2018年12月11日
カエデ・モミジの「地下水をくみあげる生命力」から学ぶ、冬の過ごし方
冬の剪定は、「樹液の活動状況」を推測するのがポイントです。
落葉樹の多くが休眠状態になる冬ですが、カエデ・モミジのように「寒いうちから活動し始めるよ」という木もあります。
カエデ・モミジを剪定するとき、
・年内に済ませておけ!
と、よく言われるのも、「年が明けると、樹液が吸い上げられていくからだ」と教えられました。
カエデ・モミジの剪定は、とにかく12月中に仕上げています。
桜と梅は、年が明けてからでも大丈夫です。
なお、カエデ・モミジを年明けに剪定すると、タイミングによっては、
・枝の切り口から樹液が漏れ出てしまう
ことがあります。
地下水をくみ上げる生命力が、活発になってしまうからです。どんどん吸い上げているのです。
冬の、寒くて凍えているときから、ひときわ活性化しているもの。
あなたの中にも、あるかもしれませんよね。
次の春に咲く花のつぼみが、冬の間に見えてくるように、「なにもかもが枯れてしまった」と思える状況下こそ、新しいエネルギーが生まれ始めているもの。
いまは寒くて、凍えてばかりで、あまりにも夏が遠く感じられて心細くなってしまうこともありますが、こんな私の中で活発になっているエネルギーがあるはずだと考えるようにしています。
創作エネルギーとは、違うかもしれません。
カエデ・モミジが、地下水を吸い上げているように、「自分が育つために必要な水分」を、吸い上げているのかもしれません。
・なにもしたくない
・考えてもわからない
そんなときだって、あります。あっていい。むしろ、そういう時間も大切にしましょう。
不必要になったと感じられるアイデアや試行錯誤を、剪定しておきましょう。
剪定しながら待ちましょう。いえ、待たなくても、自然に「そのとき」が訪れます。
冬。
しっかり休憩するのも良いでしょう。
寒くなったな、と嘆いてもいいです。
凍えているうちに、「もう動き始めているよ」と、水の吸い上げが始まります。
春の暖かさを感じる前に、からだは「次の息吹き」を始めてしまいますから、
ゆっくりしてもいいのですが、油断しないようにしましょう。
カエデ・モミジが年明け早々に地下水を吸い上げ始めるように、
わたしたちも、なにかを吸い上げ始めます。
そんな命の躍動を、感じられるのが「冬」です。
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