2018年04月28日
終身雇用、年功賃金、企業別労働組合がさせた高度経済成長
1980年代に世界から注目を集めた日本の企業文化
世界の経営学に、日本が与えた影響も見過ごせません。
日本は敗戦国なので、戦後は敗戦処理の一環として
日本的経営が取り上げられ、批判されました。
日本の工場では雇い主は従業員を解雇しようとしないし
従業員もまたやめようとはしないという意味での
終身コミットメントを指摘した
アメリカの経営学者アベグレン氏の『日本の経営』も、
「これだから日本の工場の生産性は低いのだ」というものでした。
そんな流れが変わったのは、
日本経済が高度経済成長を遂げて迎た1970年代です。
終身雇用、年功賃金、企業労働組合は、
三種の神器とまで呼ばれました。
日本的経営に成功の要因を求めたのです。
実は当時のアメリカ企業の多くは経営が
うまくいっていませんでした。
日本企業は従業員が一体感を持ち、
その役割を共鳴しながら果たしているように見えたのです。
そしてアメリカの企業も日本企業と
同じような企業文化を持っているとして、
『セオーリZ』『シンボリック・マネージャー』が出版され、
企業文化や組織文化が時代のキーワードになります。
それは同時にビジネススクール出身の
MBA取得者ばかりを重用し
長年勤めた生え抜きを冷遇してきた反省でもあったのです。
アメリカの経済学者。
戦後の日本企業の経営手法を研修し、その発展根幹には
「終身コミットメント」にがあると唱えた。
後に日本国籍を取得し、日本に永住する。
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