元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は東城　りおプロです。

まずは動画からご覧ください。（動画８：２６）

https://youtu.be/NzDau2hiPFI?si=wy5XE-klh69mxD9V

※動画の最初に入場シーンがあるので本編から見たい方は３：１４〜スキップして見てください。









２０２４年１月２３日　　第１試合

東１局　１本場　　ドラ

東家　　小林　剛　　　２７９００

南家　　猿川　真寿　　２５０００

西家　　浅見　真紀　　２２１００

北家　　東城　りお　　 ２５０００

（敬称略）

親・小林さんが２９００をアガって連荘の一本場。





最初に親・小林さんの手は

ドラ小林手牌

トイツでポンできる３シャンテン。

ただポンしてしまうと雀頭が消えてしまうので、雀頭ができるまではポンしないのをおすすめします。

ツモ打









次に南家・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

赤もドラもない、自風がポンできる４シャンテン。

他家のかわし手にポンの１０００点の選択はありそう。

ツモツモ切り








続いて西家・浅見さんの手は

ドラ浅見手牌

赤＋ドラ２のメンツ手２シャンテン。

リーチかタンヤオで満貫になるので浅見さんはチャンス。

ツモ打









最後に北家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

この時点で５６７三色の必要牌６枚あるので残りののどれかを引けば三色狙いが良さそう。

ツモ打



ここで切られたを小林さんがポンして打。

ポンドラ小林手牌







同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

受け入れ２枚が増えた２シャンテン。






また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

愚形の多い一応２シャンテン。







次巡、小林さんは

ポンドラ小林手牌
　
１５００点の２シャンテン。






同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

タンヤオになる打。







また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

これで５６７三色の材料は７枚あるので三色狙いでいいでしょう。









次巡、小林さんはツモ打空切り。





同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

５６７三色にはが必要な受け入れの１シャンテン。









次巡、小林さんは

ポンドラ小林手牌

ツモ打して受け入れの１シャンテン。










同巡、東城さんは

打ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。





このを小林さんがチーして打テンパイ。

チーポンドラ小林手牌

待ち。


待ちは山に２枚ずつ計４枚。







同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

受け入れの１シャンテン。









また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

ここから１枚切る場面。

三面受け入れとの比較になりそう。

はが場に１枚切れ、が手に１枚。

が場に１枚切れと小林さんチーと東城さんに１枚。


小林捨牌

猿川捨牌

浅見捨牌


中張牌（チュンチャンパイ：２〜８）を１枚も切らない猿川さんとマンズを１枚も切らない浅見さんが居て、枚数の推測が難しそう。

それなら形だけで判断してみる方法はあります。

ここで切りすると、

ドラ例１

例１になるとを引けば５６７三色、を引けば６７８三色が狙えます。

それに赤が使える手が赤入りルールで強くなりやすいのも理由です。（２−５待ち、５−８待ち、２−５−８待ち）

東城さんは時間を使って打。

受け入れの１シャンテンに受けました。



このを浅見さんがポンして打。

ポンドラ浅見手牌

タンヤオ・赤・ドラ２、カン待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。










その後、猿川さんは

ドラ猿川手牌

テンパイスピードで遅れている猿川さんは２シャンテン。








次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ここから１枚切る場面ですが、親の小林さんは


小林捨牌

３〜７がたくさん切られてテンパイ気配。

実際、が浮いているのでこれを切ると放銃ですが、猿川さんは打。

ドラ猿川手牌
















次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

受け入れの１シャンテン。

ですがテンパイするとが出て行く形。








同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

ツモ打リーチ、待ち。

安目は３９００〜、高目なら６７８三色が付いて満貫〜。


待ちは山に１枚、は２枚ずつ計５枚。













リーチ一発目、小林さんはツモツモ切り。

これが東城さんのアガリ牌。

リーチ一発ロンドラ裏ドラ東城手牌

リーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・三色同順の跳満一本場、１２３００点。

与えられた手牌から考えられるほぼ最高打点を手にした東城さんの一局でした。




今回のまとめ

・三色同順の形は大きく分けて二種類

�@確定形

ロン例２

ロン例３

三色の形は決まっていて、三色が完成する牌（三色の必要牌９枚目）でアガるか三色以外の４メンツ目が完成する牌でのアガリ。

出現頻度は少な目。


�A不確定形

リーチツモ例４

リーチロン例５

見ての通り三色になるかわからない高目・安目がある形。

三色はこのケースが大半。


・三色不確定形ではテンパイまで保留

東城さんは

ドラ東城手牌

打して受け入れの１シャンテン。

ツモなら５６７三色、ツモなら６７８三色へ。

どちらの三色か決められない形（↑の�A）はテンパイする時に引いた牌でどちらの三色にするか決める。　

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