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2015年07月08日
ミステリー『レディー・ジョーカー』高村薫
上:人質は350万キロリットルのビールだー
業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。
男たちを飲み込む闇社会の壮絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。
下:犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。
犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。
そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とはー
高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。
[BOOKデータベースより]
残念ながら、ぶつ切りで読んでしまったので、
おもしろさは半減してしまったと思います。
昔起こった、森永グリコ事件をモデルにしてるようです。
ラストの物井・ヨウちゃん、レディが印象に残りました。
城山は残念でした・・・。
組織の問題や、
犯人たち、刑事、記者、社長などについての心情が事細かに書かれてて、
読み応えがありました。
レディ・ジョーカー事件は、一体何だったのか・・・。
ただただ、読後は放心状態でした・・・。
価格:1,836円 |
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2015年07月07日
サクリファイスの続編『エデン』近藤史恵
あれから三年−。
白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。
だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。
そしてまた惨劇が・・・。
ここは本当に「楽園」なのだろうか?
過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。
[BOOKデータベースより]
誓の考え方は好きです。
自転車というあまりなじみのないスポーツですが、
孤独なスポーツと思いきや、チーム同士で駆け引きがあったり、チーム内で役割があったりと、
なかなかおもしろいなという思いを抱きました( ̄▽+ ̄*)
ひたすらゴールを目指して突き進んでいく姿や、スピード感あふれる競技に、
夢中になりました。
ミステリーの色は前作よりも薄くなってます。
また続編でるかな。
価格:561円 |
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2015年07月06日
主人公が途中で死にます『生ける屍の死』山口雅也
ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで蘇った。
この会現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。
死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか。
自らも死者になったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるか。
[BOOKデータベースより]
長かったけど、おもしろかったです。
結構この皮肉めいた世界好き(*^▽^*)
ホラーの要素も兼ね備えたミステリー。
3分の1くらいで主人公は死んでしまいます。
そして蘇り、自分の死の真相を暴こうとします。
たくさん登場人物が出てきたのですが、
私は外国人の名前を覚えるのが苦手なので、最初は大変でした(^▽^;)
死者が蘇る世界での、無意味な殺人・・・
確かにこういう理由だったら、納得がいきます。
ラストシーンは切なかったです。
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2015年07月05日
『永遠の仔』天童荒太
再会は地獄への扉だった。
十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る−。
山本周五郎賞受賞作から三年余。
沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。
[BOOKデータベースより]
著者が愛媛県出身であり、
この作品は私の知ってる地名がたくさんでてきたのでちょっとわくわくしました。、
松山や双海や、そして十七年前の事件となった石鎚山。
実際登ったこともあり、
鎖場が怖かったことや、登山道には危険な箇所がたくさんあったことを思い出しながら読みました。
2作続けて弱者への虐待で、ちょっと気分が悪くなってしまいました。
小さい頃に負った傷の深さや、大人になった後も消えない苦しみを感じ、
読んでいてつらくなりました。
かわいそうの一言では言ってはいけないような気がします(ノДT)
「自分は生きていていいのだろうか?」と主人公たちが言ったとき、
怒りや悲しみや悔しさで、おかしくなっちゃいそうでした・・・。
きゅっと抱きしめてあげたい気持ちになりました。
クスの木での三人の告白シーンが印象的でした。
「生きているだけでいいんだよ・・・」
そう言ってもらえることを待っている子どもたちがこの世の中にどれだけいることか・・・
価格:2,921円 |
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2015年07月04日
第7回このミステリーがすごい!大賞作『臨床心理』柚月裕子
臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当することになる。
司は同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。
それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司はある告白をする。
少女の死は他殺だと言うのだ。
その根拠は、彼が持っている特殊な能力によるらしい。
美帆はその主張を信じることが出来なかったが、司の治療のためにも、調査をしてみようと決意する。
美帆は、かつての同級生で現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。
しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。
『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回大賞受賞作。
[BOOKデータベースより]
さらりと読めました。
何だかんだ言ってますが、一気読みでした(*^o^*)
が、扱ってる問題は、障害者の性や雇用の問題、厚生施設の問題など重いもの。
果たして、精神科系の本を読んだだけで、
医者の目を欺くほどの病気のふりなんてできるのか疑問に思いました(・・;)
最後の閉じ込められた場面では、流し読み。
犯人の異常さは分かりましたが、読んでいて不快でした。
あそこまで書かなくてもいい気がします(T_T)
読んですぐに展開が読め、
私の大好きな「やられた」感を味わうことはできず・・・
司が最後に立ち直ってくれたので、救われた気分になりました(´∀`)
価格:600円 |
2015年07月03日
館シリーズ『水車館の殺人』綾辻行人
仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。
一年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか?
密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは・・・!?
本格ミステリの復権を高らかに謳った「館」シリーズ第二弾、全面改訂の決定版。
[BOOKデータベースより]
館シリーズ、『十角館の殺人』に引き続き、2作目です。
嵐の山荘、美少女、白仮面の主人・・・ありきたりですが、やっぱりこの雰囲気はいいです。
犯人は途中でわかりましたが、
最後にホラーが隠されているとは・・・(゚Д゚)
遺作は予想外でした。
せっかく水車館なので、水車をもっと使ってほしかったなぁ〜と。
館シリーズ完全読破を目指し、次は『迷路館の殺人』読みます。
価格:788円 |
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2015年07月02日
『うつくしい子ども』石田衣良
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。
犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!
崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校・・・。
殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。
少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー。
[BOOKデータベースより]
たまたま、『スリーピング・ドール』に引き続き、
キーワードが「コントロール」の事件になりました。
少年犯罪という思いテーマ。
昔起こった神戸の事件を思い出しました。
最後がやるせなかったです・・・o(TωT )
真実をうやむやにしてしまうのは、私は納得がいきませんでした。
弟になにがあったのか知ろうとする兄はすごいと思いました。
現実に立ち向かう兄の姿に、強いなぁと感心しました。
この兄は植物図鑑が愛読書であり、
ところどころに植物の知識や描写が出てくるのが、理科好きの私にとっては楽しかったです。
価格:545円 |
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2015年07月01日
どんでん返し海外ミステリー『スリーピングドール』ジェフリー・ディーヴァー
キャサリン・ダンス−カリフォルニア州捜査局検査官。
人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。
いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。
ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!
捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。
だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。
鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。
事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない・・・。
ハイスピードで展開される逃亡と追跡。
嘘を見破る天才ダンスVS他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。
「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。
ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。
[BOOKデータベースより]
リンカーン・ライムシリーズの『ウォッチメイカー』に登場した尋問の天才、ダンスが主人公です。
といっても、シリーズ中私は『ウォッチメイカー』しかまだ読んでませんが・・・
外国の作品は苦手ですが、どんどん先を読みたい衝動に駆られました。
おもしろかったです。
ダンスかっこいい。
そして、レベッカ・・・
お得意のどんでん返しには、やっぱり驚きました( ̄□ ̄;)!!
さすがですね。
タイトルになっているスリーピング・ドールと言われている少女が
ほとんど出てこないことに残念な気持ちになりましたが、
今は「スリーピング・ドール」とは、
一家惨殺事件の後ずっと眠っていたペルのファミリーであった女性たちや少女を
目覚めさせたということなのかな・・・と考えるようになりました。
捜査官としてのダンスの尋問はすごいと思いますが、
ダンスのような女性が彼女や妻だったら大変ですねσ(^_^;)
友達だとしても、ちょっと怖い存在かも??
スリーピング・ドール(上) [ ジェフリー・ディーヴァー ] 価格:799円 |
スリーピング・ドール(下) [ ジェフリー・ディーヴァー ] 価格:799円 |
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2015年06月30日
どんでん返しミステリー『ラットマン』道尾秀介
結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。
浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。
亡くすということ。
失うということ。
胸に迫る鋭利なロマンティシズム。
注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
[BOOKデータベースより]
今度のタイトルの動物はネズミですね。
タイトルのラットマンとは、
人間の思い込みによって、
人にもネズミにも見える絵のことです。
それぞれの思い込みから二転三転していく事件でした。
物事を自分の側の一方しか見ていないことで、こんなにも振り回されるとは・・・。
冒頭のエレベーターの話は、結構おもしろかったです。
価格:637円 |
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2015年06月29日
これはすごいトリック!『占星術殺人事件』島田荘司
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。
彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。
事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!?
名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版。
[BOOKデータベースより]
初めのほうは、占星術のことがだらだらと続き、
なかなか読み進められませんでしたが、
途中からはグイグイと引き込まれました。
トリックがすごかったです。
ばらばらにする意味もここにあったのかと
まんまとやられちゃいました。
某漫画で出ているトリックらしいのですが、
私は知らなかったので、存分に楽しめました。
途中に出てくるホームズの話もおもしろかったです。
価格:905円 |
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