2018年04月28日
組織の管理原則と管理サイクル
『経営理論の始祖』が生み出した理論
アメリカでテイラーが活躍していた頃、
フランスでは大企業の経営者
ファヨール氏が活躍していました。
一鉱山技師としてスタートしたファヨール氏は
30年にわたって社長を務め、合併買収、
事業分割、多角化を駆使して会社を立て直しました。
そんなファヨール氏が社長退任間際に書いた
『産業並びに一般の管理』は、
意外なことに戦略ではなく、
組織の管理について書かれた本でした。
6つの職能の1つとして管理的職能を挙げ、
「管理する」とは予測する・組織する・
命令する・調整する・統制することであり、
従業員働きかけることだと説いたのです。
そして、14の管理原則も掲げました。
鉱山学校出身のファヨール氏は、
管理の学校の必要性も説きましたが、
この本が英訳紹介されたアメリカで、
それが実現していきます。
ビジネススクールができて、
ファヨール氏の流れをくむ管理過程論が隆盛します。
現在、管理過程論自体は、下火になりました。
それでも管理サイクルや今も改善活動でお目にかかる
「計画Plan 実行Do 評価Check 改善Action」
PDCAサイクルには、ファヨールの管理的職能が生きています。
ファヨールは今では経済管理論の始祖と呼ばれています。
管理サイクルの流れ
1.plan あらかじめ計画を立てる
↓
2.do 計画に基づいて行動する
↓
3.see 行動の結果が計画通りか統制する
経験を次計画に生かす ←ここまでが1サイクル
1.plan あらかじめ計画を立てる ←ここから2サイクル目
↓
・
・
・
と続いていく
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