2018年02月22日
「陶器」と「磁器」・・・・違いは?
陶器と磁器を総称して、
「陶磁器」「焼き物」「瀬戸物」「唐津物」
などと呼ばれていますが、
陶器と磁 器では製造方法に違いがあるため
性質も異なり、比較的簡単に見分けることができます。
陶器は、主な原料に陶土 (粘土)を使い、1100〜1300度で焼いたもので、
「土物」とも呼ばれています。
十分に焼きが締まらないため、磁器に比べて柔らかく吸水性がありますが、
普通は、光沢のある釉(うわぐずり)を施すため、水を通すことはありません。
また、陶器は熱しにくく冷めにくい(熱伝導率が低い)という特徴があります。
日本の有名な陶器には、美濃焼、瀬戸焼、唐津焼、益子焼、
信楽焼、萩焼、萬古焼、備前焼などがあります。
磁器は、主な原料に陶石を粉砕した石粉を使い、1300度程度で焼いたもので、
「石物」とち呼ばれます。
焼きが締まってガラス化しているため、吸水性はほとんどなく、陶器に比べて
硬いのが特徴です。
また、磁器は熱しやすく冷めやすい(熱伝導率が高い)という特徴があります。
日本の有名な磁器には、有田焼(伊万里焼)、九谷焼、砥部焼などがあります。
陶器と磁器の見分け方には、色合いや透明度、叩いた時の音、重さなどがあります。
陶器よりち磁器の方が透明度が高く、
淡い色で透かして光を通さなければ「陶器」、
白い色で光を通せば「磁器」。
叩いた時に、鈍い音がすれば「陶器」、
金属的な高い音がずれば「磁器」。
厚手で重いものが「陶器」、
薄手で軽いものが「磁器」。
というように、見分け方がいろいろあります。
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