2015年07月05日
『永遠の仔』天童荒太
再会は地獄への扉だった。
十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る−。
山本周五郎賞受賞作から三年余。
沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。
[BOOKデータベースより]
著者が愛媛県出身であり、
この作品は私の知ってる地名がたくさんでてきたのでちょっとわくわくしました。、
松山や双海や、そして十七年前の事件となった石鎚山。
実際登ったこともあり、
鎖場が怖かったことや、登山道には危険な箇所がたくさんあったことを思い出しながら読みました。
2作続けて弱者への虐待で、ちょっと気分が悪くなってしまいました。
小さい頃に負った傷の深さや、大人になった後も消えない苦しみを感じ、
読んでいてつらくなりました。
かわいそうの一言では言ってはいけないような気がします(ノДT)
「自分は生きていていいのだろうか?」と主人公たちが言ったとき、
怒りや悲しみや悔しさで、おかしくなっちゃいそうでした・・・。
きゅっと抱きしめてあげたい気持ちになりました。
クスの木での三人の告白シーンが印象的でした。
「生きているだけでいいんだよ・・・」
そう言ってもらえることを待っている子どもたちがこの世の中にどれだけいることか・・・
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