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2016年02月03日
『君の望む死に方』石持浅海
余命六カ月―
ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。
日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。
梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。
彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた・・・。
[BOOKデータベースより]
『扉は閉ざされたまま』に続く、倒叙もの。
私は『扉は〜』の方が面白かったです。
さすが優佳の推理力。
結局あの後はどうなったのかな・・・。
気になります( ̄Д ̄;;モヤモヤ。
・・・と思ったらどうやら冒頭部分にヒントがあるそうな。
一度読み終わった後、冒頭部分を読み返して推理してみてください。
価格:689円 |
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2016年02月02日
『叫びと祈り』梓崎優
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇・・・
ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。
選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。
大型新人の鮮烈なデビュー作。
[BOOKデータベースより]
「砂漠を走る船の道」、「白い巨人(ギガンテ・ブランコ)」「凍れるルーシー」「叫び」「祈り」の5作品が収録されています。
「凍れるルーシー」は、以前『本格ミステリ 2010年本格短編ベスト・セレクション』で読んだことがありました。
ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」がとても面白かったです。
思わず読み返して確かめちゃいました。
他の作品は読みづらいところもありました。
「白い巨人」の消失トリックは、う〜ん、許せません(-"-;A
価格:777円 |
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2016年02月01日
『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦
小学4年生のぼくが住む郊外の街に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎の研究を始めるが―。
冒険と驚きに満ちた長編小説。
[BOOKデータベースより]
『四畳半神話体系』や『夜は短し歩けよ乙女』とは全く違った感じの森見さんの作品。
今回は大学生じゃなくて、小学生のお話。
2010年日本SF大賞受賞作品です。
アオヤマ君のノートを見てみたくなりました。
お父さんのアドバイスがよかったです。
ラストはちょっぴり切ない感じ。
少年はこうやって少しずつ大人になっていくのね。
この子どもたちが20歳になったとき、どんなになってるかな。
お姉さんとまた会えたらいいね。
価格:691円 |
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2016年01月31日
『マリアビートル』伊坂幸太郎
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。
腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―
物騒な奴らが再びやって来た。
『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
3年ぶりの書き下ろし長編。
[BOOKデータベースより]
『グラスホッパー』を読んでから結構時間がたってたので、再読してから読めばよかったです。
また前の伊坂さんの作品に戻ったような感じでした。
こういう感じのが好き。
列車でどんどん人が殺されていきました。
こんな殺し屋だらけの新幹線・・・怖い。
それにしても、王子にむかつきました。
最後木村夫妻に追い詰められて、ざまあみろって思っちゃいました。
木村夫妻、かっこよかったです。
蜜柑&檸檬のコンビもいい感じでした。
価格:802円 |
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2016年01月30日
『灰色の虹』貫井徳郎
身に覚えのない殺人の罪。
それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。
彼は復讐を決意した。
ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。
七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。
しかし江木の行方は杳として知れなかった・・・。
彼が求めたものは何か。
次に狙われるのは誰か。
あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。
[BOOKデータベースより]
救いようのない話でした。
かわいそうでたまらなくなりました。
ラストも切ないです(ノω・、)
冤罪とはこうやって作られるんだな〜。
怖いです。
特に刑事の伊佐山に腹が立って腹が立って仕方ありませんでした。
今現在、冤罪は0と言える世界になってるのかな。
価格:961円 |
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2016年01月29日
『ばんば憑き』宮部みゆき
湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。
不機嫌な若妻をよそに、世話を焼く婿養子の夫に老女が語り出したのは、五十年前の忌まわしい出来事だった・・・。
表題作「ばんば憑き」のほか、『日暮らし』の政五郎親分とおでこが謎を解き明かす「お文の影」、『あんじゅう』の青野利一郎と悪童三人組が奮闘する「討債鬼」など、宮部みゆきの江戸物を縦断する傑作全六編。
[BOOKデータベースより]
「坊主の壺」「お文の影」「博打眼」「討債鬼」「ばんば憑き」「野槌の墓」の6作品が収録されています。
「博打眼」はどこかで読んだことがあると思ったら、やっぱり『Anniversary50』(カッパ・ノベルズ創刊50周年記念作品)で読んでました。
短い話でしたが、一つ一つしっかりしてました。
表題作はぞくっとしました。
ほろりときちゃった『野槌の墓』もよかったです。
怖いだけでなく、切なさや悲しさも感じられる作品でした。
価格:925円 |
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2016年01月28日
『隻眼の少女』麻耶雄嵩
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!
因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。
[BOOKデータベースより]
第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞を受賞したということで読んだ作品。
1985年のみかげと2003年のみかげ・・・。
嫌いじゃないけど、何か納得いかない。
動機と真相、犯人があんまりだよ。
反則スレスレ。
好き嫌いが分かれそうな作品でした。
略して種馬って。。。
麻耶さんの作品って他のもこんな感じなのかな。
『貴族探偵』読んでみたいと思ってるんだけど。
価格:766円 |
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2016年01月27日
『オーダーメイド殺人クラブ』辻村深月
中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方。
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。
普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。
[BOOKデータベースより]
中二病・・・。
中二の女の子ならではのドロドロな友達関係。
死にたいという気持ち。
皆と一緒じゃないといけないけど、やっぱり自分は特別な女の子でありたいと思うアン(・・;)
動物虐待が読んでてつらかったです。
ラストが救われた感じだったので、ほっとしました。
私が中二の頃ってこんな感じだったんかなぁ。
中学生男女の気持ちがリアルに描かれてるんだろうけど、
私はこんな中二じゃなかった気がする。
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2016年01月26日
『偉大なる、しゅららぼん』万城目学
万城目学の最新作にして、大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!
[BOOKデータベースより]
万城目さんらしく、ぶっとんだ設定でした。
一体この人の頭の中はどうなってんのかな。
今回は滋賀県が舞台。
次回作はどこになるんだろ。
しゅららぼんって一体何かと思いましたが、・・・そういうことかい。
グレート清子が何かすごかったです(笑)
個性的なキャラだらけでした。
楽しかったです。
価格:820円 |
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2016年01月25日
『俺俺』星野智幸
マクドナルで隣り合わせた男の携帯電話を手に入れてしまった俺は、なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった。
そして俺は、気付いたら別の俺になっていた。
上司も俺だし母親も俺、俺でない俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。
俺でありすぎてもう何が何だかわからない。
電源オフだ、オフ。
壊ちまうす。
増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて―。
孤独と絶望に満ちたこの時代に、人間が信頼し合うとはどういうことか、読む者に問いかける問題作。
[BOOKデータベースより]
第5回大江健三郎賞受賞作です。
単なるオレオレ詐欺の話かと思いきや、話は全く違う方向に。
どこを見ても、どこにいても、俺俺俺俺・・・。
俺ばっかりでわけわかんなくなりました。
私はまだ周りの人が俺(私)に見えないので大丈夫。
価格:594円 |
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