2013年05月19日
163. 波乃久里子 中村勘三郎・新歌舞伎座・きれい好き・地下鉄 「はなまるマーケット」
波乃さんと言えば新派の人気女優であるとともに、昨年亡くなった歌舞伎の中村勘三郎さんのお姉さんでもあります。
「亡くなった気がしなくて…」と言っておられましたが、岡江さんのご主人や娘さんも勘三郎のファンで「よくものまねをして」という話を聞くと涙ぐまれました。やはり…ね。
「今朝のおめざ」は
「冷やし白玉しるこ(こしあん)」(788円) 榮太樓雪月花(東京都三越日本橋店)
こだわりのあんを塩で上品な甘さにととのえ、もちもちの白玉を合わせていただきます。
「なぜこれをおめざに?」
榮太樓の会長さんは歌舞伎や新派を贔屓にしていて、その関係もあって波乃さんは若いころから毎日食べていたそうです。
そして三越劇場は日本橋の三越の前にあるので、波乃さんがご出演のときは、劇場に毎日これを届けてくださるのだそうです。(もちろん有料ですが)
姉弟3人の写真
おめざの後、波乃さんが紹介した写真には、ネイティブアメリカンに扮した勘三郎さん、魔女に扮した妹さん、お面をかぶったご自身の、3人が写っています。
「大人になると姉弟一緒に写真を撮らなくなるでしょう」
この写真は3年前に、勘三郎さんがお世話になっている人たちを集めて、レストランを借り切ってハロウィン・パーティーを開いたときに撮ったものだそうです。
100人くらいの人を呼んで盛大に行ったそうですが、波乃さんがただお面をかぶっただけなのが勘三郎さんは不満で、「ずいぶん叱られた」そうです。「人を驚かせる、喜ばせるのが好きだった勘三郎さん、本業とは違う場所でも真剣だったのですね。
親が死んだとき遺言で「姉弟仲良く」とおっしゃたそうですが、そのことを波乃さんが勘三郎さんに言うと「姉弟なんだから仲がいいのは当たり前じゃないか」と言ったとか。
「一番の思い出は?」と聞かれて「いつも覚えているから思い出はない」という波乃さんですが、話しているうちに「思い出」が。
ビデオを見ていて
波乃さんの家と勘三郎さんの家は玄関は別ですが、廊下でつながっていて、そこを開けると行き来できるようになっているそうです。
勘三郎さんは、そのドアを開けて、「姉貴いっしょに見ようよ」とよく深夜にビデオを持ってきたそうです。激しく笑い、また感動する姉弟で、笑ったときにベッドに頭をぶつけたこともあったとか。そして先日、波乃さんが同じビデオを見ていて、ベッドにぶつかったとき、その音で、「ああ、いっしょに見たんだなあ」と思いだして、たまらなくなったそうなのです。音で喚起される記憶ですね。
ヒノキ舞台
新歌舞伎座が建ちあがる前に勘三郎さんは亡くなりましたが、葬儀のとき、新歌舞伎座の建設を請け負っている清水建設の社長が、ヒノキの舞台の一部を切り取って、棺に入れてくれたとか。
「『社長は役者のことをわかっていらっしゃる』と思って、感激して…」
整理整頓魔
そして波乃さんのこだわりも披露されました。
大変なキレイ好き、整理整頓魔なのです。
キッチンの引き出しの中、磨き上げられた鍋が並んでいる写真が出ましたがでましたが、一つの鍋の握りが少し曲がっているのに気付き、激しく動揺されていました。
お部屋もまるでショールームのようです。今田耕司さんといい勝負?
「本当は嫌なんです」「できたら(キレイ好きを)直したいんです」「無駄な人生のような気がして」
好物
そして食べ物のお気に入りが
「クレーム ブリュレ バニラとシナモンの香り」(800円)
「リーガロイヤルホテル東京」(東京都新宿区)の中の「カフェ コルベーユ」
波乃さん、お気に入りの点は「大きい」確かに普通のブリュレの3倍くらいはあります。
そして「海の幸のピラフ コルベーユ風」(2600円 ハーフ1800円)
様々な海の幸が入った大変豪華なピラフです。
「ハーフになさいますか?」と聞かれるんですけれど「トンでもございません!」
ピラフ、ブリュレと、全部食べるようです。
地下鉄に乗って
そして、最近地下鉄デビューをしました。もちろん初めてではなかったのですが、今は毎日のように乗っています。
「迷路のようで楽しい」「すごいですよ」「(駅から上がったら)目の前にグッチ!」「自家用車ですよ」
地下に潜るのは母胎回帰の意味もあるようで、今は地下鉄が波乃さんの心を癒してくれるのかもしれませんね。
昔、「スター千一夜」という毎日15分間放送されるトーク番組があったのですが、あるとき、まだ小学校の低学年だった勘九郎少年とお姉さんの波乃久里子さんが出演されていました。
自分(よしろう)とほとんど年の変わらない少年がテレビでインタビューを受けているのが不思議で、「この子はどうしてテレビに出られるんだろう?」と疑問に思ったのを覚えています。
それから数十年、少年は歌舞伎界を背負って立つ人気役者になり、芸能の世界に大きな足跡を残し、いなくなってしまいました。
あのテレビを見た時から半世紀近く経ったのだなあ、と感慨にふけるよしろうでした。
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