多肉植物が大ブームにより世間に認知されて、なかなか怪しい商品が出回っている。
本日は高級多肉の1つ、玉扇の怪しい商品に出会ったので警告がてら記事にしたいと思う。
玉扇はギョクセンが一般的な読み方で、一部タマオウギとも読まれます。
ハオルチア玉扇は学名Haworthia truncata(ハオルチア トゥルンカータ)です。
玉扇は日本国内ではハオルチア トゥルンカータと呼ばれることはまず無く、ほぼ100%玉扇と呼ばれます。
逆に言えば玉扇と言えばハオルチア トゥルンカータのことで、それ以外はないかと思います。
そんな中で出会った偽装表示。
巧妙な偽装に隠された悪意!!!
タグが混じってしまっただけかもと思い、日を開けて確認に行きましたが、改善が見受けられなかった…
▼玉扇。
▲
ああ、玉扇。
これは玉扇ですな。
▼コッチハ?
ん?
手前2つが…
▼よく見ると。
▲
巻いてるね。
玉扇は群生すると多少縦横ぐちゃぐちゃになるが、基本は扇状。
これは玉扇交配種の静鼓では??
多肉植物 ハオルチア 静鼓
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*先日アップした静鼓の記事
静鼓の学名はHaworthia hyd Seikoのはず。
何処にも玉扇とはなっていない。
これはアカンやつでしょ…
確かに玉扇はレア多肉であり1,000円以下で販売とは安いとも思う。
現に数日確認に来れなかった間にかなり売れてしまっていた…
ここには乗っておりませんが、中にはグリーン玉扇もありました。
グリーン玉扇は一応玉扇と入っていますが、本物の玉扇とは色や形など大きく異なります。
卸売もそうですが、販売店もこれでいいんでしょうか?
静鼓には静鼓の、グリーン玉扇にはグリーン玉扇のよさがあります。
初心者を騙すような事はやめていただきたい。
一応見分ける方法。
玉扇は窓部分がほぼ平ら。
窓は尖っていない。
横から見た時の色は濃いグリーンで、薄いグリーンはグリーン玉扇の可能性大。
全体の形は仔が無いかぎり一直線の扇状。
グリーン玉扇もほぼ一直線だが、静鼓は中心のみ一直線で周りは螺旋状となる。
今回の件は、販売店の方は多肉を結構扱っている割に詳しくもなかったので、ホントに気づいて無いだけかもしれないが…
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はじめまして。
コメントありがとうございます。
怖い世界ですね(´Д⊂ヽ
クラッスラのパステルをファンタジーと偽ったり…
何でもありかと!
斑入り系は怖いっす。
グリーン玉扇は、はっきり言ってしまうと玉扇そのものではありません。これも静鼓と同じ玉扇×寿の交配種です。
他にも、玉扇と万象の交雑種的な物が結構出回っています。また、最悪なのは静鼓錦に玉扇を掛け戻したものに斑入りが出現した場合、それを玉扇錦として出したり、マリン(宝草錦×オブツーサ)にOB-1辺りを掛け戻したものに出た斑入りをオブツーサ錦として販売したりするケースは割と見かけます。まぁ、出てくるところは限られますが、ン十万の値段がつけられてる事もあるので恐ろしいです。