2018年02月18日
「竹」と「笹」・・・・違いは?
竹も笹もイネ科タケ亜科に属する植物で、
一般には、大型のものを「竹」、小型のものを「笹」
と呼んでいます。
竹は「高い」や「丈」が転じたもので、笹は「ささやか」などの
「ささ」からといわれ、
言葉の成り立ちからずれば、大きさが違いの基準となっているのですが、
植物学では性質で分類ずるため、大きさだけでは区別はできません。
オカメザサは小さいことから「笹」の名がつきますがタケに分類され、
メダケは大きいことから「竹」の名がつきますが、ササに分類されるのも、
言葉と植物学上の分類が異なるためなのです。
竹と笹を見分けるには、成長後の皮、葉っぱ、枝の出方を見ると分かります。
成長するにつれて皮がはがれ落ち、茎の部分がツルツルしているのが「竹」、
成長しても枯れるまで皮が残っているのが「笹」。
水や栄養分を運ぶ通路の役割をする葉脈が、格子状になっているものが「竹」、
平行になっているものが「笹」。
茎にある節目から出ている枝の本数が、2本のものが「竹」、3本以上(5〜6本)のものが「笹」。
見分け方がタトの違いでは、以下のようなものがあります。
笹が寒冷地でも育つのに対し、竹は寒冷地では育たず、北海道に竹は生えていません。
北海道で「たけのこ狩り」といえば、「根曲がり竹」と呼ばれる「チシマザサ」のことです。
笹は日本特有の植物であるため、竹は英語で「bamboo (パンブー)」と訳されますが、
笹は「sasa (ササ)」と日本語名のまま使われています。
ただし、海外のバンブーと日本の竹は、繊維質や地下茎の伸び方に違いがあり、
竹とバンプーも竹と笹のように違う種類で、厳密に分ける場合、
「竹」は「take (タケ)」と訳されます。
一般的な大きさによる呼び分け、植物学上の分類のほか、素材を利用ずる場面でも呼び分けがあ
り、竹であっても笹であっても、茎の部分を利用したものは「竹」と呼び、葉っぱの部分を利用し
たものは「笹」と呼ばれています。
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