2014年12月30日
首を労わってますか?
頚部脊髄症(けいぶせきずいしょう)について
頚部とは首のことをいいますがこの病気は首の部分で、背骨の中を通っている脊髄(脳の神経と同じ中枢神経で、手の運動や感覚を司り、手足で感じた感覚を脳に伝えたり、脳から手足へ運動の指令を伝達したりする役割をはたしている)が、加齢によって変性(老化)する過程で圧迫され、特徴的な症状をきたすものを言います。
脊髄が圧迫される原因として最も多いのが、骨が後ろへずれてしまう「後方すべり症」です。高齢なほど発生頻度が高まります。
若い方でも、家でテレビを見ながら同じ方向で横になって観ていると段々と脊髄が曲がってきますので注意が必要です。
骨のズレの原因は?
首には7つの骨があり、骨と骨との間に椎間板と言う軟骨が挟まっています。
椎間板は、首に衝撃が加わるとそのエネルギーを吸収してショックを和らげたり、首を前後左右に傾けたりする時に自身を変形させてしなやかな運動を司ります。
椎間板は、本来、水分を多量に含み弾力性に富んだ柔らかい組織ですが、20代後半から水分量が減り、硬くなっていきます。
その結果、姿勢に応じて自由に変形出来なくなってしまうのです。
そのため首を後ろにそらす時、椎間板は変形しないので、骨自体が後ろにずれる(すべる)ことによって首をそらすようになってしまうのです。
レントゲン写真で調べた結果、この後ろへの2mm以上のズレが日本人の一般成人男女の44%以上にみられることが分かっています。
その症状は?
初発の症状として最も多いのが、両手のしびれや、箸や書字、ボタン付け動作などにおける手の使いづらさです。
つまずき易さ、歩行時のもつれ、あるいは足のしびれといった下肢の症状で始まる方も2〜3割います。一般にはこれらの手足の症状は徐々に悪くなっていきます。
最悪の場合は、両手が使えず、歩けない、そして排尿が上手く出来ないといった状態に陥ることもあります
イ
その診断は?
常に両手にしびれがある、首を後ろにそらすと両手にしびれが生じる、あるいはつまずきの回数が増えたり程度が悪化している、といった症状があり、高齢であればあるほど頚部脊髄症である可能性が高いと言えます。従って、これらの症状がみられたときは、速やかに整形外科医あるいは脊椎の専門医を受診する必要があります。
その治療は?
頚部脊髄症であると分かれば、一般に手術が必要になります。
脊髄の圧迫を解消させる方法がとられます。
現在、手術は標準化され、安全かつ確実に効果が見込めるものへと進歩しています。
症状が始まってから手術までの期間が早ければ早いほど、改善が良好であることが分かっているので、早期発見早期治療がとても大事なのです。
ただでさえ身体の中で一番重い頭部を支えている首を一日一度は、労わり肩や首を回すなど少しでもストレッチをすることで少しでも快適な生活が長く続けられるよう日頃から自分の身体のケアを心掛けましょう!
頚部とは首のことをいいますがこの病気は首の部分で、背骨の中を通っている脊髄(脳の神経と同じ中枢神経で、手の運動や感覚を司り、手足で感じた感覚を脳に伝えたり、脳から手足へ運動の指令を伝達したりする役割をはたしている)が、加齢によって変性(老化)する過程で圧迫され、特徴的な症状をきたすものを言います。
脊髄が圧迫される原因として最も多いのが、骨が後ろへずれてしまう「後方すべり症」です。高齢なほど発生頻度が高まります。
若い方でも、家でテレビを見ながら同じ方向で横になって観ていると段々と脊髄が曲がってきますので注意が必要です。
骨のズレの原因は?
首には7つの骨があり、骨と骨との間に椎間板と言う軟骨が挟まっています。
椎間板は、首に衝撃が加わるとそのエネルギーを吸収してショックを和らげたり、首を前後左右に傾けたりする時に自身を変形させてしなやかな運動を司ります。
椎間板は、本来、水分を多量に含み弾力性に富んだ柔らかい組織ですが、20代後半から水分量が減り、硬くなっていきます。
その結果、姿勢に応じて自由に変形出来なくなってしまうのです。
そのため首を後ろにそらす時、椎間板は変形しないので、骨自体が後ろにずれる(すべる)ことによって首をそらすようになってしまうのです。
レントゲン写真で調べた結果、この後ろへの2mm以上のズレが日本人の一般成人男女の44%以上にみられることが分かっています。
その症状は?
初発の症状として最も多いのが、両手のしびれや、箸や書字、ボタン付け動作などにおける手の使いづらさです。
つまずき易さ、歩行時のもつれ、あるいは足のしびれといった下肢の症状で始まる方も2〜3割います。一般にはこれらの手足の症状は徐々に悪くなっていきます。
最悪の場合は、両手が使えず、歩けない、そして排尿が上手く出来ないといった状態に陥ることもあります
イ
その診断は?
常に両手にしびれがある、首を後ろにそらすと両手にしびれが生じる、あるいはつまずきの回数が増えたり程度が悪化している、といった症状があり、高齢であればあるほど頚部脊髄症である可能性が高いと言えます。従って、これらの症状がみられたときは、速やかに整形外科医あるいは脊椎の専門医を受診する必要があります。
その治療は?
頚部脊髄症であると分かれば、一般に手術が必要になります。
脊髄の圧迫を解消させる方法がとられます。
現在、手術は標準化され、安全かつ確実に効果が見込めるものへと進歩しています。
症状が始まってから手術までの期間が早ければ早いほど、改善が良好であることが分かっているので、早期発見早期治療がとても大事なのです。
ただでさえ身体の中で一番重い頭部を支えている首を一日一度は、労わり肩や首を回すなど少しでもストレッチをすることで少しでも快適な生活が長く続けられるよう日頃から自分の身体のケアを心掛けましょう!
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