2024年03月25日
ちょっとだけMリーグ#298
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画7:59)
https://youtu.be/SAg5z2p_q9o?si=zZWL-q5QOozhHqI8
2024年 2月20日 第1試合
南4局 ドラ
東家 萩原 聖人 25800
南家 菅原 千瑛 −4300
西家 鈴木 たろう 63000
北家 白鳥 翔 15500
(敬称略)
トップ目・たろうさんは何点をアガってもトップ。
二着目・萩原さんは三倍満ロンか倍満ツモ、たろうさんへ倍満直撃でトップ目。(連荘)
三着目・白鳥さんは跳満ロンか満貫ツモ、萩原さんへ5200直撃で二着、ダブル役満ロンかツモ、たろうさんへ三倍満直撃でトップ。
ラス目・菅原さんは三倍満ロンか倍満ツモ、白鳥さんへ跳満直撃で三着、役満ロンか三倍満ツモ、萩原さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ツモでトップ。
※動画で二巡目〜しか無いので二巡目の親から見ていきます。
最初に親・萩原さんの手牌は
ドラ萩原手牌
ドラが浮いているメンツ手2シャンテン。
雀頭が無い形でタンヤオや234三色、345三色が近そうなのでドラにこだわり過ぎず、タンヤオや三色を見て進めたい。
ツモ打
次に南家・菅原さんの手は
ドラ菅原手牌
2巡目で早くも受け入れの国士無双1シャンテン。
ドラがテンパイ前に手にあるのはある程度強みだと言っていいでしょう。(ドラ待ちはMリーグで特に出にくいから)
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
0メンツ3トイツのメンツ手3シャンテン、チートイツの3シャンテン。
メンツ手ならペンチャンとカンチャンの愚形ばかり、トイツ手でもまだ3トイツと遅め。
ツモツモ切り
デカトップ目のたろうさんは親連荘以外の他家アガリか流局で十分。
極端な話、親6000オールアガリでも耐えられるのは大きい。
最後に北家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
2巡目の状態ではマンズ1〜2ブロック、ピンズ1〜2ブロック、ソウズ1〜2ブロックの構想。
を切ればタンヤオにはなるのでタンヤオにして234三色や456三色が付くか赤を引くと勝負したい。(5200直撃〜満貫ツモ目標)
部分は+にもとれますが、+だと考えるとブロックを作りやすいかもしれません。
ツモ打
次巡、菅原さんはツモ打。
国士のカモフラージュには良さそう。(でも国士がバレるのは時間の問題か)
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
タンヤオもある2シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ツモ打して234三色か345三色になりそうな2シャンテン。
同巡、菅原さんはツモ打。
また同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
時間を使ってツモ打、受け入れの1シャンテン。
2巡後、萩原さんは
ドラ萩原手牌
受け入れのピンフ・赤、1シャンテン。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
やっと4トイツ、チートイツ2シャンテン。
また同巡、白鳥さんは
打ドラ白鳥手牌
時間を使ってツモ打。
ただ1シャンテンに取るなら、タンヤオや234三色なら落としまでありますが、白鳥さんは打。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ここから1枚切る場面。
萩原さんから2枚、3枚、2枚見え、2枚、3枚見え。
他家は、をあまり使ってなさそうに見えます。
アンコになりにくいのでソウズトイツを固定か先切りの選択はありそう。
萩原さんはここから打。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
受け入れのタンヤオ・234三色含みの1シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に1枚、は2枚の計3枚。
ロンやツモなら満貫〜、ツモはイーぺーコーも付き跳満〜。
萩原捨牌
と切っているのでリャンメン待ちだと仮定するとピンズは、、。
ソウズを切っているのでソウズ待ちなら、。
マンズは先切り以外での、待ちはなさそう。
またも切られているので、も否定され、マンズ待ちなら。
このリーチに菅原さんは打。
たろうさんは打。
白鳥さんは打。
次巡、菅原さんは打。
たろうさんは打。
白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ここから1枚切る場面。
234三色を残すならのどちらかになりそう。
は場に2枚切れ、3枚切れのワンチャンス。
はリーチ現物がありスジ、宣言牌なのでからの切りではなさそう。
白鳥さんはここから打。
次巡、菅原さんは打。
たろうさんは打。
打ドラたろう手牌
白鳥さんは打。
この時点で国士1シャンテンの菅原さんの必要なは場に1枚(山に1枚)、は3枚(山に1枚)。
鍵を握りそうな3枚目が切られ、ポーカーフェイスを保っている菅原さん。(動画5:48)
次巡、菅原さんはツモ打と萩原さんの当たり牌を1枚つかんだ1シャンテン。
たろうさんは打。
打ドラたろう手牌
白鳥さんは打。
ドラ白鳥手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、菅原さんは打。
たろうさんは打。
白鳥さんはツモ打リーチ!
ドラ白鳥手牌
234三色は崩れ、リーチ・タンヤオ・ピンフ3900〜。
待ちでは山に1枚、は2枚の計3枚。
リーチの直後、萩原さんはツモツモ切り。
一発で白鳥さんのアガリ。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ白鳥手牌
リーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・赤の満貫、8000点。(リーチ棒+1000)
このアガリで
たろう +83.0
白鳥 +4.5
萩原 −23.2
菅原 −64.3
白鳥さんが二着になり+29000点した一局でした。
今回のまとめ
・ツイてない人の配牌を知る
@国士配牌
ドラ2巡目菅原手牌
菅原さんの手(2巡目)がそうだが国士無双が一番近い手はテンパイしそうなら狙う程度で放銃を避ける。
2〜8をツモ切る手は放銃率激高。
Aチャンタ配牌
ドラ例2
チャンタや純チャンが一番近い手はペンチャンやカンチャンの埋まりにくいターツが残り、テンパイスピードで遅れやすい。
4〜6をツモ切る手は放銃率高め。
・配牌を評価する
毎回、配牌に点数をつけておき、「何点以上なら押す」というシステムで押し引きを決める方法もある。
(個人的には配牌だけでなく局途中でも手牌に点数をつけるのがおすすめ)
シャンテン数、形、ドラと赤の数、近そうな手役などで配牌に点数をつけてみる。(私は10段階評価、それが難しいなら5段階)
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