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2024年05月05日
ちょっとだけMリーグ#311
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:06)
https://www.youtube.com/watch?v=FaW6JRPvWFU&t=331s
2024年2月19日 第1試合
南4局 ドラ
東家 仲林 圭 41000
南家 岡田 紗佳 15300
西家 佐々木 寿人 12000
北家 茅森 早香 31700
(敬称略)
トップ目・仲林さんは親なのでアガるか流局テンパイで連荘。
二着目・茅森さんは仲林さんへ5200直撃か跳満ロンか1600−3200ツモでトップ。
三着目・岡田さんは役満ロンか三倍満ツモでトップ。
ラス目・寿人さんは3900ロンか700−1300ツモで三着、三倍満ロンか倍満ツモで二着、役満ロンか三倍満ツモでトップ。
最初に親・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
トイツのメンツ手4シャンテン。
仲林さんはこれ以上アガっても連荘するだけで二着目のアガリで逆転されるリスクもあるのでできればこの一局で終わらせたい。
仲林さんは流局一人ノーテンでもトップなので高い手には放銃しない事が重要に感じます。(茅森さんに5200直撃される、満貫ツモされると逆転)
ツモ打
次に南家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
役牌がトイツで片方をポンすれば役ありでもう片方が雀頭になりそう。
岡田さんは鳴けばラス目・寿人さんの逆転を防ぐ事も可能です。
ツモ打
続いて西家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
もしドラが重なれば、、、、の5ブロックが揃い、鳴いても満貫ですが他メンツがあるのでそれを切ってまでホンイツに行くのか微妙な所。
ツモツモ切り
最後に北家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
茅森さんは5200直撃〜満貫ツモ以上が必要なのでリーチ・タンヤオ・ツモ・赤などを目標に進めたい。
ツモ打
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ドラが重なりソウズと字牌で4ブロック。
ホンイツの材料がほぼ揃ったのでチー、カンチー、ポンで鳴けます。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
こちらも4トイツ。
次巡、岡田さんがツモ打。
このを寿人さんがチーして打。
チードラ寿人手牌
受け入れの1シャンテン。
この手はの後付け。
次巡、寿人さんは
チードラ寿人手牌
テンパイ。
待ちですがしか役が付かないのででしかアガれません。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
ツモ打の5トイツ、チートイツ1シャンテン。
2巡後、仲林さんはツモ打、このを岡田さんがポンして打。
ポンドラ岡田手牌
次巡、岡田さんは
打ポンドラ岡田手牌
ちょっと悩んで打。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れのタンヤオ・赤の1シャンテン。
次巡、仲林さんはツモ打、このを岡田さんがチーして打。
チーポンドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、仲林さんはツモ打。
ここ3巡、仲林さんの捨牌はで、岡田さんへアシストしている節があります。
このオーラス、仲林さんは二着目以外に満貫放銃してもトップ。
同巡、岡田さんは
チーポンドラ岡田手牌
待ちの1000点テンパイ。
同巡、茅森さんはツモツモ切り。
これが岡田さんのアガリ牌。
ロンチーポンドラ岡田手牌
1000点。
このアガリで岡田さんはラスを免れ、仲林さんのトップ。
話題になったカメラ目線の仲林さんのズームアップ。(動画3:33〜)
ここからの堀さんの牌譜検討が今回の本題になります。(動画3:50〜)
堀「あの時確か手牌がねの切り番だったんですよね。
であの局って上家に仲林がいてを切ると岡田としては仲林からアシストがもらえる状況だから好形で入りたいんですよ愚形をさばいて。
でもってアシストでまず選ばれる牌じゃないんですよ。
をアシストするってだってそれ別に岡田じゃないかもしんないじゃないですか親かもしれないし
で岡田がすでに役牌をポンしてる状況で仲林がアシストすると必ず数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)の中張牌(2〜8)の大体2〜8、なんか端っこの方のアシストとか字牌のアシストとかってされることない
でえっとあの時岡田が鳴きたかったのはとかえっととかよりもえっと愚形の部分ですねマンズここの部分が解消されたら
チーして4センチ(手牌4枚)になったら『この辺か』って差してもらえる(差し込み)状況だったんですね。
だからってまずアシストされないのと切っておくとね
1牌猶予ができるんですよね手牌に。
だからマンズの周りを全部とらえることができるんですよ。
あのの縦(トイツになる)に関しては全然うれしくないんですよ。
だけどリャンメンターツにフォローができても(、など)うれしくないんだけど
解消させてリャンメンで仲林のアシスト込みでフィニッシュしたい局面だからえっと残しておくとを引いた時にあのなんならもうと引けば愚形が1個もない2シャンテンになる上に
仮に愚形であるとかを持ってきても仲林がアシストしてくれるっていう前提があるからめちゃくちゃそこの部分が解消しやすくなってるんですね。
とかとかとかとかを仲林が切ってきやすい状況になってるんで。
だからあれは切る方が、通常だったら牌理的(理論上)に言ったら絶対ポンしやすいを残してを切る局面なんだけど
を切った方が単純に岡田のアガリ率が高いっていう珍しい局面
通常と逆ですね、アシストっていう所も含めて・・・ていう意味であの何気に良かったよって僕が岡田に言ったら寿人さんが仕掛けてたんですよ
あの寿人さんに急所だけは鳴かせないようにしようと思ってって岡田が第一声で言ったんですよ
で僕はそっち?ていうやり取りがありました昨日。
仲林は何と言ってたか知らないまでも。確かにそれもあるしね。
(仲林さん寿人さんチャンタを警戒しつつ打点低いからアシストしてねって意味で切りって言ってましたね)
警戒しつつまあまあまあまあ・・・」
話の中で岡田さんはチャンタ警戒だったとありましたが、岡田さん切りの場面は
寿人捨牌
チー寿人手牌
ポンドラ岡田手牌
寿人さんは字牌を切らずと真ん中に近い牌が切られ、一見、チャンタにも見える。
ただ第一打はチャンタの必要牌で違和感がある。
寿人さんは着順アップに3900ロンや700−1300ツモが必要でチャンタでは赤が使えず鳴きチャンタ・三色は2000点ならドラ使いの可能性が高まる。(ドラトイツ以上?)
切りの理由は違うものの堀さんや仲林さんから絶賛された一局でした。
今回のまとめ
・字牌は縦重なりしかしないのでメンツ作りには数牌優先
岡田さんの手
打ポンドラ岡田手牌
1枚切る場面で岡田さんは打。
か切りの選択では縦重なりしかないがにはがくっついてメンツの作りやすさにおいては数牌(マンズ、ピンズ、ソウズ)に軍配が上がる。
・4人の中の味方を探す
南4局
東家 仲林 圭 41000
南家 岡田 紗佳 15300
西家 佐々木 寿人 12000
北家 茅森 早香 31700
仲林さんは三着目とラス目に満貫放銃してもトップだが二着目の5200直撃や満貫ツモで二着。
岡田さんは寿人さんの3900ロンや700−1300ツモでラスになる危うい立場。
仲林さんと岡田さんは一局で終わらせたい目的が一致している。
仲林さんは岡田さんの上家でチーさせたい牌を切り易い。
・アシストは相手に通ってないスジから切る
寿人さんの早いチー、岡田さんがポンした後の仲林さんの切り番。
岡田捨牌
ポンドラ岡田手牌
ドラ仲林手牌
岡田さんに通ってない
マンズは、、、
ピンズは、、、、(ただし、は切っているのまたぎスジになるので後)
ソウズは、、、、(は2スジにかかるのでソウズはこの2つから)
仲林さんは打。
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2024年05月03日
ちょっとだけMリーグ#310
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 優プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:09)
https://www.youtube.com/watch?v=LC44o0piYuc
2024年3月1日 第1試合
南4局 2本場
東家 二階堂 亜樹 31800
南家 鈴木 優 42800
西家 白鳥 翔 37500
北家 渋川 難波 −12100
(敬称略)
トップ目・優さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・白鳥さんは優さんに2600直撃か5200ロンか1000−2000ツモでトップ。
三着目・亜樹さんは優さんへ5800直撃か満貫ロンか2600オールツモでトップ目。(連荘)
ラス目・渋川さんは亜樹さんへ三倍満直撃か役満ロンかツモで三着、ダブル役満ロンかツモでトップ。
現状は渋川さん以外の三人によるトップ争いになっています。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
ドラが浮いているメンツ手3シャンテン。
亜樹さんにはドラも役牌なので重ねてポンや切ってタンヤオのどちらもあります。
巡目が進むほど相手にドラポンされる可能性が高まるのでドラを切るかどうかの判断が問われます。
ツモ打
亜樹さんが切ったを優さんがチーして打。
打チードラ優手牌
まだ麻雀を知って日の浅い方にはこの仕掛け(鳴き)の意味がよくわからないと思いますが、役の方向が定まっている鳴きが「後付け」なら、こんな役が決まってない所からの鳴きを「後々付け(あとあとづけ)」と呼びます。
おそらくこの優さんの鳴きはチャンタとソウズ一気通貫の両方を狙う後々付けだと思われます。
もしここにどちらかを引くと一気通貫の完成一歩手前、を引くとチャンタへ進めます。
例えば
チードラ例1
チー例2
例1、例2のような形を配牌を見て頭に思い浮かべられるといいでしょう。
ポンの後、西家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
第1ツモで3トイツになったチートイツなら3シャンテン。(メンツ手4シャンテン)
タンヤオか役牌を重ねてポンはありそうですが、少し打点とスピードが足りない状態。
このままでは打点不足なので赤を引いてリーチ・タンヤオ・赤かリーチ・ツモ・タンヤオ狙いが良さそう。
ツモ打
最後に北家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
トイツですがポンして1000点はアガりたくない。
例えばチャンタ、もっとターツが伸びるならを落として純チャンも見たい。
もしドラを引けばタンキ待ちか重ねてドラ2になればリーチしたい。
ツモ打
次巡、優さんは
チードラ優手牌
受け入れのチャンタ1シャンテン。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
5トイツ、受け入れの1シャンテン。
次巡、優さんはツモツモ切り、これを白鳥さんがポンして打。
ポンドラ白鳥手牌
トイトイ・赤の2シャンテン。
残りのトイツはポンしやすいですがは鳴きやすくはないので微妙な仕掛けに見えます。
次巡、優さんはツモツモ切り、これを亜樹さんがポンして打。
ポンドラ亜樹手牌
タンヤオ2シャンテン。
切られたを優さんがチーして打。
チーチードラ優手牌
タンキ待ちのチャンタテンパイ。
待ちは山に2枚。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
メンツ手2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ポンドラ白鳥手牌
が出ればポンして待ちならロン○ツモ○でどちらでもトップ。
が出ればポンしてトイトイで良さそうです。
次巡、亜樹さんは
ポンドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、渋川さんはツモツモ切り。
これが優さんのアガリ牌。
ロンチーチードラ優手牌
チャンタ1000点の二本場1600点。
結果は
優 +64.4
白鳥 +17.5
亜樹 −8.2
渋川 −73.7
このトップで優さんは9勝一番乗り。
積極的な攻めが今期の好成績に繋がっているようです。
今回のまとめ
・後付け(バック)より早い仕掛けが後々付け
後付けは役が決まっている仕掛けを指し、役が決まってない段階から仕掛けるのが後々付け。
チーチー例3
チーチー例4
例3はバック(後付け)、例4はダブルバック(後付け)。
・後々付けは2つ以上の役が見える時にする
亜樹さんが切ったを優さんがチーして打。
打チードラ優手牌
もしここにどちらかを引くと一気通貫の完成一歩手前、を引くとチャンタへ進める。
例えば
チードラ例1
チー例2
今回の優さんはチャンタとソウズ一気通貫の2つがふんわりと見えるから後々付けへ。
後付けも後々付けも成功確率は高くないのでふわっと「アガれるといいな」という時に仕掛ける。
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2024年04月29日
ちょっとだけMリーグ#309
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は高宮 まりプロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:10)
https://www.youtube.com/watch?v=SsoblmCCAMk
※入場シーンがあり本編は2:23頃〜スキップして見てください。
2024年2月27日 第2試合
東1局 ドラ
東家 二階堂 亜樹 25000
南家 鈴木 大介 25000
西家 高宮 まり 25000
北家 堀 慎吾 25000
(敬称略)
開局したばかりの東1局。
4人の誰でも押しやすい局だと言えます。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
ペン、カン受け入れのネックがあるのでここが入るかどうかや変化に注目しながら進めます。
ツモ打
次に南家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
トイツなのでポンした2000点速攻はありそう。
ツモ打
続いて西家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
ドラ1のメンツ手5シャンテン。
タンヤオかピンフか役牌重ねてポンのどれかになりそう。
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
ツモ打
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
カンが埋まり2シャンテン。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
まだ雀頭が不確定でかを雀頭にしたい。
また同巡、堀さんは
打ドラ堀手牌
もしを引けばとのリャンカンが残ります。
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
0メンツ3トイツになった3シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
を鳴いてもダブルバック。(後付け2つ形)
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
ドラターツができた3シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
堀さん自ら2枚を切っていてフリテンを残した受け入れ1シャンテン。
次巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
の二度受け(二枚必要)を嫌う打。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打の1シャンテンのまま。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
テンパイ即リーチ、ペン待ち。
待ちは山に1枚。
亜樹捨牌
現物の数牌は3種しかなく、オリきるのは難しそう。
大介さんはツモツモ切り。
このを高宮さんがチーして打。
チードラ高宮手牌
リーチ現物0の高宮さんは2枚見えツーチャンス打。
受け入れの1シャンテン。(はタンヤオが崩れる役なし)
これで亜樹さんの当たり牌が出ない形になったのが大きい。
堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打して受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんはツモツモ切り。
このを大介さんがポンして打。
ポンドラ大介手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、 高宮さんはツモツモ切り。
また同巡、堀さんは
打ドラ堀手牌
を切ればテンパイですがフリテン待ちではロンできないので不利。
ここは現物切り。
次巡、大介さんは
ポンドラ大介手牌
打して受け入れの1シャンテン。
同巡、高宮さんは
チードラ高宮手牌
タンヤオ・ドラ、カンテンパイ。
待ちは山に1枚。
また同巡、堀さんはツモツモ切り。
次巡、大介さんはツモ打。
同巡、高宮さんは
ツモチードラ高宮手牌
タンヤオ・ドラ、500−1000。(リーチ棒+1000)
親リーをかわして食いタンでアガった高宮さんの一局でした。(3900+3000=6900点の価値のあるアガリ)
最近の高宮さんは鳴きを強く意識しているようです。
今回のまとめ
・オリる牌が無い時は押し返す選択も
親の亜樹さんから先制リーチ!
亜樹捨牌
ドラ亜樹手牌
このリーチに大介さんは現物切り、このを高宮さんがチーして打。
打チードラ高宮手牌
リーチ現物0の高宮さんは2枚見えツーチャンス打。
・場況に大きな変化が無い限り、二度受けは避けるのが無難
打ドラ高宮手牌
二度受け以外の他メンツが完成する牌、例えば↑の高宮さん2枚以上が4枚以上(チー、ポンやカン、手牌、捨牌、ドラ表示牌で全体の半分以上)見えない限りはの二度受けを嫌っていくのが無難。(もちろんトップ条件などで一翻足りない時のイーぺーコー狙いはあり)
※二度受けとはのような同じ2ターツだけでなくと、受け入れ、同じ受け入れがかぶっているものも含まれる。
・一発消しだけの鳴きはしない
一発を消すだけの鳴きはあまり得しない(一発を消す代わりに自分がメンゼン→鳴きとリーチできなくなるデメリット)ので、シャンテン数を進める、ハイテイずらしなど他にも理由が欲しい。(高宮さんのチーは2シャンテン→1シャンテンの鳴き)
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2024年04月26日
ちょっとだけMリーグ#308
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00)
https://www.youtube.com/watch?v=J8w_iE7BR1I&t=351s
2024年3月4日 第2試合
東3局 6本場 ドラ
東家 堀 慎吾 38300
南家 鈴木 大介 26600
西家 滝沢 和典 11000
北家 渡辺 太 24100
(敬称略)
親の堀さんが6本場と多めの連荘中。
親はここで更に点数を稼ぐチャンス、子は一刻も早く連荘を止めたい所。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
マンズが増えれば一気通貫、の内複数を引けば678三色、後はダブを重ねてポンなどもありそう。
ツモ打
次に南家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
第1ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
ここからメンツ手にするにしてもにがくっついたとしても、の埋まりにくいターツができるだけで好形ターツができにくい形、テンパイスピードが遅い手なのでドラタンキ待ちかドラが重なった時だけ跳満ツモを見ながら進めると良さそう。(他は相手の先制リーチが入ればオリ寄りになりそう)
ツモ打
続いて西家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
手役を見るなら123三色や234三色はあるかもしれませんが、ペン3やカン3受け入れのネックが多く、三色狙いは苦戦しそう。
ツモ打
最後に北家・太さんの手は
ドラ太手牌
第1ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
この手はタンヤオもありそうですがメンツ手の場合、カン、カン、カンといった愚形受け入れが多い手なのでここを引くかどうかで判断します。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここに、を引くとイーぺーコー目も出てきます。
同巡、大介さんは
打ドラ大介手牌
大介さんから2枚見え、3枚見えなら間のは山にありそうですが打。
これはおそらくを引いてのメンツ手への未練を断ち切る意味が強そうです。
また同巡、太さんは
打ドラ太手牌
場に1枚切れの打。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
この時点でマンズの並びを変えてマンズホンイツやチンイツの準備もできています。
ドラ堀手牌
カンチーできればマンズ4ブロック。(、、、)
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
役牌がトイツになり、ソウズホンイツを意識したような打。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
他家がマンズを切る中、マンズ9枚。
同巡、滝沢さんはツモ打と嫌ったカンを引いた形。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
マンズ10枚でメンツ手2シャンテン。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
場に1枚切れ打。
堀捨牌
太捨牌
切りが早く、この2人はを持っていない可能性が高そう。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
3トイツでチートイツ・ドラ2やメンホン(メンゼンホンイツ)・チートイツ・ドラ2の3シャンテン。
更に同巡、太さんはツモツモ切り。
このは染めっぽい堀さんやピンズ1メンツ落としの滝沢さんには不要そうに見えるので個人的には残したいです。(おそらく太さんはタンヤオ・チートイツやチートイツ・ドラ2が本線だと思いますが)
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打のマンズ11枚。
マンズチンイツに決めた様子。
いつリーチが入ってもいいように内側から切ります。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れのチンイツ1シャンテン。
同巡、太さんは。
これを堀さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ堀手牌
チンイツ、ペン待ち。
待ちは山に2枚。
ポンの後、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
同巡、太さんは
ドラ太手牌
受け入れのチートイツ1シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
テンパイ即リーチ、タンキ待ち。
待ちは山に1枚。
滝沢さんはツモ打
太さんは
ドラ太手牌
ここからかを切ればテンパイ。
待ちとして優秀なのは3枚見えの外側、マンズを1枚も切らない堀さんには当たってもおかしくない牌です。
太さんから2枚見え、1枚見え、2枚見え。
リャンメン待ち、はどちらもツーチャンス。
カンチャン待ちもツーチャンス。
シャンポンとタンキ待ちもあまり否定されていません。
太さんは時間を使ってツモ打リーチ!
ドラが山に0、も山に0でリーチ者二人のアガリ目はありません。
ドラ大介手牌
ドラ太手牌
大介さんと太さんはお互いに待ちを2枚ずつ持ち合っています。
次巡、堀さんはツモツモ切り。
滝沢さんはツモ打。
太さんはツモツモ切り。
これが堀さんに当たり。
ロンポンドラ堀手牌
チンイツの満貫6本場、13800点。(リーチ棒+2000)
このアガリで5万点を超えた堀さんは大トップで終了。
堀 +94.0
大介 −0.3
滝沢 −35.8
太 −57.9
今回のまとめ
・先制テンパイ者はある程度有利
先制テンパイなら即リーチすれば押し返す人は限られ、他3人がテンパイするまで相手の捨牌+自分のツモでアガリのチャンス。(逆に言うと待ち枚数が少ない時ほど押し返す人の勝率アップ)
・染めている人がいる時は同じ色待ちを避ける
堀さんはマンズチンイツテンパイ、大介さんチートイツリーチの中、太さんテンパイ。
ドラ太手牌
リーチならどちらかを切る場面。
堀さんと同じマンズ待ちでは堀さんが持っている可能性が高く枚数で微妙。
待ちは太さんから3枚見えの外側で良い待ち。
勝負なら切りリーチをおすすめ。(オリならは切らない)
・チンイツやホンイツはどこを鳴くか?を考えておく
ドラ堀手牌
こんなチンイツ(清一色)1シャンテン。
もしここから鳴くならポンとペンチー。(カンチーはが残らなくなりが使えないので跳満にならないからしない)
鳴く時は愚形を解消する牌かシャンテン数が進む牌を鳴く。
チンイツやホンイツはメンゼンテンパイの機会は多くないので鳴く牌を考えておく。
・リーチ宣言牌の違和感
大介さんからリーチが入った場面。
堀捨牌
大介捨牌
滝沢捨牌
太捨牌
大介さんは早い巡目からを切ってメンツ手に見えない。
また3枚切れ、2枚見えの状態でをリーチまで引っ張るのはくっつきやまたぎスジ待ちに期待できないのに他家がを持ってない可能性が高く山にありそうだから。
このリーチ宣言牌1枚だけでもチートイツが疑われる。(なのでチートイツは隠そうとしても無駄)
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2024年04月24日
ちょっとだけMリーグ#307
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=8KSQPCk5qeE&t=41s
2024年3月19日 第1試合
南4局 1本場 ドラ
東家 岡田 紗佳 32000
南家 本田 朋広 32700
西家 二階堂 亜樹 15200
北家 滝沢 和典 20100
(敬称略)
トップ目・本田さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・岡田さんは親なのでアガると連荘で、ツモアガリされると子の2倍支払うので本田さんとの点差を可能な限り広げたい。
三着目・滝沢さんは跳満ロンや満貫ツモ、上位2人6400直撃で二着、倍満ロンや跳満ツモでトップ。
ラス目・亜樹さんは三倍満ロンや倍満ツモでトップ。
最初に親・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
赤なしドラなしの4シャンテン。
はどちらも岡田さんの役牌でポンすれば役あり。
もしドラを引いてもタンキ待ちかトイツにする必要があるので使いづらく、赤引きを考える程度でいいでしょう。
ツモ打
次に南家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
ドラが浮いている4シャンテン。
、、、とマンズホンイツの材料が4ブロックあります。
もし4トイツになればチートイツもあり、ホンイツ・チートイツならドラ使いで跳満、倍満もあります。
が岡田さんと本田さんの持ち持ちになっていて鳴けません。
ツモ打
続いて西家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
このままではピンフくらいしか狙えなそうなので赤を引いてリーチやを落としてリーチ・タンヤオなら三着になれるかもしれません。(5200ロンや1000−2000ツモなどで三着)
ツモ打
最後に北家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
滝沢さんは6400直撃や満貫ツモが欲しいのでタンヤオや三色を付けて高打点が欲しい。
ツモ打
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
3ターツ+でブロックは足りそう。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
3メンツ+雀頭はほぼ決まり、へのくっつきを見たい。
亜樹さんが切ったを岡田さんがポンして打。
ポンドラ岡田手牌
ポンの直後、本田さんは
ドラ本田手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
が2枚必要な3シャンテン。
少し678三色や789三色があるかもしれません。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
2メンツ完成の2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ツモ打した2シャンテン。
このを本田さんがポンして打。
ポンドラ本田手牌
バック(後付け)2シャンテン。
ポンの後、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
亜樹さんが4枚目をツモ切り、滝沢さんのマンズは苦しい形。
岡田さんは
ポンドラ岡田手牌
打してカンを嫌った2シャンテン。
同巡、本田さんは
ポンドラ本田手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、岡田さんは
ポンドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、亜樹さんはツモツモ切り。
このを残すと役なし1シャンテンにとれますが、678三色にならない牌(以外)はツモ切るつもりのようです。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ツモ打して678や789三色が狙える2シャンテン。
このを岡田さんがぺンチャンでチーして打。
チーポンドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
2巡後、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れ、ピンフ含みの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に2枚、は1枚、は2枚の計5枚。
このままでは亜樹さんの着順アップは厳しいので一発ツモかツモって裏1、ハイテイツモなど1300−2600〜狙い。
リーチ一発目、滝沢さんはツモ打。
次巡、岡田さんはツモツモ切り。
本田さんはツモ打
ポンドラ本田手牌
滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ツモ打して2シャンテンを維持。
次巡、岡田さんはツモツモ切り。
同巡、本田さんは
打ポンドラ本田手牌
リーチ現物があり岡田さんがを通し、中スジ打。
本田さんはこれが通ると3巡切れるメリットが大きい。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
一応、678三色を見て打。
もしオリるなら現物があります。
切られたを岡田さんがチーして打。
チーチーポンドラ岡田手牌
の待ちテンパイ。
待ちは山に2枚、は3枚の計5枚。
チーの直後、本田さんはツモ打。
同巡、亜樹さんはツモツモ切り。
これが岡田さんのアガリ牌。
ロンチーチーポンドラ岡田手牌
1500の一本場、1800点。(リーチ棒+1000)
オーラス二本場は親・岡田さん以外の三人テンパイで流局し、岡田さんトップ。
岡田 +56.8
本田 +12.7
滝沢 −20.9
亜樹 −48.6
岡田さん決死の鳴きがアガリを生み、トップ目に立った一局でした。
今回のまとめ
・鳴きは愚形から鳴く
基本的に鳴きはペンチャン、カンチャン、シャンポン受け入れから鳴くと好形待ちが残りやすい。
・四連形は食い伸ばしにも使える良形
岡田さんは下の手から上家の切ったをチーして打。
ポンドラ岡田手牌
↓
チーポンドラ岡田手牌
チーして受け入れの1シャンテン。
四連形は真ん中に近づくほど好形を作りやすい。
→とチーできる
→とチーできる
→チーでリャンメン残りチーと
→チーでリャンメン残りチーと
真ん中に近い四連形(3456、4567)ほど好形を作りやすく、端に近い(1234、6789)ほど作りにくくなる。
これはメンゼンでも鳴きでも変わらない。
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2024年04月21日
ちょっとだけMリーグ#306
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=cABRXCZKf8A
2024年3月14日 第1試合
南4局 2本場 ドラ
東家 瀬戸熊 直樹 17300
南家 佐々木 寿人 51800
西家 松ヶ瀬 隆弥 40500
北家 園田 賢 −9600
(敬称略)
トップ目・寿人さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・松ヶ瀬さんはリーチ棒が出て満貫ツモか跳満ロン、寿人さんへ6400直撃でトップ。
三着目・瀬戸熊さんは親なので連荘が続く限りトップの可能性が残ります。
ラス目・園田さんは役満ロンか三倍満ツモか瀬戸熊さんへ倍満直撃で三着。
最初に親・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
ポンなら1500点ですが、赤引き2900はあるかも。
ツモ打
次に南家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
ドラ1のメンツ手2シャンテン。
寿人さんは1000点でもアガればトップなので役あり1000点が目標。
タンヤオかピンフにしたい。
ツモ打
をトイツ落とししてタンヤオだと思われます。
続いて西家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
アンコになったメンツ手3シャンテン。
松ヶ瀬さんはトップにリーチ棒が出て満貫ツモなどが必要なので最低満貫目標。
赤かドラを引いてのリーチ・ツモなら満貫なのでこれ以上を目指したい。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
マイナス9600点の園田さんはポンしても1300点にしかならず、これをアガっても微妙。
ツモ打
瀬戸熊さんと園田さんは持ち持ちで鳴けない。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
3トイツの3シャンテン。
ポンできないのでトイツ部分は埋まることがありません。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
受け入れのタンヤオやイーぺーコー含みの1シャンテン。
また同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
こちらはの2シャンテン。
更に同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
1シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんはツモ打。
このを園田さんがポンして打。
ポンドラ園田手牌
1300点カン待ち。
待ちは山に3枚。
次巡、園田さんは
打ポンドラ園田手牌
1300テンパイから打、1シャンテン戻し。
これは・ホンイツか・チャンタ狙いのようです。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、園田さんは
ポンドラ園田手牌
ツモ打して受け入れのホンイツ・・赤1シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
同巡、園田さんは
ポンドラ園田手牌
カン待ちテンパイ。
待ちは山に4枚。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
タンヤオ・イーぺーコー・ドラ2・赤、満貫のカン待ち。
待ちは山に0。
次巡、瀬戸熊さんは
打ドラ瀬戸熊手牌
3トイツになりこのままでは受け入れ枚数で損するのでここはどこかのトイツを落としたい。
、、の比較ですがは場に1枚切れ、はションパイ(場に0枚)なので枚数が少ない打。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ツモ打と園田さんの当たり牌を引き、カン待ちに変化。
カン待ちは山に3枚。
ここで寿人さんがリーチしないのは少しでも出アガリ確率を上げるのと松ヶ瀬さんのトップ条件を緩くしてしまうのでリーチ棒は出さないのだと思われます。(松ヶ瀬さんはリーチ棒が出て満貫ツモでトップ)
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ツモ打して・ドラ1、待ちダマテン。
待ちはは山に0、は1枚の計1枚。
ここにを引くと234三色、赤引きなら跳満ツモの可能性が上がります。
次巡、松ヶ瀬さんはツモツモ切り。
これが園田さんの当たり牌。
ロンポンドラ園田手牌
ホンイツ・・赤の満貫二本場、8600点。
結果は
寿人 +71.8
松ヶ瀬 +11.9
瀬戸熊 −22.7
園田 −61.0
オーラス、着順アップが厳しいラス目の立ち回りを見せてもらったような一局でした。
今回のまとめ
・オーラス、ラス目の戦い方
@着順アップできそうなら着順アップ優先
順位ウマが大きいルールなら着順アップが先。
A着順アップが難しいなら素点回復優先
満貫をアガれば8ポイント増えるなど、打点の高い手狙い。
Bトップを取らせたくない相手がいるなら相手に直撃
リーグ戦などトータルスコアが出る場合はライバルに直撃してトップを阻止。
・高打点の作り方
ドラ松ヶ瀬手牌
ここにを引くと234三色含みの形に変化する。
ドラ例1
園田さんの手は
ドラ園田手牌
↓
ドラ園田手牌
2巡目で、、、の4ブロック、ピンズホンイツの材料はほぼ揃っている。
↓
ポン園田手牌
↓
ポン園田手牌
↓
ポンドラ園田手牌
1300点カン待ちからと1メンツ落としてピンズホンイツへ。
最後の園田さんのテンパイ形にしてもそこにを引くとホンイツ・トイトイ・・赤など跳満にも変化する。(例3はツモり三暗刻がついて倍満)
ロンポンドラ例2
ツモポン例3
このように高打点を作りたいなら二翻〜三翻役が一手変わりや二手変わりで付くかどうかを考える。(メンツ手なら三色同順や一気通貫など、トイツ手ならトイトイ、三暗刻など。どんな形でも付けやすいのがホンイツ)
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2024年04月18日
ちょっとだけMリーグ#305
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=L00DATrNI9Q
2024年3月18日 第1試合
東2局 2本場 供託リーチ棒2 ドラ
東家 多井 隆晴 34200
南家 鈴木 大介 19800
西家 醍醐 大 20500
北家 鈴木 優 23500
(敬称略)
親・多井さんが二着目に10700点リードしていますが、1アガリで入れ替わる点差なのであまり気にしなくていいでしょう。
最初に親・多井さんの手は
ドラ多井手牌
ドラ1のメンツ手5シャンテン。
親なのにテンパイスピードで遅れそうな手で他家が先にテンパイしそう。
ツモ打
次に南家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
タンヤオにも染め手にも遠く、親よりは形的にましなものの、遅い手なのは変わりありません。
ツモ打
続いて西家・醍醐さんの手は
ドラ醍醐手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
テンパイならそのままリーチ・赤・ドラでも5200点ならチャンス手。
ツモ打
最後に北家・優さんの手は
ドラ優手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
ポンなら・赤・ドラ3900点。
ツモ打
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ドラ+赤2で満貫も見えてきました。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
が鳴ける3シャンテン。
次巡、醍醐さんは
打ドラ醍醐手牌
形でドラはを引かないと使えないので打。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ツモ打してタンヤオ含みの形。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
優さんが鳴きたいを温存しつつ進めます。
同巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
前巡、嫌ったばかりのカンを引きはフリテン。
醍醐さんからが4枚見え(場に3枚切れ+ドラ表示牌)では見た目4枚。(実際は山に2枚)
また同巡、優さんは
ドラ優手牌
ツモ打してマンズとピンズの二色に。
この時点で優さんから3枚見えでを持っている人は少なそう。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
ピンフやタンヤオの4シャンテン。
同巡、醍醐さんはツモツモ切りしてドラやも使える形になっていて、醍醐さんの選択とツモがかみ合っていません。
このを優さんがチーして打。
チードラ優手牌
バック(後づけ)の2シャンテン。
その後、多井さんは
ドラ多井手牌
ションパイをツモった多井さんは時間を使って打。
このを優さんがポンして打。
ポンチードラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
優捨牌
ポンチードラ優手牌
2フーロ入り少なくとも1シャンテン以上に見え、最悪テンパイまでありそう。
ポンの直後、多井さんは
打ドラ多井手牌
優さんの現物切り。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
まだ3シャンテン。
また同巡、醍醐さんはツモツモ切り、これを優さんがチーして打。
チーポンチードラ優手牌
・赤・ドラ、3900点シャンポン待ちテンパイ。
待ちは山に1枚、は2枚の計3枚。
次巡、多井さんはツモツモ切り。
大介さんはツモ打。
醍醐さんはツモツモ切り。
優さんは
ツモチーポンチードラ優手牌
・赤・ドラの40符三翻、1300−2600二本場1500−2800。
このアガリで
多井 31400
大介 18300
醍醐 19000
優 31300
優さんがトップ目に100点差に迫りますが、多井さんが要所のアガリを決めトップ。
多井 +58.7
優 +8.8
醍醐 −16.3
大介 −51.2
自らのアガリを捨てて役牌バックの優さんへのアシストを決めた多井さんの一局でした。
今回のまとめ
・マークすべきは大抵1人か2人
麻雀は相手3人を見ないといけないと思う人がいるかもしれないが、見るべきは相手1人か2人がほとんど。
3人以上テンパイするケースは少ない。
・自分のアガリ(テンパイも)が厳しそうならアシスト
多井さんの手は
ドラ多井手牌
ドラ1のメンツ手5シャンテン。
こんな遅い手や形が悪い手なら役牌は切らずにとっておき、相手にほどよいタイミングで鳴かせる。(役牌重なりや不要牌の処理が終わった頃、7巡目くらい〜がおすすめ)
・アガらせたくない人がいる時もアシスト
この当時はアベマズ、風林火山、ビーストの並びでビースト・大介さんにアガらせたくない。
大介さん以外へ役牌を鳴かせるのも一つの戦略。
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2024年04月15日
ちょっとだけMリーグ#304
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は菅原 千瑛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=KZv80LU_ZLY&t=11s
2024年1月29日 第2試合
東3局 ドラ
東家 菅原 千瑛 21100
南家 瀬戸熊 直樹 18400
西家 園田 賢 36500
北家 渋川 難波 24000
(敬称略)
トップ目・園田さんが二着目を12500点差つけてリードしている東3局。
最初に親・菅原さんの手は
ドラ菅原手牌
ダブとトイツで両方ポンなら5800〜。
鳴いて4シャンテンなら少し遅めですがなんとかなるかも。
ツモ打
次に南家・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテン。
カンチャン受け入れ5つでテンパイスピードは他家より遅そう。
ツモ打
続いて西家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
第一ツモでアンコのメンツ手2シャンテン。
一応456三色が少しあるので見落とさないよう進めたい。
ツモ打
最後に北家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
現在0メンツ3トイツ、赤1のチートイツ3シャンテン。
ここからメンツ手には4枚以上必要で、4人の中で渋川さんが一番テンパイスピードで遅そう。
ツモ打
次巡、菅原さんは
ドラ菅原手牌
3シャンテン。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
2巡目で早くも1シャンテン。
テンパイチャンスを考える時、余るのはでこれにくっつくとターツやトイツになる牌はマンズとソウズ。
後はトイツがアンコになるタンキ待ちテンパイがあるのででもテンパイ。
つまり受け入れの1シャンテンとなります。
また同巡、渋川さんはツモ打、このを菅原さんがポンして打。
ポンドラ菅原手牌
1500〜5800の2シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
打ドラ瀬戸熊手牌
このままではターツオーバー、愚形だらけの6ブロック形なので打。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
やっと1メンツ完成の2シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に3枚、は1枚の計4枚。
園田捨牌
ヒントが少ないリーチで通ってないスジが多く、相手の待ちを絞りきれません。(、、、待ちは否定)
同巡、渋川さんはツモツモ切り。
次巡、菅原さんはツモ打。
同巡、瀬戸熊さんはツモ打。
渋川さんはツモ打。
次巡、菅原さんは
ツモツモ切りポンドラ菅原手牌
時間を使ってツモ切り。
菅原捨牌
菅原さんはをすでに切っているのでを残してもくっつきには期待できない。
菅原さんはリーチに押し返すならピンズは全部切るつもりでしょう。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ツモ打して受け入れのタンヤオ1シャンテン。
切られたを菅原さんがポンして打。
ポンポンドラ菅原手牌
受け入れ、ダブ・、5800点の1シャンテン。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ツモ打して2シャンテン戻し。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
が通りは場に3枚切れでカンはワンチャンス。
瀬戸熊さんはツモ打して2シャンテンを維持。
渋川さんはツモ打。
次巡、菅原さんはツモツモ切り。
瀬戸熊さんはツモツモ切り。
渋川さんはツモ打。
次巡、菅原さんは
ポンポンドラ菅原手牌
ツモ打して受け入れの1シャンテン。
場にがそれぞれ3枚切れで待ちと
待ちはワンチャンス。
カンチャン待ちとシャンポン待ちとタンキ待ちには当たり得るものの、リャンメン待ちはワンチャンスなので切りしたようです。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ツモ打の2シャンテン。
渋川さんはツモツモ切り。
次巡、菅原さんはツモツモ切り。
瀬戸熊さんはツモツモ切り。
渋川さんはツモツモ切り。
現物になったばかりの切り。
このを菅原さんがチー打。
チーポンポンドラ菅原手牌
カンテンパイ。
待ちは山に0。
瀬戸熊さんはツモツモ切り。
渋川さんはツモ打。
次巡、菅原さんはツモツモ切り。
瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
受け入れの1シャンテン。
渋川さんはツモ打。
次巡、菅原さんはツモツモ切り。
瀬戸熊さんはツモ打。
園田さんは
リーチツモドラ裏ドラ園田手牌
リーチ・ツモ・の1000−2000。
打点にするとジャブ程度ですがツモの一翻が付き、親を6000点差引き離します。
2シャンテンから園田さんリーチに全ツッパした菅原さんの一局でした。
今回のまとめ
・押し寄りになる条件
@自分が親の時
親のアガリは子の1.5倍+親連荘があるので親の価値は高い。
A二着順以上アップする時
二着順以上変わるなら順位ウマだけでMリーグルールで40000点以上に相当(三着→トップは+60000点)し、子役満(32000点)より価値が高い。
B着順ダウンしない時
これ以上着順が落ちないラス目や下の着順に跳満や倍満直撃されても着順変わらない時は押しやすくなる。
※ツモアガリに関しては鳴いてツモをずらす程度しかできないのでツモられたらしょうがない、の気持ちで。
・引き寄りになる時
@自分が2シャンテンまでの遅い時
シャンテン数が2シャンテンならリーチに無スジを2枚以上押すことになる。
押す枚数が増えるほど当たり確率は上がっていくので押す枚数はほどほどに。
A放銃で二着順以上ダウンする時
下の着順と点差が近い時ほど放銃の影響が大きくなる。
B二人以上からリーチが入っている時
二人リーチではリーチ者の放銃確率が高く、リーチ者が切ったのと同じ牌を切ればオリるのに困らない。
三人リーチはますますオリ寄り。
・押し返しは押す枚数を意識
園田さんから先制リーチ。
園田捨牌
この時、菅原さんは
菅原捨牌
ツモツモ切りポンドラ菅原手牌
ポンしている2シャンテン。
菅原さんはを切っていてアガリにはが不要に見える。
つまりリーチには3枚以上押すことになる。(テンパイするまで増え続ける)
押す枚数が3枚以上なら放銃率はそれなりに高くなる。
菅原さんは5枚押してテンパイ。
チーポンポンドラ菅原手牌
ダブ・、5800点のカン待ちテンパイ。
は他家にありアガリ目0。
結局、リーチの園田さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ園田手牌
リーチ・ツモ・の1000−2000。
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2024年04月11日
ちょっとだけMリーグ#303
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は佐々木 寿人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=J_VMBVwdhDI
※最初に入場シーンがあるので本編は1:46〜ご覧ください
2024年2月13日 第1試合
東1局 1本場 ドラ
東家 茅森 早香 37000
南家 佐々木 寿人 21000
西家 二階堂 瑠美 21000
北家 園田 賢 21000
(敬称略)
親の茅森さんが4000オールツモった次局。
親と子で16000点差ついてますが、ここで子がツモれば満貫でも12000点差、跳満ツモでも18000点縮まるチャンス。
最初に親・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
赤なしドラなしのメンツ手3シャンテン。
打点を上げるにはダブを重ねるかタンヤオを見るか程度の手です。
ツモ打
次に南家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
赤1の4トイツ、チートイツ2シャンテン。(チートイツテンパイは6トイツなので6−現在のトイツ数=○シャンテンとなる)
これをメンツ手と見るなら3シャンテンですが、今後のツモを見ながらメンツ手かトイツ手か選びます。
ツモ打
続いて西家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
雀頭がなら形は安定しやすいですが、のイーぺーコーもありそう。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ドラ1のメンツ手4シャンテン。
カンチャンやペンチャンが多く、すんなりとはいかなそう。
ツモ打
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ツモ打して5トイツ、チートイツに決めました。
この時点で寿人さんのメンツ手に欲しい8枚のうち5枚が他家にあり、山に3枚。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
123三色の必要牌は6枚だけですが三色へ。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
自ら切っているのスジを残すなど待ちを選ぶ段階。
他家は2〜3シャンテンの中、寿人さんは悠々の1シャンテン。(と言っても受け入れ3種最大9枚だけですが)
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
が欲しい2シャンテン。
ですがこの時点でペンは山に1枚。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
345三色も出てきた3シャンテン。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
を切っていてスジ残し。
現在、が場に3枚切れなので少しを使いにくくなっているとも考えられます。
受け入れの1シャンテン。
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
4トイツになりメンツ手2シャンテンでチートイツ2シャンテン。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ドラが重なり受け入れの1シャンテン。(ただしは山に0、は山に1枚ずつ)
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ツモ打リーチ、タンキ待ち。
待ちは場に1枚切れ山に2枚。
寿人捨牌
真ん中に近い中張牌(2〜8)が多く切られ、チートイツが本命のトイツ手に見えます。
後はのトイツかぶりも特徴の1つ。
同巡、瑠美さんは打。
園田さんは
ドラ園田手牌
テンパイ即リーチ、シャンポン待ち。
待ちは山に0、は1枚の計1枚。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
園田さん現物のスジ打。
同巡、瑠美さんは
打ドラ瑠美手牌
園田さん現物で寿人さん現物のスジ打。
次巡、茅森さんはツモ切り。
瑠美さんは打。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの345三色含み1シャンテン。
同巡、瑠美さんは打。
次巡、茅森さんはツモ切り。
同巡、寿人さんは
リーチツモドラ裏ドラ寿人手牌
リーチ・ツモ・チートイツ・赤・裏2の跳満一本場、3100−6100。(リーチ棒+1000)
このアガリで
茅森 30900
寿人 34300
瑠美 17900
園田 16900
跳満親かぶりでトップ目と13300+6100=19400点差が縮まり寿人さんがトップ目。
捨牌に細工せず山にある待ちをツモった寿人さんの一局でした。
今回のまとめ
・チートイツにする判断基準をおさらい
@4トイツ以上になった時
4トイツからチートイツを考えるが、鳴きやすい時やメンツ手が近いなら狙わない。
Aピンフなどメンツ手に遠い時
受け入れ枚数だけならメンツ手が上。
B打点が欲しい時
跳満ツモ条件の時、ドラ2あればリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2狙い。(ドラタンキ待ちリーチも)
赤もドラも無い時の1600−3200ツモ条件の時。
今回の寿人さんは
ドラ寿人手牌
配牌4トイツでピンフにはここから5枚必要で時間がかかり過ぎるからチートイツへ。
もし3巡に1枚引いたとすると5枚×3巡=15巡かかり、テンパイは16巡目の終盤。(1人17〜18巡まで)
この後、を引くかも注目。
・捨牌に迷彩(捨牌に細工して読みづらくする)は必要ない
今回はチートイツでわかりやすい捨牌になりやすいが、山にある待ちをツモればいいので迷彩の必要が無い。
寿人捨牌
真ん中に近い中張牌(2〜8)が多く切られ、チートイツが本命のトイツ手に見える。
後はのトイツかぶりも特徴の1つ。
待ちは場に1枚切れの山に2枚。
茅森捨牌
寿人捨牌
瑠美捨牌
園田捨牌
ツモアガリを目指すなら何が他家に不要か?と山に残っていそうな牌は何か?をよく知る必要があるが、他家の鳴き以外の影響を受けないのが大きい。
2巡目からチートイツ1シャンテンになり7巡目、寿人さんから3枚見え、2枚見えから間のは使いにくいので残し。
ドラ7巡目寿人手牌
↓
リーチツモドラ裏ドラ寿人手牌
9巡目リーチ13巡目ツモアガリ3100−6100。(+1000)
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2024年04月08日
ちょっとだけMリーグ#302
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は高宮 まりプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=K_BbfyJLS88
南2局は動画0:40頃〜です。
2024年3月8日 第1試合
南2局 ドラ
東家 二階堂 瑠美 25800
南家 黒沢 咲 24400
西家 鈴木 たろう 29000
北家 高宮 まり 20800
(敬称略)
もう南2局ですが、ラス目の高宮さんも満貫ツモなどでトップ目になる程度の接戦。
ここからのアガリが着順にも直結しそう。
最初に親・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
ドラ1枚が浮いているメンツ手4シャンテン。
タンヤオならドラが邪魔になり、ドラを使うならタンヤオは付きません。
ドラが重なるとリーチ・ドラ2の7700なら打点は十分、後はマンズ7枚あるのでマンズや字牌が増えるとマンズホンイツも出てきそう。
ツモ?打
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
ソウズと字牌ブロックは、、、の4ブロックあり、ソウズホンイツの材料は十分。
黒沢さんにはダブなのでダブ・ホンイツで満貫。
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
トイツでポンならかわし手の1000点になる程度。
赤を引いても2000点で5シャンテンでは他家にテンパイスピードでも打点でも劣りそう。
ツモを見ながら手が進まなそうなら中盤からでもオリを意識します。
ツモ打
最後に北家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
ドラは使いにくいですが赤はスライドなどして使えるのでピンフなどを目指したい。
ツモ打
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
リャンメン3つでを引けばピンフが付きます。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ソウズと字牌で5ブロックあるのでポン、、チーのどこからでも鳴けます。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
早くも2シャンテン。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ホンイツには不要な1メンツ完成。
同巡、たろうさんはツモ打、このを黒沢さんはポンせずスルー。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
受け入れの役なし1シャンテン。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
役なし2シャンテン。
同巡、高宮さんはツモツモ切り、これを黒沢さんがポンして打。
ポンドラ黒沢手牌
ホンイツ2シャンテン。
もしピンズメンツを残すと1シャンテンですが2000点。
シャンテン数を1落として2翻アップするホンイツのとの比較ですが、個人的にはホンイツをおすすめします。
ポンドラ例1
例1は2000点の1シャンテン。
黒沢捨牌
ソウズホンイツに見える捨牌。
同巡、たろうさんは
ドラたろう捨牌
2枚切れでくっつきが弱くなり黒沢さんには当たらなそうな打。
また同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
をトイツ落としして2〜8を引けばタンヤオが付き四連形にがくっつけばタンヤオ・ピンフ、でもテンパイ。
その後、瑠美さんはツモ打、このを黒沢さんがポンして打。
ポンポンドラ黒沢手牌
受け入れの満貫1シャンテン。
は親現物だから残しているようです。
次巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
ここもを切ればテンパイですが打1シャンテン戻し。
高宮さんは5200ロンか1000−2000ツモで二着順アップするのでリーチ・タンヤオ・ピンフ・裏(満貫)やリーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ(1300−2600)狙いが良さそう。
ドラ例2
このテンパイ(例2)ならリーチ・ピンフの最低2000点、ツモって700−1300のアガっても着順は変わりません。
せめてタンヤオは付けたい、というのが高宮さんの狙いでしょう。
次巡、たろうさんはツモ打と黒沢さんの現物切り。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
マンズはでフリテンの可能性があるのでツモ打。
受け入れの1シャンテン。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
ツモ打して受け入れの1シャンテン。
同巡、たろうさんはツモ打。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
ツモ打リーチ、待ち。
待ちは山に1枚ずつ、は2枚の計4枚。
高宮捨牌
役牌からの切り出しで字牌→数牌を並べてメンツ手に見えます。
リーチ一発目、瑠美さんは
打ドラ瑠美手牌
時間を使って打。
現物がなく、2枚あってシャンポン待ちの可能性が低いとかリャンメン受け入れにしたいのはあるかもしれません。
同巡、黒沢さんはツモツモ切り。
ポンポンドラ黒沢手牌
もしテンパイするとで放銃になってしまいます。
たろうさんはツモ打。
高宮さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ高宮手牌
リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフの満貫、2000−4000。
このアガリでトップ目に立った高宮さんですが、南3局はたろうさんが2000−4000ツモ、オーラスは瑠美さんの黒沢さんへの2600ロンでたろうさんトップ。
たろう +55.0
高宮 +6.8
瑠美 −17.6
黒沢 −44.2
二度のテンパイはずしで打点アップと好形変化の両方を満たしたテンパイからの一発ツモで三着順アップを果たした、高宮さんの一局でした。
今回のまとめ
・場に安い待ち、相手が持ってなさそうな待ち、4枚見えにくっついた待ちはアガリ率アップ
瑠美捨牌
黒沢捨牌
たろう捨牌
ドラ高宮手牌
高宮さんはツモ打した四連形2つの1シャンテン。
瑠美さんはマンズを1枚も切らずマンズが多そう。(早い切りでピンズは5より上か下しかなさそう)
黒沢さんはソウズホンイツに見え、ピンズは持ってなさそう。
たろうさんは真ん中〜上(789)を多く切っているが、それだけでは判断しづらいものの切り。
高宮さんは4枚目を引いたので2人があまり持ってなさそうなピンズ待ち、特に4枚見えの外側(9に近い側)を待ちにしたい。(瑠美さんはが不要なのでやも不要と思われる)
それにはにをくっつけた待ちにしたい。
→待ち
→待ち
・好形待ちも逆再生
手牌読みには逆再生という言葉がよく出てくるが、好形待ちも待ちの形から逆再生するとどの形を目指すといいかわかるかも?
@5枚使い三面待ち(23456、34567、45678の三種)
、、、四連形からの変化の一部。
Aアンコ(暗刻)+1枚形(アンコに隣の牌か2つ隣の牌がくっつく)
→待ち例3
→待ち例4
→待ち例5
例3のようにアンコが1枚の内側(5に近い)に来るとアンコの外側待ち(例3なら)が良い待ちになりやすい。
例4でを切っていると中スジが当たるケースもある。
例5でアンコが1枚の外側(1や9に近い)に来るとアンコの内側待ちはさほど良い待ちにならない。
Bアンコ+四連形
→待ち
C2アンコ+1枚形
→待ち
BやCは@やAから枚数を増やしただけ。
7枚使いの多面張は麻雀の雀龍.comさんに全19パターンが載っています。
https://mj-dragon.com/wait/
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