがテンパイ前に手にあるのはある程度強みだと言っていいでしょう。（ドラ待ちはMリーグで特に出にくいから）

ツモ打

　　　



続いて西家・たろうさんの手は

ドラたろう手牌

０メンツ３トイツのメンツ手３シャンテン、チートイツの３シャンテン。

メンツ手ならペンチャンとカンチャンの愚形ばかり、トイツ手でもまだ３トイツと遅め。

ツモツモ切り

デカトップ目のたろうさんは親連荘以外の他家アガリか流局で十分。

極端な話、親６０００オールアガリでも耐えられるのは大きい。









最後に北家・白鳥さんの手は

ドラ白鳥手牌

赤もドラも無いメンツ手３シャンテン。

２巡目の状態ではマンズ１〜２ブロック、ピンズ１〜２ブロック、ソウズ１〜２ブロックの構想。

を切ればタンヤオにはなるのでタンヤオにして２３４三色や４５６三色が付くか赤を引くと勝負したい。（５２００直撃〜満貫ツモ目標）

部分は＋にもとれますが、＋だと考えるとブロックを作りやすいかもしれません。

ツモ打








次巡、菅原さんはツモ打。

国士のカモフラージュには良さそう。（でも国士がバレるのは時間の問題か）




同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

タンヤオもある２シャンテン。










次巡、萩原さんは

ドラ萩原手牌

ツモ打して２３４三色か３４５三色になりそうな２シャンテン。






同巡、菅原さんはツモ打。







また同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

時間を使ってツモ打、受け入れの１シャンテン。








２巡後、萩原さんは

ドラ萩原手牌

受け入れのピンフ・赤、１シャンテン。






同巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

やっと４トイツ、チートイツ２シャンテン。







また同巡、白鳥さんは

打ドラ白鳥手牌

時間を使ってツモ打。

ただ１シャンテンに取るなら、タンヤオや２３４三色なら落としまでありますが、白鳥さんは打。






次巡、萩原さんは

ドラ萩原手牌

ここから１枚切る場面。

萩原さんから２枚、３枚、２枚見え、２枚、３枚見え。

他家は、をあまり使ってなさそうに見えます。

アンコになりにくいのでソウズトイツを固定か先切りの選択はありそう。

萩原さんはここから打。

　




次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

受け入れのタンヤオ・２３４三色含みの１シャンテン。







次巡、萩原さんは

ドラ萩原手牌

テンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に１枚、は２枚の計３枚。

ロンやツモなら満貫〜、ツモはイーぺーコーも付き跳満〜。


萩原捨牌

と切っているのでリャンメン待ちだと仮定するとピンズは、、。

ソウズを切っているのでソウズ待ちなら、。

マンズは先切り以外での、待ちはなさそう。

またも切られているので、も否定され、マンズ待ちなら。




このリーチに菅原さんは打。

たろうさんは打。

白鳥さんは打。









次巡、菅原さんは打。

たろうさんは打。

白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

ここから１枚切る場面。

２３４三色を残すならのどちらかになりそう。

は場に２枚切れ、３枚切れのワンチャンス。

はリーチ現物がありスジ、宣言牌なのでからの切りではなさそう。

白鳥さんはここから打。






次巡、菅原さんは打。


たろうさんは打。

打ドラたろう手牌


白鳥さんは打。


この時点で国士１シャンテンの菅原さんの必要なは場に１枚（山に１枚）、は３枚（山に１枚）。

鍵を握りそうな３枚目が切られ、ポーカーフェイスを保っている菅原さん。（動画５：４８）





次巡、菅原さんはツモ打と萩原さんの当たり牌を１枚つかんだ１シャンテン。


たろうさんは打。

打ドラたろう手牌




白鳥さんは打。

ドラ白鳥手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、菅原さんは打。

たろうさんは打。


白鳥さんはツモ打リーチ！

ドラ白鳥手牌

２３４三色は崩れ、リーチ・タンヤオ・ピンフ３９００〜。

待ちでは山に１枚、は２枚の計３枚。







リーチの直後、萩原さんはツモツモ切り。

一発で白鳥さんのアガリ。

リーチ一発ロンドラ裏ドラ白鳥手牌

リーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・赤の満貫、８０００点。（リーチ棒＋１０００）

このアガリで

たろう　　＋８３．０

白鳥　　 ＋４．５

萩原　　 −２３．２

菅原　　 −６４．３


白鳥さんが二着になり＋２９０００点した一局でした。






今回のまとめ

・ツイてない人の配牌を知る

�@国士配牌

ドラ２巡目菅原手牌

菅原さんの手（２巡目）がそうだが国士無双が一番近い手はテンパイしそうなら狙う程度で放銃を避ける。

２〜８をツモ切る手は放銃率激高。

�Aチャンタ配牌

ドラ例２

チャンタや純チャンが一番近い手はペンチャンやカンチャンの埋まりにくいターツが残り、テンパイスピードで遅れやすい。

４〜６をツモ切る手は放銃率高め。

・配牌を評価する

毎回、配牌に点数をつけておき、「何点以上なら押す」というシステムで押し引きを決める方法もある。
（個人的には配牌だけでなく局途中でも手牌に点数をつけるのがおすすめ）


シャンテン数、形、ドラと赤の数、近そうな手役などで配牌に点数をつけてみる。（私は１０段階評価、それが難しいなら５段階）

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タグ：国士無双 配牌 オーラス ちょっとだけMリーグ 白鳥　翔 鈴木　たろう 菅原　千瑛 配牌から押し引きへ チャンタ 萩原　聖人 Mリーグ 戦術 麻雀

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は東城　りおプロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：２６）

https://youtu.be/NzDau2hiPFI?si=wy5XE-klh69mxD9V

※動画の最初に入場シーンがあるので本編から見たい方は３：１４〜スキップして見てください。









２０２４年１月２３日　　第１試合

東１局　１本場　　ドラ

東家　　小林　剛　　　２７９００

南家　　猿川　真寿　　２５０００

西家　　浅見　真紀　　２２１００

北家　　東城　りお　　 ２５０００

（敬称略）

親・小林さんが２９００をアガって連荘の一本場。





最初に親・小林さんの手は

ドラ小林手牌

トイツでポンできる３シャンテン。

ただポンしてしまうと雀頭が消えてしまうので、雀頭ができるまではポンしないのをおすすめします。

ツモ打









次に南家・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

赤もドラもない、自風がポンできる４シャンテン。

他家のかわし手にポンの１０００点の選択はありそう。

ツモツモ切り








続いて西家・浅見さんの手は

ドラ浅見手牌

赤＋ドラ２のメンツ手２シャンテン。

リーチかタンヤオで満貫になるので浅見さんはチャンス。

ツモ打









最後に北家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

この時点で５６７三色の必要牌６枚あるので残りののどれかを引けば三色狙いが良さそう。

ツモ打



ここで切られたを小林さんがポンして打。

ポンドラ小林手牌







同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

受け入れ２枚が増えた２シャンテン。






また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

愚形の多い一応２シャンテン。







次巡、小林さんは

ポンドラ小林手牌
　
１５００点の２シャンテン。






同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

タンヤオになる打。







また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

これで５６７三色の材料は７枚あるので三色狙いでいいでしょう。









次巡、小林さんはツモ打空切り。





同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

５６７三色にはが必要な受け入れの１シャンテン。









次巡、小林さんは

ポンドラ小林手牌

ツモ打して受け入れの１シャンテン。










同巡、東城さんは

打ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。





このを小林さんがチーして打テンパイ。

チーポンドラ小林手牌

待ち。


待ちは山に２枚ずつ計４枚。







同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

受け入れの１シャンテン。









また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

ここから１枚切る場面。

三面受け入れとの比較になりそう。

はが場に１枚切れ、が手に１枚。

が場に１枚切れと小林さんチーと東城さんに１枚。


小林捨牌

猿川捨牌

浅見捨牌


中張牌（チュンチャンパイ：２〜８）を１枚も切らない猿川さんとマンズを１枚も切らない浅見さんが居て、枚数の推測が難しそう。

それなら形だけで判断してみる方法はあります。

ここで切りすると、

ドラ例１

例１になるとを引けば５６７三色、を引けば６７８三色が狙えます。

それに赤が使える手が赤入りルールで強くなりやすいのも理由です。（２−５待ち、５−８待ち、２−５−８待ち）

東城さんは時間を使って打。

受け入れの１シャンテンに受けました。



このを浅見さんがポンして打。

ポンドラ浅見手牌

タンヤオ・赤・ドラ２、カン待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。










その後、猿川さんは

ドラ猿川手牌

テンパイスピードで遅れている猿川さんは２シャンテン。








次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ここから１枚切る場面ですが、親の小林さんは


小林捨牌

３〜７がたくさん切られてテンパイ気配。

実際、が浮いているのでこれを切ると放銃ですが、猿川さんは打。

ドラ猿川手牌
















次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れの１シャンテン。

ですがテンパイするとが出て行く形。








同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

ツモ打リーチ、待ち。

安目は３９００〜、高目なら６７８三色が付いて満貫〜。


待ちは山に１枚、は２枚ずつ計５枚。













リーチ一発目、小林さんはツモツモ切り。

これが東城さんのアガリ牌。

リーチ一発ロンドラ裏ドラ東城手牌

リーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・三色同順の跳満一本場、１２３００点。

与えられた手牌から考えられるほぼ最高打点を手にした東城さんの一局でした。




今回のまとめ

・三色同順の形は大きく分けて二種類

�@確定形

ロン例２

ロン例３

三色の形は決まっていて、三色が完成する牌（三色の必要牌９枚目）でアガるか三色以外の４メンツ目が完成する牌でのアガリ。

出現頻度は少な目。


�A不確定形

リーチツモ例４

リーチロン例５

見ての通り三色になるかわからない高目・安目がある形。

三色はこのケースが大半。


・三色不確定形ではテンパイまで保留

東城さんは

ドラ東城手牌

打して受け入れの１シャンテン。

ツモなら５６７三色、ツモなら６７８三色へ。

どちらの三色か決められない形（↑の�A）はテンパイする時に引いた牌でどちらの三色にするか決める。　

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：２２）

https://youtu.be/YeQpTVS3bHs?si=SNplKdkV-ZLuDX1u







２０２３年１２月７日　　第１試合

南４局　　８本場　　ドラ

東家　　伊達　朱里紗　２８９００

南家　二階堂　瑠美　　１６１００

西家　　白鳥　翔　　　３５３００

北家　　本田　朋広　　１９７００

（敬称略）

ラス親・伊達さんが８本場まで連荘中。　

トップ目・白鳥さんは何点でもアガればトップ。

二着目・伊達さんは４８００ロンや１０００オールツモ、白鳥さんへ１５００直撃でトップ目。（連荘）　

三着目・本田さんは満貫ロンや１０００−２０００ツモ、伊達さんへ２６００直撃で二着、倍満ロンか跳満ツモ、リーチ棒が出て白鳥さんへ６４００直撃などでトップ。

ラス目・瑠美さんはリーチ棒が出て倍満ロンやリーチ棒が出て跳満ツモ、白鳥さんへ跳満直撃でトップ。（リーチ棒が出て跳満ツモは同点トップ）






最初に親・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

役牌がトイツでポンできますが、雀頭がない形なので現状はポンしないのをおすすめします。（雀頭が他にできたらポンでもいい）

ツモ？打







次に南家・瑠美さんの手は

ドラ瑠美手牌

ダブトイツの３シャンテン。

ですがは伊達さんと持ち持ちで切られない限りポンできない状態。

瑠美さんは満貫ツモか白鳥さんや伊達さんへ満貫直撃で二着になるのでダブ・赤・ドラやダブ・ホンイツなど満貫になれば押したい手。

ツモ打







続いて西家・白鳥さんの手は

ドラ白鳥手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

トップ目の白鳥さんは１０００点でもアガればトップなので役牌を重ねてポンやタンヤオなどでもアガればOK。

後は下家の三着確定っぽい安そうな鳴き（１０００〜３９００まで）ならアシストも。

ツモ打











最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

ドラが浮いているメンツ手２シャンテン。

伊達さんへ２６００直撃でも二着、ツモなら１０００−２０００以上、トップには跳満ツモ以上か白鳥さんへ６４００以上直撃が必要です。

リーチ・ツモ・ドラで二着条件はほぼ満たしそうですが、トップには１２３三色や２３４三色、ドラや赤引きが必要です。

ツモ打








次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

これで３トイツ、４トイツになれば少しチートイツも意識したいのと、タンヤオが狙えそう。








同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ソウズリャンカンになり、打。









６巡後、白鳥さんは


白鳥捨牌


ドラ白鳥手牌

後の危険牌になりそうなを先切りして安全牌を溜め始めています。






次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

役なし２シャンテン。









同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

打して流局狙いに見えます。






次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

が場に４枚切れになり受け入れは半分、少しトイトイ変化もあります。







同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

リーチ・ドラ２テンパイ即リーチ！

安目ツモなら二着、高目ドラなら一発ツモかツモって裏１でトップ。

待ちは山に２枚、は１枚の計３枚。



本田捨牌

真ん中（５）に近い牌ばかりが切られ、変則手にも見えます。

もしこれが国士無双なら放銃を避け真ん中の方から切られるのが自然で、リーチ宣言牌が手出しなのが不自然。

色の切られ方から見て、ピンズとソウズを中心とした手で条件から２６００〜６４００ロンか１０００−２０００ツモ〜跳満ツモが狙える手のようです。（リーチ・ドラ〜リーチ・ツモ・赤・ドラ３まで）





次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ここから１枚切る場面。

リーチ現物はだけ。

この２枚を切るとほぼアガリは無さそう。

伊達さんは４枚見えでノーチャンス打。










同巡、瑠美さんは

打ドラ瑠美手牌

リーチ現物があるのでは否定されてますがなどは無スジ。

「放銃なんて怖くない」を体現するような切り。



同巡、白鳥さんは４枚見え打。









次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ツモ打して２シャンテンを維持。




同巡、瑠美さんはツモツモ切り。

白鳥さんはツモ打。







次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ここから１枚切る場面でリーチ現物はの２枚だけ。


「私の頭よ働け〜！！」と思っていたかは別として、頭をゲンコツする仕草を見せる伊達さん。（動画３：５２〜）

ここから伊達さんは瑠美さんが通したのスジ打。




同巡、瑠美さんはツモツモ切り。


白鳥さんはツモツモ切り。







次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

またここも１枚切る場面。

再び頭を叩く伊達さん。（動画５：０８〜）

伊達さんは４枚見えノーチャンスで待ちやカン待ちを否定、現物から待ちを否定しているので打。





同巡、瑠美さんは打。

白鳥さんは打 。






次巡、伊達さんは打。

同巡、白鳥さんも打。






２巡後、残りツモがあと１回になった伊達さんは

打ドラ伊達手牌

１シャンテンまで来たものの、は通ってないので打オリ。









同巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

こちらも残りツモ１回になり打、５トイツで受け入れのチートイツ１シャンテン。






同巡、白鳥さんはツモツモ切り。







次巡、伊達さんは

打ドラ伊達手牌

本田さんの当たり牌を引き１シャンテン復帰、さっき切りしていなければテンパイに取れています。

ドラ例１

残りツモがなくなった伊達さんはテンパイを諦め打。






ハイテイツモの瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

ツモ打してチートイツドラタンキ待ちテンパイ。


流局し、瑠美さんと本田さん二人テンパイ。（＋１５００）

本田さんのアガリ牌はすべて伊達さんと瑠美さんへ流れてしまいました。



伊達さんが頭を叩くなんて珍しい動きが見られた一局でした。







今回のまとめ

・不穏な捨牌はスジに注意


本田捨牌

真ん中（５）に近い牌ばかりが切られ、変則手にも見える。

もしこれが国士無双なら放銃を避け真ん中の方から切られるのが自然で、リーチ宣言牌が手出しなのが不自然。

色の切られ方から見て、ピンズとソウズを中心とした手で着順アップ条件から２６００〜６４００ロンか１０００−２０００ツモ〜跳満ツモが狙える手だと思われる。（リーチ・ドラ〜リーチ・ツモ・赤・ドラ３まで）

真ん中付近が多く切られたこんなリーチには愚形待ちがありそうなので、スジの、、などに注意したい。（カンチャン、ペンチャン、シャンポン待ちがありそう）

・残りツモが少なくなるほどオリ寄り

残りツモ１回になった伊達さんは

ドラ伊達手牌

ここから１枚切る場面。

伊達さんは受け入れの１シャンテンだがドラは場にションパイで赤切りリーチの本田さんが持っていそう、は場に３枚切れでどちらも山に少なそう。

つまり残り１巡でテンパイする確率は低そう。



本田捨牌




伊達捨牌




瑠美捨牌




白鳥捨牌


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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は仲林　圭プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/xa_ZrcXrU58?si=Rv0hR1kjwgdyZX2n





２０２４年１月１５日　　第１試合

南３局　１本場　　ドラ

東家　　仲林　圭　　　３０８００

南家　　多井　隆晴　　１８５００

西家　二階堂　亜樹　　２５７００

北家　　醍醐　大　　　２５０００

（敬称略）

トップ目・仲林さんが少しリードしていますが、二着目、三着目も１０００−２０００ツモなどで入れ替わる点差。

ラス目・多井さんも満貫ツモなどでトップ目になるので油断できない点差です。





最初に親・仲林さんの手は

ドラ仲林手牌

ダブドラがあるので二翻相当。

赤を生かしてタンヤオ・赤・ドラやイーぺーコー狙いが良さそう。

ツモ打







次に南家・多井さんの手は

ドラ多井手牌

１アンコ＋３トイツでチートイツやトイトイが近そう。

トイツは鳴きづらそうなものが多い（、）のでどちらかと言うとチートイツが近そう。

ツモツモ切り










続いて西家・亜樹さんの手は

ドラ亜樹手牌

赤＋ドラのメンツ手３シャンテン。

既に赤とドラがあるのでタンヤオかピンフが付けば、リーチして満貫になります。

ツモ打






　


最後に北家・醍醐さんの手は

ドラ醍醐手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

安手になりそうで、愚形が複数あるので引き気味で進めたい。

ツモツモ切り







次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

メンツ手４シャンテン。







同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

カンチャン２＋ペンチャンの２シャンテン。






次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

メンツ手２シャンテン。






同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

赤２＋ドラの２シャンテン。








４巡後、仲林さんは

ドラ仲林手牌

役牌が重なって鳴けるようになった３シャンテン。






同巡、多井さんは

打ドラ多井手牌

場に２枚切れになり、アンコになる可能性が０になり打。








次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

・赤・ドラの２シャンテン。









同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

リャンメン２つの２シャンテン。






次巡、亜樹さんは

打ドラ亜樹手牌

受け入れの１シャンテンになり打。






同巡、醍醐さんはツモツモ切り、これを仲林さんがポンして打。

ポンドラ仲林手牌

受け入れの１シャンテン。

仲林さんに必要なは山に１枚、は山に０。






同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

受け入れの１シャンテン。






また同巡、醍醐さんは

ドラ醍醐手牌

受け入れの１シャンテン。









次巡、仲林さんは

ポンドラ仲林手牌

カン待ち５８００テンパイ。

待ちは山に０、他家が切らない限りアガリ目は０。








同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

亜樹さんのピンフに必要なを５枚押さえて打。










次巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

８枚目のを引き、テンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に２枚ずつ計４枚。



亜樹捨牌

亜樹さんはと手出ししているのでピンズ待ちは無さそう。

カンチャン受けを嫌っている以上、それより好形を優先したと考えられる。

ドラ切りでリャンメン待ちが残るのは、からの切りの２通りだが、亜樹さんはを切っているのでを否定。






リーチ一発目、醍醐さんは打。

仲林さんはツモツモ切り。


多井さんは

打ドラ多井手牌

現物打。




同巡、醍醐さんは仲林さんが通した打。







次巡、仲林さんは

ツモ打ポンドラ仲林手牌

このは場に３枚切れのワンチャンス。

人によっては勝負したくなる人もいるかもしれませんが、仲林さんは現物打。



同巡、多井さんは打。

醍醐さんは打。






次巡、仲林さんはツモツモ切り。



同巡、多井さんは打。



ここで亜樹さんは

リーチツモドラ裏ドラ亜樹手牌

リーチ・ツモ・ピンフ・赤２の満貫一本場、２１００ー４１００。


このアガリで

仲林　　２６７００

多井　　１６４００

亜樹　　３４０００

醍醐　　２２９００


トップ目・亜樹さんと満貫ロン差でオーラスへ。




たとえワンチャンスでも当たりと判断したら死んでも切らない気迫を感じた仲林さんの読みが冴え渡った一局でした。




今回のまとめ

・オーラス近くの放銃は着順への影響大

南３局　１本場　　

東家　　仲林　圭　　　３０８００

南家　　多井　隆晴　　１８５００

西家　二階堂　亜樹　　２５７００

北家　　醍醐　大　　　２５０００


亜樹さんからリーチが入り仲林さんが満貫放銃すると２２５００点になり二着順ダウンしてのオーラスはラス率も上がり危険。


・５切りのパターンを把握


亜樹捨牌

亜樹さんはと手出ししているのでピンズ待ちは無さそう。

カンチャン受けを嫌っている以上、それより好形を優先したと考えられる。

ドラ切りでリャンメン待ちが残るのは、からの切りの２通りだが、亜樹さんはを切っているのでを否定。


またぎスジとシャンポンを除いた切りの形は、、、、、からの切り。

亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

この待ち。


・中盤以降のワンチャンスは危険度アップ

亜樹さんのリーチ後、仲林さんは

ツモ打ポンドラ仲林手牌

このは場に３枚切れのワンチャンス。

鳴きが入らなければ一人のツモは１７〜１８回。

（鳴きの有り無し、リーチの巡目などで変わるが）だいたい半分の９巡目以降のワンチャンスは危険度アップ。

仲林さんは打してオリ。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は瑞原　明奈プロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：２１）

https://youtu.be/mPcpvTcOh4Q?si=zy3bh2zV9GlX3OEC





２０２４年２月１日　　第１試合

東２局　　ドラ

東家　　勝又　健志　　１６０００

南家　　渋川　難波　　３４０００

西家　　高宮　まり　　 ２５０００

北家　　瑞原　明奈　　２５０００

（敬称略）

まだ東２局で満貫が移動しただけの状態。

点棒状況を意識する必要はありません。





最初に親・勝又さんの手は

ドラ勝又手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

少し７８９三色がありそうですが、ドラがなので真ん中を中心とした手で進めたい。

ツモ打






次に南家・渋川さんの手は

ドラ渋川手牌

赤２＋ドラの２シャンテン。

このままでもリーチ・赤２・ドラ、満貫なら十分高打点。

ただペンチャン部分に不安が残るのでツモによってはメンツ選択を変える手もあります。

ツモ打






続いて西家・高宮さんの手は

ドラ高宮手牌

７８９三色や２３４三色などありそうに見えますが、赤もドラもない手では安くなりそう。

ツモツモ切り

高宮さんは先切りして待ちの布石を打ってますが、まだ雀頭がないので、雀頭の形を残しても良かったのでは？とも感じます。







最後に北家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

カンチャン２つでテンパイスピードで遅れそうですが、こちらも真ん中を中心にした手が良さそう。

ツモ打







次巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

ドラを引き、受け入れの１シャンテン。










６巡後、勝又さんが切ったを渋川さんがカンでチーして打。

チードラ渋川手牌

受け入れの１シャンテン。

赤２＋ドラ３ならタンヤオが付いて満貫〜跳満まで。







同巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

を３枚、を１枚先切りしてスリムな形を目指している様子。






また同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

４５６三色か５６７三色も意識したくなる手ですが、は山に４枚。（３枚が渋川さんにありあと１枚）





更に同巡、勝又さんは２シャンテンになり打、これを渋川さんがチーして打。

チーチードラ渋川手牌

タンヤオ・赤２・ドラ２の満貫、待ちテンパイ。

待ちは０、は山に１枚計１枚。


これを薄目で見ていたのが瑞原さん。

「何やってるのあなた？」と疑っているような目線。（動画２：１０〜）

「渋川難波　山梨」で検索すると架空彼女検証動画が出てくる渋川さんには常に疑惑がつきまといます。

https://youtu.be/oF7DCpbL9P4?si=-TXJYoUezI-sQTqY　妄想彼女編#１

https://youtu.be/Rtd-eSH-qcc?si=CjktlX06M4w-3V_h　　妄想彼女編#２

https://youtu.be/9uUQ5prAr6g?si=Y5FwIMEw4ni6Xl79　 ホルモン丼事件


本題に戻りますが、

黒があるのにでチー、でチーしてるのにドラを手出し。

渋川さんがさらしている牌だけでもタンヤオ・赤・ドラ３９００以上。

材料によっては５６７三色など狙ってもおかしくないのに、と考える人もいるかもしれません。

ドラが余るのはどういう手だろう？となるのは自然に感じます。





渋川さんチーの後、勝又さんは

ドラ勝又手牌

受け入れの１シャンテン。




この時、高宮さんからが５枚見えなので渋川さんがもしマンズ待ちなら待ちが本命に見えます。



高宮捨牌

ドラ高宮手牌



そして瑞原さんは

打ドラ瑞原手牌

時間を使って打。

現物を残しながらまだアガリも見ている様子。







次巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

最後のを引き、渋川さんのアガリ牌は山に０。




同巡、瑞原さんはツモ打。





次巡、渋川さんはツモツモ切り、これを高宮さんがチーして打。

チードラ高宮手牌

形式テンパイ狙いと思われる高宮さんは受け入れの１シャンテン。









３巡後、勝又さんは

打ドラ勝又手牌

ドラ手出しの渋川さんのドラまたぎや高宮さんの仕掛けを警戒してか現物の打。







同巡、高宮さんがツモ切ったを瑞原さんがチーして打。

チードラ瑞原手牌

瑞原さんは４５６三色を見て打。

受け入れの１シャンテン。

テンパイチャンスだけならアンコを残す方が受け入れ枚数は多くなります。


チードラ例１

例１の場合、受け入れの１シャンテン。






その後、勝又さんは

ドラ勝又手牌

先程、高宮さんが通した打。






同巡、高宮さんは

チードラ高宮手牌

打して受け入れの１シャンテン。

このは場に３枚目なのでトイツ落としに見えます。（高宮さんから４枚見えでタンキ待ちにも当たらない状況だから）







次巡、勝又さんは打。






同巡、高宮さんは

チードラ高宮手牌

また切り１シャンテン。









また同巡、瑞原さんは

チードラ瑞原手牌

もし切りしていなければ
ここで切りテンパイに取れています。

チードラ例２







次巡、残りツモがなくなった高宮さんは打してオリ。




同巡、瑞原さんは

打チードラ瑞原手牌

こちらもテンパイの可能性が０に近づき打。







ハイテイツモの渋川さんがをツモ切り、流局。

渋川さん一人テンパイ。（＋３０００）


トップ目・渋川さんの独走を防いだ一局をお送りしました。

渋川さんの現在のMリーグでのフーロ（副露：鳴き）率が約１９％で、５局に１回くらいしか鳴かない人が鳴く以上、満貫ある仕掛けだろうと推測しやすい局でした。






今回のまとめ

・捨牌の違和感に注目


渋川捨牌

チーチードラ渋川手牌

渋川さんは２フーロ後、ドラを手出ししてテンパイ模様。

ということはとあった所からチーしたことになる。

ドラトイツなら雀頭で使えるのに切る必要もない。（タンヤオ・赤・ドラ２で満貫）

それならピンズ以外で雀頭がある＆ピンズメンツは形が決まっていると思われる。（ピンズメンツ完成かターツ）

・メンツ構成を想像

渋川さんはをツモ切ったのでを使えない形だと思われる。

つまり、、、、メンツは持ってなさそう。

食いタンなら渋川さんに、も無いので渋川さんにソウズメンツは無さそう。

ということは渋川さんはマンズ待ちかドラまたぎ待ち、の可能性が高そう。

チーチードラ渋川手牌

後になどが通り、、が浮かぶ。

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