2014年10月08日
カンボジアの旅1
カンボジアの入国手続きが終わり、外へ出た。ベトナムの国境の町のモクバイまでは舗装された道路であったが、ここからは未舗装に変わった。国が変わればと言うが、こんなに変わるもんなのか。タクシーが数台いるだけで、どうやらバスは走ってないみたいなので、運転手と交渉したらプノンペンまで1人4ドルだと言う。高いのか安いのか分からないけど、こんな所にいても仕方ないのでタクシーに乗り込んだ。タクシーはガンガン未舗装の道を飛ばす。危険を感じてシートベルトを装着した。30分ほど走ったら、港に着いた。オバちゃんが1人増え、しかもオバちゃんの荷物が多いので後ろは狭くなった。ジャンケンで勝った西森さんが前の助手席を取ったので羨ましかった。しかし、この悪路はプノンペンまで続くのかと思うとウンザリさせられる。さらに、30分ほど走った所で検問に引っかかった。政府軍なのか、ポルポト派なのかで全く違う。恐怖で言われるままにするしかない。運転手は、通行料を払う為に外へ出て行った。機関銃を持った若くて背の高い兵士が近づいて、車の運転手席に座った。こっちをジロジロ見ているが、目を合わせないで下を向いて黙っていた。兵士は、運転手席にあるタバコとダッシュボードに入っていた紙幣を取り、トランクを開けて見ている。どうやら政府軍らしいが、やる事がヒドイ。自分達はトランクから自分達の荷物を取られるかと心配だったが何もなく終わった。武装兵士が、これからもいるのかと思うと怖くなってきたが、これが現在のカンボジアだと受け入れるしかない。所々にドクロマークの看板があり有刺鉄線で広大に囲われてる。地雷が相当埋まっている証拠であった。タクシーが快調に走っていると当然渋滞にはまった。全く動かずに、物売りが車と車の間を歩いて売っている。炭酸飲料や果物などが多いが、一体どうなっているのか分からなかったが、川に差し掛かったらしく渡し船を待っていた。橋が架かってないから当たり前だが、かなり不便に感じた。メコンの国なのに橋を作れる技術がないのには残念であり、この先に川があれば都度止まってしまうのかとガッカリした。ようやく船が到着して車を乗せ始めた。ゆっくりと川を渡って対岸に着き、そこから1時間ほどでプノンペンに入った。プノンペンの主要道路は舗装されているが、やはり未舗装が目立つ。
来たぜ!プノンペン!タクシーは安宿の前で止まった。
ベトナムの旅33〜さよならサイゴン〜
カンボジア大使館でビザの発給を受けた。これで、やっとカンボジアに行けるんだ。と思うと逆にベトナムの旅も楽しかったが終焉になるのか。と、ちょっと寂しくなるのもあった。ファングラーオに戻り、モクバイ(カンボジア国境の町)へのバスチケットを購入。カンボジアは、内戦が終わった所で政府も機能していなく危ないと情報では入ってきている。ここで、引き返す訳にも行かないので、実際に見てみないと分からない好奇心と不安が混じる中、カンボジアを目指す。モクバイへ行く日が来た。バスはホーチミン郊外へと出て、モクバイを目指した。そして中国からカンボジアへの陸路3ヶ国目になる。ベトナム側で出国手続きを終えて、カンボジア入国まで草原を歩かないといけない。ちょうど真ん中まで来た時に、国境を示す石碑が立っていた。ここで記念撮影!カンボジア側から2人の男が歩いてきたと思ったら日本人のバックパッカーであった。この国境のど真中で日本人に巡り合うとは・・・。どちらも知らない国への入国となるので、レートの情報交換をして持っていたベトナム・ドンとカンボジア・リエルを交換した。別れを告げ、いざカンボジアへ入国手続きへと向かった。