2018年08月26日
企業内外のアイデアを活かす
アメリカで成長した企業の考え方
NIH症候群とは対極の研究開発プロセスの
お話がオープン・イノベーションです。
『オープン・イノベーション』では、
企業内部・外部のアイデアを結合して、
新たな価値を創造することが
オープン・イノベーションだとだれています。
しかも、その出口も多様で、
もとの会社を飛び出したり、
他の会社にライセンシングしたり、
何でもありなのです。
実は、アメリカのHDD業界でリーダー企業に
取って代わってきたのは、
こうしたスピンオフ企業でした。
ただし、こうした研究開発の在り方は、
基本的に研究開発のただ乗りを
許容しなければなりません。
優秀な研究者や技術者が、自由に大学や
企業を渡り歩いて研究が続けられるかと
問われれば、かなり無理があります。
現実には、中核の技術者が企業間を
移動する場合には、最新の機密情報が
漏れると困るので、半年とか1年とか
時間を空けるのが普通です。
企業内にあっても、ソフトウェアの技術者が、
ソース・コードを公開してしまう
オープン・ソースの開発部署に人事異動する場合には、
覚えていたソース・コードが混じると、
法的に大変なことになるので、
忘却期間として半年程度は空けさせるのが常識でしょう。
しかしそれでも、
オープンにするべきかなのだというのが主張なのでしょう。
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