2016年07月09日
ショック
日本救急医学会はショックを
「生体に対する侵襲、あるいは侵襲に対する生体反応の結果、重要臓器の血流が維持できなくなり、細胞の代謝障害や臓器障害が起こり、生命の危機に至る急性の症候群」
と定義している。
ショックインデックス SI = 脈拍 / 収縮期血圧
SI = 1 で1リットル程度の出血、2で2リットル程度の出血と想定される。
一般的に1を超えるとショックバイタルと考えられるが、カットオフ値を0.8にした方がいいとの意見もある。
Am J Emerg Med, 31 : 1260-1263, 2013
ショックでも必ず血圧が下がる訳ではない
・・・ショックになるとカテコラミン放出が増える。
α1作用により末梢血管が収縮する
β1作用により新収縮力や心拍数が上昇する
血圧が下がった頃にはかなりの量の出血が・・・ということはよくある
○ショックの分類
・循環血液量減少性ショックhypovolemic shck・・・出血、脱水、腹膜炎、熱傷など
・血液分布異常性ショックdistributive shock・・・アナフィラキシー、脊髄損傷、敗血症など
・心原性ショックcardiogenic shock・・・心筋梗塞、弁膜症、重症不整脈、心筋症、心筋炎など
・心外閉塞・拘束性ショックobstructive shock・・・肺塞栓、心タンポナーデ、緊張性気胸など
○ショックの身体所見
バイタルサインでショックと判断するより、身体所見にショックの兆候が現れる方が早い
・末梢血管の収縮により、末梢の皮膚は冷たく白くなる
・汗腺が収縮し、汗が皮膚ににじみ出て冷汗となる
・毛細血管充満時間(爪床を5秒間圧迫、2秒以内に戻るかcapillary refilling time)CRTが2秒を超える
○ショックを見抜くために
・患者さんの顔色、気道、呼吸状態を観察
・患者さんの皮膚を見て色の変化を観察
・患者さんの足を触り、末梢の冷汗、湿潤、足背動脈を触知できるかを確認
・・・とにかく、いち早くショックを見抜くには患者さんをよく見てよく触れることが重要
「生体に対する侵襲、あるいは侵襲に対する生体反応の結果、重要臓器の血流が維持できなくなり、細胞の代謝障害や臓器障害が起こり、生命の危機に至る急性の症候群」
と定義している。
ショックインデックス SI = 脈拍 / 収縮期血圧
SI = 1 で1リットル程度の出血、2で2リットル程度の出血と想定される。
一般的に1を超えるとショックバイタルと考えられるが、カットオフ値を0.8にした方がいいとの意見もある。
Am J Emerg Med, 31 : 1260-1263, 2013
ショックでも必ず血圧が下がる訳ではない
・・・ショックになるとカテコラミン放出が増える。
α1作用により末梢血管が収縮する
β1作用により新収縮力や心拍数が上昇する
血圧が下がった頃にはかなりの量の出血が・・・ということはよくある
○ショックの分類
・循環血液量減少性ショックhypovolemic shck・・・出血、脱水、腹膜炎、熱傷など
・血液分布異常性ショックdistributive shock・・・アナフィラキシー、脊髄損傷、敗血症など
・心原性ショックcardiogenic shock・・・心筋梗塞、弁膜症、重症不整脈、心筋症、心筋炎など
・心外閉塞・拘束性ショックobstructive shock・・・肺塞栓、心タンポナーデ、緊張性気胸など
○ショックの身体所見
バイタルサインでショックと判断するより、身体所見にショックの兆候が現れる方が早い
・末梢血管の収縮により、末梢の皮膚は冷たく白くなる
・汗腺が収縮し、汗が皮膚ににじみ出て冷汗となる
・毛細血管充満時間(爪床を5秒間圧迫、2秒以内に戻るかcapillary refilling time)CRTが2秒を超える
○ショックを見抜くために
・患者さんの顔色、気道、呼吸状態を観察
・患者さんの皮膚を見て色の変化を観察
・患者さんの足を触り、末梢の冷汗、湿潤、足背動脈を触知できるかを確認
・・・とにかく、いち早くショックを見抜くには患者さんをよく見てよく触れることが重要
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