2018年04月07日
自主回収!日清シスコ「1日分のスーパー大麦グラノーラ」その理由と原因と安全確認
日清シスコの、
「1日分のスーパー大麦グラノーラ」
が自主回収されることになりました。
メーカーからの正式なお知らせは、
こちら
↓
シリアル商品についてのお詫びと自主回収のお知らせ
原因は?
殺菌剤です。安全基準の5倍で検出されました。
殺菌剤の名前は、アゾキシストロビンです。
azoxyrtrobin = C22H17N505
原料に使用されていた大麦に、残留農薬が5倍の数値で検出されました。
食品安全委員会による農薬評価書はこちら→アゾキシストロビン
商品はどれ?もっと詳しく具体的に!
商品は、日清シスコの、
「一日分のスーパー大麦 グラノーラ」
です。
「一日分のスーパー大麦 グラノーラ」は、
「4種の彩り果実」
「3種のまるごと大豆」
二種類あります。
自主回収の対象になっているのは、
「4種の彩り果実」
賞味期限が、2018.7.13 から 2018.10.14までで、
パッケージ裏面右側に記載されている賞味期限が、以下のもの。
2018.7.13. 2018.7.26. 2018.9.8.
2018.9.28. 2018.10.7. 2018.10.14.
「3種のまるごと大豆」
賞味期限が、2018.8.24 から 2018.10.15 までで、
パッケージ裏面右側に記載されている賞味期限が、以下のもの。
2018.8.24. 2018.9.14. 2018.10.15.
です。
まずは、商品名と、賞味期限を確認しましょう。
どうすればいい?
日清シスコは、返品を着払いで受け付けています。
「お召し上がりいただいても健康に影響を及ぼすことはございませんが、万全を期すために」自主回収を行うとしています。
手元に対象商品がある人は、返品受付と商品代金相当のQUOカード送付をしてもらえます。
返品送付先:料金着払い
〒360-0201 埼玉県熊谷市妻沼 (めぬま) 5000
日清シスコ株式会社 東京工場 お客様係 宛
(商品代金相当のQUOカードを送付してもらうため、
お客さまの郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号を
必ずお書き添えのこと)
お問い合わせ先:日清シスコ株式会社 お客様相談室
フリーコール 0120-825-066
受付時間 9:00〜17:00 (土・日・祝日を除く)
※4月7日(土)、4月8日(日)は受付します。
もう食べちゃったんだけど・・・!?
今回は自主回収が決定されましたが、
「お召し上がりいただいても健康に影響を及ぼすことはございません」
と日清シスコがお知らせしています。
どうしてこんなことになったの?
「1日分のスーパー大麦グラノーラ」には、オーストラリア産の大麦が使用されています。
大麦には農薬としてアゾキシストロビンが使用されていて、残留農薬基準値を超えていました。日本の安全基準の5倍の数値です。
商品からも残留農薬が検出されました。
オーストラリア産の大麦は、
伊藤忠商事が2017年の夏に輸入していたものです。輸入量は85トンでした。
そのうち40トンが、食品メーカーに販売されました。
日清食品グループの日清シスコは、この大麦を原料にシリアルを製造しました。31万5000個が回収対象になりました。
大麦を輸入していた伊藤忠商事は、プレスリリースを発表しています。(2018.4.3.)
「豪州産大麦から残留農薬基準を超える農薬成分が検出された件について」
責任は? どんな対処が行われるの?
農林水産省としては、伊藤忠商事を米麦の輸入業務について指名停止処分を行うこととします。
農林水産省としては、念のため、他の豪州産輸入大麦についてもアゾキシストロビンに関する分析を行うこととしています。
農林水産省のプレスリリース(2018.4.3.)
「豪州産輸入大麦に関する食品衛生法違反事案について」
分析結果を受けて、
農林水産省プレスリリース(2018.4.4.)
「平成29年度契約分豪州産輸入大麦のアゾキシストロビンの分析結果について」
食品衛生法の基準値(0.5ppm)を超えるものはありませんでした。
残留農薬基準値に対しては、5倍でしたが、
食品衛生法の基準値に対しては、定量限界未満でした。
参考までに、「残留農薬基準値検索システム」から、
アゾキシストロビン
企業プレスリリースまとめ
日清シスコ:
「今後、このようなことのないよう管理体制の強化に努める所存でございますので、何卒、ご理解と ご協力のほど宜しくお願い申し上げます」
伊藤忠商事:
「今回判明した「アゾキシストロビン」の検出量は、健康に被害を及ぼすものではありませんが、消費者の皆様ならびに取引関係者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけすることになりましたことを、当社として深くお詫び申し上げます」
まとめ
私たちが食べて体の中に入れるものですから、安全第一ですよね。
今回の事件は企業側の対応がスムーズで、農林水産省の対処も迅速でした。分析結果を知って、安心しました。万が一のために自主回収が決定されたのも、消費者にとって安心できる要素になりそうです。
農薬使用・残留農薬の問題は、これからも注意が必要ですよね。こうした問題に取り組んでいる担当者の方々に敬意を払い、まとめとさせていただきます。
シリアル食品は、栄養バランスが良いですし、美味しいです。
安全第一の上で、これからも美味しい食事を楽しみましょう。
感想
自主回収された製品は、どのように処分されるのでしょうか。
再発防止も大切ですし、食料品を大切にするための議論もできるといいのではないかと思います。
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