世界三大心理療法家の一人であるアルバート・エリス博士が、著書
『現実は厳しい でも幸せにはなれる』(訳者 齊藤勇 文響社)
の中で、日本の読者に向けて、
メッセージを述べているので、
抜粋して御紹介します。(3頁〜4頁)
「私は10代の頃、人前で話せなかったり、
女性とのつきあいがうまくいかなかったりして、
悩んだことがありました。
なんとか自分の情緒を安定させ、
苦悩を減らして、
充実した人生をいきたい、
と考え、
文学に親しみ、哲学書を読み、心理学の学位をとりました。
私なりに到達した考えを自分に応用してみると、
めったなことでは不安になったり落ち込んだりしなくなったのです。
そこで私は心理療法家として、
自分に効果があった方法を多くのクライエントに用い、
さらに多くの人に伝えるため、本も書いてきました。
私の本はすでに何冊か日本で翻訳されており、
特に『論理療法』(原題 A New Guide for Rational Living)は多くの読者に読まれています。
また、ニューヨークのエリス研究所のウォルス博士と一緒に、
日本で講演やワークショップも開きました。
その時、日本のカウンセラーや心理学者、その他精神衛生の専門の方々から強い支持を受け、歓迎されました。
伝統的に日本には実践的に、合理的にものを考える習慣があったため、
論理療法の理論や実践がスムーズに受け入れられたのだと思います。
私が考案した論理療法の基本は、
人は日常生活で困難なことにぶつかった時、
生まれながらにその問題をうまく解決できる力をもっている、
という考え方です。
確かに、人は難しい問題が生じると、
必要以上に動揺したり不安定になったりしてしまいます。
しかし、人は創造的に、また目的に向かって、
どの情緒や行動を選んだらいいか、
その対応の仕方を知っています。
そして、たとえ不適当なことをしたとしても、
それをよく考え、立て直し、
より幸福になるようにもっていける力があります。
(中略)
論理療法は、
不安や落ち込み、自己嫌悪、怒りなどの感情を減らすのを助けるための、
認知的、感情的、行動的な技法をもっています。
この本の中で、そのテクニックを明確に読者に教えます。
本書に示した方法が、日本の人たちの助けになることを願っています。
アルバート・エリス 」
当然のことながら、人生は厳しいです。
なぜなら、
厳しくなかったら、
魂が成長しないからです。
例えば、
お金持ちのぼんぼんに生まれ、
なんの不自由もなく楽に過ごしたら、
魂は向上しません。
逆境が人をつくります。
正に、
“Adversity makes a man.”
です。
本書には、
『思い込み』や『決めつけ』を排除し、
幸せになるための秘訣が書いてあります。
御一読をおすすめします。
(推薦図書)
『現実は厳しい でも幸せにはなれる』
(著者 アルバート・エリス 訳者 齊藤勇 文響社)
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(参考図書)
『論理療法』
(著者 アルバート・エリス/R.A.ハーパー 監修 北見芳雄 訳者 國分康孝/伊藤順康 川島書店)
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