2018年04月29日
やり過ごしの理由
優先順位の低いものはやり過ごしてよい?
サイモン氏は単純に「意思決定=問題解決」と考えていました。
しかも多くの選択肢の中から1つを選ぶ択一問題の問題解決です。
彼は『ゲーム論理と経済行動』の
影響を受けている節があるので仕方がありません。
それに対しサイモンとの共著もあるマーチ氏たちは、
コンピュータ・シュミレーションをする際に
問題解決型以外にも意思決定のタイプが
あるはずだと考えました。
見過ごしとやり過ごしです。
例えば、恋人同士が長年付きっていると
いろいろ問題が出てくるものです。
それを全部解決しないと結婚できない
となるともう結婚はできません。
長年付き合った彼氏彼女と結局破局するなんてのは
相手を深く知りすぎたことが
原因になることが多いのです。
そのため結婚には勢いが必要です。
問題が出てくる前に決めてしまわないと。
これが見過ごしによる決定です。
すぐに離婚してしまうパターンもあるようですが。。。
一方で抱えている問題が大きすぎると
そもそも合理性に限界があるので問題は解決できません。
しかし問題をやり過ごしていれば、
そのうち問題のほうが立ち消えるになるかもしれません。
嵐が過ぎ去るのを待つ。
これがやり過ごしです。
『できる社員は「やり過ごす」』高橋信夫著
でも多くの人がやり過ごしを経験してい査結果が示されます。
現実の組織では、大問題をやり過ごしてでも
日常業務を回す必要があります。
優先順位の低い問題を上手にやり過ごすことを
もとめる会社まであるのです。
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