『艱難、汝を玉にす』 という成句があります。
意味は、
「人は多くの艱難を乗り越えてこそ立派な人物になるー広辞苑―」
です。
英語では
“Adversity makes a man.”
(逆境が人をつくる)
といいます。
私自身について述べます。
国公立の医学部を目指し二浪するも合格できず、早稲田大学理工学部が補欠合格で拾ってくれたので縁を感じて入学しました。
卒業後、三菱電機LSI研究所に入社しましたが、配属されたLプロW課には、東大・京大卒の理学博士や国際学会で研究論文を発表する優秀な科学技術者がいて、極度の劣等感に苛まれ、自己嫌悪に陥り、将来への漠然とした不安感から神経症になりました。
神経科の医者から精神安定剤と抗うつ剤を処方され、社内の心理カウンセラーによる継続的なカウンセリングを受けて、なんとか立ち直ることができました。
しかし、その後抗うつ剤が効きすぎて躁状態になり、同僚や後輩を連れてキャバクラに行くなどしてクレジットカードでさんざん散財し、返済不能になり親に尻ぬぐいをしてもらう羽目になりました。
詮ずる所、自分の進むべき道はエンジニアではないと判断し退職しました。
三菱電機在籍期間は3年3ヶ月でした。
その後、実家の衣料品小売店(ジーンズ&カジュアルショップ)の店長を16年務めましたが、平成大不況により仕入れ先の大半が倒産するという苦境に陥り、売上も激減し、2002年12月敢え無く閉店しました。
少しばかり金融資産があったので株で儲けてやろうと思い2003年から株取引を始めましたが、アメリカのサブプライム問題による株価下落で損をし、2008年に取引を中止しました。
そうこうしているうちに、母親がラクナ脳梗塞による脳血管性認知症になり自宅で介護をすることになりました。(母との二人暮らしでした)
10年以上介護の後、2019年9月に他界しました。
2020年、日経225の先物取引に手を出すも、短期間に百万円以上の損失を出すという大失態を演じました。
二十代、三十代の時婚約しましたが、一回は相手から破棄され、一回は私から破棄しました。
未だに独身です。
今は、親も子も兄弟もなく、田舎で一人暮らしをしています。
現在、カードローンとクレジットのリボ払い残高合わせて四百万円以上の借金があります。
このように決して順風満帆とは言えない私の人生ですが、明るく、楽しく、元気良く生きています。
日々、幸せを感じて生きています。
『経験してきたことは全て“学び”である。
魂を成長させる“糧”となっている。』
今は、そう確信しています。
人生で起こることすべては“学び”です。
正に、『艱難、汝を玉にす』 です。
『楽天主義』 (著者 ヘレン・ケラー 訳=岡 文正 イーハトーヴフロンティア) にこう書かれています。
「 悲しみと苦痛はやがて、
『人のために尽くす心』 という
美しい花を咲かせる土壌だと考えよう。
心を優しく持ち、耐え抜くことを学ぼう。
強い心で生きるために。」
(61頁)
「 不幸せの極みにあるとき、
自分にはすべきことがあるのだと
信じなさい。
誰かの苦悩を
和らげてあげられるかぎり、
人生は無駄とはならない。」
(82頁)
たとえ、病になろうと不運が訪れようと、神さまが与えてくれた試練だと思い、感謝してすべてを受容し学ぶことが肝心であると今は認識しています。
(結論)
『逆境から学び、成長しよう!』
『人生で大切なこと 百選! 究めれば愛こそすべて』(著者 高原茂 Amazonペーパーバック)
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『楽天主義』(著者 ヘレン・ケラー 訳者 岡文正 イーハトーヴフロンティア)
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