今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=b4QTFVXlrDE&t=42s
２０２４年２月２７日 第１試合
東３局 ドラ
東家 松ヶ瀬 隆弥 ２５０００
南家 滝沢 和典 ２２４００
西家 中田 花奈 ２２７００
北家 岡田 紗佳 ２９９００
（敬称略）
まだ東場で点差も小さいので点差は考えなくて構いません。
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌ドラ２のメンツ手３シャンテン。
どちらかを引いてイーペーコーか役牌を重ねてポンの５８００などはありそう。ツモ
打次に南家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌赤もドラもないメンツ手４シャンテン。
このままでは役なしなのでタンヤオにして赤やドラ引きに対応できる形にしておきたい。
ツモ
打続いて西家・中田さんの手は
ドラ中田手牌ドラ１のメンツ手１シャンテン。
ペン
かペンが入ればテンパイ。このままだとリーチ・ドラ、２６００点ペンチャン待ちでは微妙な手なのでタンヤオやピンフを付けて５２００〜満貫が狙える手にしたい。（アガリ率か打点が高い手にしたい）
ツモ
打最後に北家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌赤２のメンツ手５シャンテン。
ツモ
打次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌少し６７８三色が出てきました。
三色へ行くかどうかは
を引くかどうかで判断します。同巡、中田さんは
ドラ中田手牌ツモ
打してペンを拒否したように見えますが、ソウズは受け入れが残っていて後のタンヤオ変化まで考えていて柔軟な構えに見えます。次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌６７８三色が残る２シャンテン。
同巡、中田さんは
ドラ中田手牌受け入れの１シャンテン。次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌受け入れの１シャンテン。同巡、中田さんは
ドラ中田手牌ツモ
打して
を引けば切りタンヤオ・３４５三色やピンフ変化もあります。次巡、中田さんは
ドラ中田手牌３トイツを残したかったのか、イーぺーコーを意識したのかご本人にしかわかりません。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌赤２枚浮いている３シャンテン。
は親現物、は南家現物。次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌６７８三色の必要牌は
の６枚、７８９の必要牌はの７枚あるので現状は７８９三色の方が近そう。同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌まだ赤が浮いていますが
、のどちらかは雀頭になりそう。次巡、松ヶ瀬さんは（動画２：４５）
ドラ松ヶ瀬手牌やっと手が進んだ２シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌赤にドラがくっついて満貫の見える２シャンテン。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌ツモ
打と２枚並べて受け入れの１シャンテン。同巡、岡田さんは時間を使って
ツモ切り。８巡目で滝沢さんの捨牌が
滝沢捨牌滝沢さんからそろそろリーチが入ってもおかしくなさそう。
もしここで守備的に打つなら
の打（先切り）などの選択はあります。次巡、中田さんは
ツモ打ドラ中田手牌こちらは逆に守備的な３人の現物
残し。次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌受け入れの１シャンテン。次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌受け入れの１シャンテンに変化。同巡、中田さんは
ドラ中田手牌受け入れの１シャンテン。また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌１シャンテンになり
どちらかを切る場面ですがここから打。受け入れの１シャンテン。次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌７８９三色、ペン
待ち即リーチ！待ち
は山に２枚。この
は１巡前に岡田さんが切っていて放銃回避しています。
滝沢捨牌３巡目
切りから愚形残りは考えづらく、からの切りがありそう。と切られているのでを否定。同巡、中田さんはツモ
ツモ切り。岡田さんは
ドラ岡田手牌ツモ
打リーチ、待ち。待ち
は山に２枚、は１枚の計３枚。次巡、松ヶ瀬さんはツモ
ツモ切り。中田さんはツモ
打。ドラ中田手牌受け入れの１シャンテン。次巡、松ヶ瀬さんは
ツモ打ドラ松ヶ瀬手牌ドラ２の松ヶ瀬さんはもうちょっと粘りたいので
３枚見えワンチャンス打。これが岡田さんの当たり牌。
リーチロンドラ裏ドラ岡田手牌リーチ・
・赤・ドラの満貫、８０００点。（リーチ棒＋１０００）この半荘は
岡田 ＋６２．９
松ヶ瀬 ＋８．８
中田 −２１．３
滝沢 −５０．４
岡田さんの先切りがアガリを招いた一局でした。
今回のまとめ
・先切りする例
滝沢捨牌早い
切りからマンズは好形だと思われ、トイツ落としも入り１シャンテンくらいに見える。打ドラ１１巡目岡田手牌どちらかを切る場面だがは滝沢さんの現物なのでが先。テンパイが近そうな他家がいる時は先切りが有効になるケースもある。
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